ウロコと私。
こんにちは。
年度末ですね。
あわただしく過ごしていますか？
私は日常生活に支障をきたすほどに情緒不安定に陥っていました。
います、かな。
ここ数年の間に私の人生が激変したんですよね。
働いている職場で複数の人達から虐めみたいな目にあっていて、
私を辞めさせようとして水面下で修羅場みたいなことが起こっていて、
数年間メンタル地獄の日々に耐えて毎日出社していました。
相手側は社長にとりいって気に入られていたので、
このままだと社長に私の事をあることないことでっちあげて辞めさせられるか、私のメンタルの限界がくるかのどちらかしかなく、
今の職場をやめて転職するのに少しでも有利だと思う簿記２級の資格取得を目指し始めた、という経緯もありました。
結果的に相手側が自滅して職場を去り、
その人達の仕事がそのまま私にかぶさってきた状態で、
そこから社畜人生が始まったんですよね。
朝から晩まで仕事仕事、休日も出勤して仕事仕事の日々。
１年間はそれでなんとかやってこれたんですが、２年目あたりから気力が続かなくなってきました。
絵を描くことは4年くらい前から気が向いた時に白い紙に鉛筆で落書きを描いていたのですが社畜になった頃から本格的に取り組み始めました。
そのあたりからpixivや個人サイトを検索しまくって、好きなジャンルの創作を読み漁ったり、好きな同人作家さんを見つけて作品を読むことが日々の楽しみになりました。
どんなに忙しくても絵を描くことでストレス発散になっていました。
絵を描いている間は日常の事をすべて忘れて没頭できたからです。
最初の１年くらいはpixivに描いた絵や漫画を投稿して、閲覧者が30人とかでも感動していました。30人も私の絵を見てくれているんだって。
ブクマが1つでもつけば飛びあがって喜んでいました。
私が描いたものをいいと思って自分のページに保存してくれる人が１人でもいてくれるんだ…！！！ありがたい！！と。
１人でも私のファンになってくれたら、その１人のために描き続けていこうと思っていました。
でもそれから数年経っても全然閲覧数もブクマも増えなくて、あれ？おかしいな？と思い始めました。
描き続けていけば閲覧数や反応が増えるとネットに書いてあるのを見たからです。
たしかに閲覧数は微増しましたが(30人→100人)、ブクマは相変わらず１つ、よくて３つもらえる程度です。
他の人のページを見てみたら、閲覧数が3～6桁、ブクマも少なくても2～5桁くらいついていました。
タグ付けや題材を自分なりに工夫しましたけどサッパリです。
そんな中、作家さんにこちらから感想メッセージを送って繋がったりして交流を楽しんでいました。
マイナージャンルだから反応をあまりもらえなくても仕方ないのかな、旬ジャンルを描いたらもっと反応がもらえるかもしれないけど私は一次創作とこのマイナージャンルで頑張ろう…なんて考えていたんですよね。
私のいるマイナージャンルは創作者が現在は片手くらいしかいない、絵描きは私だけという状態です。
そこに数か月前に神絵師が現れて、マイナージャンルの唯一神になってしまいました。
私は閲覧すらされていない、つまり存在すら知られていないわけです。
神が萌え語りや萌え絵をtwitterやpixivで上げて、そこで数千いいね、ブクマがついています。
フォロワーも数万以上で増え続けています。
twitterでは直リプ、空リプで大絶賛されており、匿名感想箱では毎日沢山のメッセージが届いているみたいです。
そのマイナージャンルやCP名で検索すると、その神絵師の話題しか出てこないです。
「〇〇さん(神絵師)のＡＢは理想」「ＡＢといえば〇〇さんのＡＢ」
そんな称賛の言葉がずらーっとTLに表示されます。
そこで初めて私は自分の絵や漫画が、人の目にも入らないくらい下手であることを自覚したわけです。
私にとっては天変地異が起こったくらいのショックでした。
ブランクが10年以上はあるけど、小さい頃から絵を描いてきてそれが私のアイデンティティになっていたのです。
私は漫画家になれそうにないと悟った時に一度は止めてもう二度と絵を描くことはないだろうと思っていたのに再開しました。
またやり始めるからには出来る限り上を目指すつもりでいました。
SNSを見渡すとプロやプロ以上に上手い人達が沢山いました。
でも私は私で頑張ろうと思ってやってきました。
絵をやめた頃より上手く描けるようになることを目標に、
描き続けたら上手くなるはずだと信じていました。
でも何年たってもなかなか上達しない。
自分では上手くなっていると思うのですが、第三者から見たら多分それほど変わっていないと思います。
