昨日と今日の自分が別人格だったら

数ヶ月前に『水曜日が消えた』という映画を見まして、どんな物語かと言うと、月曜日から日曜日まで7人格がある青年のお話で、火曜日の僕が主人公の物語である。

月曜日の自分は遊び人で、火曜日の自分が朝起きると、ベッドの周りはぐちゃぐちゃで、隣に知らない人がいて、あとは頼んだというような置き手紙が残されている。毎回火曜日の真面目な僕はその後処理をするところから朝が始まる。

そんな火曜日くんの物語で、その後色々展開していくわけなのだが、今回は映画のストーリーは置いておいて、昨日と今日の自分が別人格というところに焦点を当ててみると、現実でもそれができるんじゃないかと思っている。

というのも、映画の中では月曜日から日曜日まで違う人格があるという話だったが、現実の自分にも、毎日違う自分の人格があると考えたらどうだろうか。

つまり何が言いたいかというと、
過去と現在の自分は違う人物であること(=過去と現在の自分との距離を置くこと)によって2人を切り離すことができるわけである。言い換えれば、新しい自分にいつでも生まれ変わることができるということ。

明日の自分のために今日はここまで仕事してあげようと思うのも自由だし、昨日の自分はだめだめで失敗してしまった…と思っても、今日の自分は昨日の自分とは違うのだから何も悔やむことはないのである。

現在の自分からみたあの時の自分は、ある意味友人のような、もう少し近いような、でも家族とかじゃなくて、自分なんだけど自分とはちょっと違う自分みたいな、それくらいの距離感の人だと思ったら、なんだか丁度いいんじゃないかなと思う。

自分とは、そのくらいの捉え方の方が結構楽に生きていけるんじゃないかと思うのである。

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