【百英雄伝】悩みぬいた名将の決断　ヴォルディス

「ヴォㇽディス！ヴォルディーース！！」
そんな怒りと悲壮が交じり合ったヴァ―ルモーリスの呼びかけを思い起こす人もいるだろう。

ヴォㇽディスが出てくるの物語の終盤。
諸国連合はヴァ―ルモーリス率いるキーナーンに裏切られ、帝国に追い詰められていた。
帝国はとどめとばかりに同盟軍が立てこもる城へと攻め寄せる。
ヴォㇽディスは裏切りにはかなり抵抗の意を示していたが、ヴァ―ルモーリスに忠誠を誓っている身であるため、苦悩しながらも諸国連合を掃討していくのであった。

敵の一幕ではあるが、忠誠と正義に揺れるヴォㇽディスの描写は物語でも鮮明に描かれている。

ヴァ―ルモーリスの発言からすると帝国軍は同盟軍の4倍以上の兵力差があることが考えられる。
そしてレンズの力によるアンシエントドラゴンの使役等、これだけを考えると絶対絶命である。
そんな中、ペリエ―ルの勝利のためとは言え危険を顧みない行動がヴォルディスの迷いは打ち払われ、ついに帝国に反旗を翻したところはかなり胸熱である。

かつての主君を一喝して、ペリエ―ルを賛美して帝国に猛攻を加えるその姿はかなり勇ましく、よくぞ悩みぬいた！と褒めたくなるほど活躍するのであった。

そんなヴォㇽディスは書道を趣味にしているとか。
和の精神は彼の行動でも示されており、この一戦に繋がったのだと思われる。

このような誠実な武人が悩みぬく過程はこの物語の人間模様を一層華やかにしてくれる。
最終盤に仲間になるので、印象が薄いと感じる人もいると思うが、2周目に入る人がいれば彼の行動にもぜひ注視してほしい。