それを裏付けるようなSNSでの評価の低さ。
同じジャンルで同じCPを描く神絵師の存在で、私の絵の存在価値がハッキリとわかりました。
私の絵はわざわざ見る価値もないということが。
どんなに仕事が忙しくても、創作することで保ってきた私のバランスが足元から音を立てて崩れていきました。
そこから体調も気力もボロボロになり仕事も手につかず支障をきたすようになりました。
ここで心のうちのネガティブなことを散々書き綴り、
つらいつらいと言い続けることしか出来ない自分に嫌気がさしたりします。
創作者の匿名掲示板に入り浸り、自分と同じような人達の悩みや心の声を読んで共感したり泣いたりしていました。
上手くなるしかない。
それしかないってわかっているけど、今日明日で劇的に上手く描けるようになるわけでもない。
自ジャンルに来た神絵師も若いけど7年くらい前から活動している人です。
pixivの作品をみると7年前からめちゃくちゃ上手いのできっと子供の頃から描き続けているのでしょう。
２週間くらい前からデッサンの本で模写練習しているのですが、描きながら身体の構造を頭にたたきこんでいる状態で上達するどころか初心者がやっと一歩を踏み出した感じです。
自CPの絵を描きたいと思うけど、私が描いたってこんなヘタクソな絵はどうせ誰も見てくれない…。
もし見つけられても、神絵師の描いたCPの劣化版だと思われて見向きもされないのだろうな…。
漫画を描いても神絵師の描いている話が公式みたいになっていて、どうせ私が描いたところで誰も読まないだろうし、下手したら神絵師のパクリだと言われるのかも…なんて考えだしたら手が止まりました。
もう描けない。
いっそのこと、pixivやtwitterには投稿せずに描いたものを１冊だけ本にしようか…でもこんな下手なままの絵で漫画を描くのか…？
とネガティブ思考の堂々巡りです。
絵柄を変えてみようか、ＡＢテストをやってみようか…
いろんなことを考えますが、どちらにせよ継続するしか今のところ方法はないんですよね。
twitterやpixivで神絵師のページを見に行ってはそのたびにショックを受けます。でもそうしないと現実から目を背けるようであえて自分から傷つきにいっている状態です。
苦しくて苦しくて、こんなにもつらい。
神絵師の上手さ(画力や構図、萌え語り等すべて含めた)の前には屈するしかない。
絵も漫画もまだまだ描きたいのに、こんなに下手で誰からも見られないような絵なんか描きたくない。
私が描いた絵は１か月前の絵すら下手に見えるので、見返すことはほとんどありませんでした(それが上達している証拠でもあるからと前向きに考えていました)。
ふとpixivで自分の作品ページを見返してみて、やっぱりヘタだなぁと思ったんですけど、どこが下手だと思うのか考えてみました。
その時にイラストレーターさんが動画で言っていたことや悩み掲示板で見た言葉を思い出しました。
「イラストの上手い下手は顔のパーツ配置で決まる」
「顔だけ絵師がちやほやされて悔しい」
「良いと思う顔の目や口のバランスは決まっている」
そこで(仮称)上田先輩が私の絵を見てさらっと言った言葉も思い出しました。
「目と口の位置がちょっと違うのかな…」
それだと思いました。
顔のパーツ配置がおかしいからだと。
身体の描き方とか確かに勉強しなければならない事はあります。
が、まずは顔のバランスからだと思いました。
そこでイラストの描き方で顔の描き方の解説をしている動画をみつけました。
目からウロコでした。
デッサン練習をするようになり、毎日私が本で練習していた顔のパーツ配置のことを詳しくわかりやすく動画で解説していました。
これです。
これでした。
目からウロコがポロポロと零れ落ちました。
私は絵を感覚で描いていたのだ。
写真を見たり資料を見たりはしていましたが、
こんな風に考えて描いていたわけではなかったんです。
上手い人はこういう技術を感覚で習得している人もいるのかもしれませんが、きちんと学んで描いているのだと思いました。
私が今まで描いていたのはヒトに見えるような、なんとなくヒトっぽい絵だったのだと。
だからバランスが崩れていて時間が経つと下手に見えるのだと。
もちろん顔だけじゃなく身体もそうなんですけど、やっぱりぱっと見で目が行くのは顔なのでそこをきちんとバランスよく描けなくてはダメなんだと思いました。
少しだけ自分の描く絵に希望の光が見えた気がします。
上手くなりたい。
神絵師や神絵師しか目に入っていない人達の目に入る絵を描きたい。
がんばろう。
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