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【本の感想】医者が教えるサウナの教科書 加藤容崇ダイヤモンド社 vol.1
この本を読めば、サウナに入る科学的なメリットがわかります。
サウナーではない人に「サウナの何が良いか」と聞かれて、「ととのうから」とか「いっぱい汗をかいた後に休むのが気持ちいいから」とか漠然とした良さしか伝えられずに中々サウナ沼に誘えないことがよくあります。
私も知人に勧めていますが、お金をかけてまで、、、と言うような回答しか得られていないです。
実際サウナに入って気持ちいいのは確かです。
ですが、なぜ気持ち良いのか?その気持ちよさはどこからきているのか?本当に身体に良いのか?そういったことがわかってもらわないと誰もお金をかけて入ってくれないと思われます。
ということで、この本を読んだ感想ベースにまだサウナ沼にハマってない方々を説得するような感じでご紹介させていただきます。
①サウナのメリット〜そもそも「ととのう」とは何か?〜
私たちは仕事が終わると何かしらの形で休息をとります。
ソファーで寝転んでYouTubeを見たり、マッサージしたり、人によって様々です。
この時ボーとした気分になる人がいると思いますが、ボーとしている時でも、実は脳は働いているとのことです。
むしろ仕事の心配や嫌な奴のこと等がよぎってしまい、オフに切り替えようと思ってもそうはいかず、スマホのバックグラウンドでアプリが起動しているような状態になってしまうとのことです。
これは脳疲労の原因となり、仕事のパフォーマンスを低下させる元凶になります。
強制的に脳をオフにするためにマインドフルネス等を極める方もいますが、それよりも簡単な方法として挙げられるのがサウナになります。
では、なぜサウナに入ると脳のオフ状態になるかと言うと、熱い!冷たい!という「非日常的な危機的状況」を人体が受けることになるからだと作者は記載しております。
サウナはかなり熱く、人体にとっては危機的な状況になります。
そのため、人体はその状況に適応するために集中し、余計なことを考えなくなるとのことです。
つまり、ボーとしてても頭をよぎる仕事の話や嫌な奴のことを考える暇がなくなるということです。
次に水風呂に行くと冷たい環境に人体は驚き、また適応するために、体内で自律神経、心拍、血圧、血流量、脳内ホルモン等をコントロールして、持てる力全てを総動員します。
その後の外気浴は打って変わって、凪となり、人体は危機を脱したと判断して、脳がサクサク動き出し、ベストな脳のコンディションになります。
この本ではボーとしてる時(脳が意識的に活動していない時)に働いてしまう脳回路を「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」と呼んでおり、内側の思考が次々と湧き上がることにより、脳がどんどん疲れていきます。
逆にサウナに入ると強制的に思考を停止させられるので、DMNによる消費が減り、「CEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)」と呼ばれる集中して仕事を行っているときに活性化する脳回路が優勢になり、脳が軽く、そして早く動くことになります。
そして、このCENの状態は集中力が高く、アイデアやひらめきが舞い降りやすくなるとのことです。
脳が集中して働いていることを示すβ派という脳波がサウナ後に前頭葉で増加していることが研究で明らかになっているとのことです。
つまり、リラックスしているけど、集中力は増し増しという無敵な状態のため、アイデアも冴えるし、仕事にも集中できるということですね。
①から書きすぎてしまって、まずはここでまで。
次回続きを記載します。
それでは、また。
医者が教えるサウナの教科書
加藤容崇
ダイヤモンド社