いつか逆転する関係
お菓子をもらった。マフィンみたいなやつを4個。
子ども達が食べないと言うので僕と妻で食べることにした。とりあえず1つずつ食べて、もう1つ食べたかったけど明日の楽しみに取っておいた。
次の日、仕事から帰るとお菓子が無くなっていた。あっ、これやられたわ。
妻に聞いてみるとやっぱり2つとも妻が食べていた。それが妻らしくて思わず笑ってしまった。
人の長所と短所は表裏一体だと思っている。妻の場合、お菓子が2つあるときに夫の分とか気にせずに食べちゃうような性格だからこそ、僕ら夫婦は仲良くやっていけてる。
僕なんて粗だらけの人間ですからね。そういうのに気づかない人じゃないと、とても上手くやっていけないですから。
そんなわけでお菓子のことはまったく気にしていなかったのだけど、一応申し訳ないと思ったみたいで、小袋のたけのこの里を渡された。さすがよくわかってる。これがきのこの山だったら、戦争になってた。
妻は介護の仕事をしているのだけど、妻から聞いた利用者さんの子ども、おそらく70代くらいの女性の話がとても考えさせられた。
その人は小学生の頃に足が痛い日があり、母親に休みたいと訴えたらしい。ところが母親から学校に行くように言われ無理して登校したそうだ。
最近、その人の母親が体調を崩し、その後、体調は良くなっていたのだが、ある日、母親からデイサービスを休みたいと言われたらしい。
そのとき、小学生の頃に無理矢理学校に行かされたことを思い出し、デイサービスに行ってもらったのだそうだ。60年経っても子供の頃にされて嫌だったことってしっかり覚えてるものなんだな。
そしてわが家。今日も渋る娘を無理矢理学校に行かせてしまった。これ絶対いつか言われるやつじゃん。
あぁ、これで将来デイサービス行きたくないなーって日があっても行かなきゃいけないのかあ。