殺菌と消毒 その2
『殺菌と消毒』の続きです。
前回の投稿にて、コメントをいただいたおかげで、だいぶ整理ができました。
いただいたコメントの通り、殺菌という効果、消毒という効果と分けて捉えた方が分かりやすいですね。
それも踏まえると、ハンドソープは殺菌・消毒の2つの効果があって、アルコール消毒は殺菌・洗浄の2つの効果があると記載されていることになります。
(洗浄?と思いましたが、なんとなくここを考えだすと沼にはまって混乱しそうな気がしたので、ここでは考えないこととします。)
さて、ここで1つの疑問が生まれます。ハンドソープとアルコール消毒は、両方合わせて使用した方がより良いのでしょうか。それともどちらかだけで十分なのでしょうか。
調べていると、アルコール消毒は手洗いができない時の代用品であって、手洗いができる環境にいるなら手洗いをした方が良いという見解もありますし、逆にアルコール消毒の方が殺菌能力が優れているという見解もあります。
また、エンベロープウイルス(例:コロナ、インフル)にはアルコール消毒は有効ですが、ノンエンベロープウイルス(例:ノロウイルス、手足口病)にはアルコール消毒は効かないため手洗いが有効という記事もありました。
エンベロープウイルスとノンエンベロープ ウイルスの違いは、言葉の通り、エンベロープを持つウイルスか、持たないウイルスかの違いです。
ここでハンドソープとアルコール消毒の仕組みをおさらいしてみます。ハンドソープもアルコール消毒も、細胞膜、つまりエンベロープを剥がして壊すことでウイルスを死滅させる仕組み、つまりエンベロープウイルスに効く仕組みということです。
あれ?でもちょっと待ってください。
だとすると、ハンド ソープもアルコール消毒もノンエンベロープ ウイルスには効果がないのではないでしょうか。
でも、ノンエンベロープ ウイルスには、アルコール消毒は効かないため手洗いが有効、という記事がありました。一体どういうことでしょう?
「ノンエンベロープ 手洗い」で検索しても、その理由を教えてくれる記事がなかなか出てきません。
ということでノンエンベロープ ではなく、ノロウイルスの対策としての検索、「ノロウイルス 手洗い」で検索してみたところ、疑問が解消される記事がヒットしました。
そうか、なるほど確かにハンドソープを使った後は「流水で手を洗う」という工程があります。その流水によって、ウイルスが流れていってくれて、除去できるという仕組みですね。納得です。
ということで、色々調べてみましたが、1つの結論としましては、エンベロープ・ノンエンベロープ ウイルス合わせて広く予防したい場合、ハンドソープでエンベロープウイルスを殺菌・消毒した後、流水でノンエンベロープ ウイルスを他の汚れと共に流すというのが良さそうです。
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