RoR『イギリス人から学ぶ「お金持ちになる人」の基本習慣』
イギリス人から学ぶ「お金持ちになる人」の基本習慣
菅原圭 著
2020年3月 発行
タイトルに惑わされた(個人的には良い意味で)。
お金持ちHow to なんかでは全くない。
イギリススタイルの精神的豊かさを紹介した本。
イギリススタイルの生活と日本スタイルを適宜比較しつつ、
お金をかけずとも工夫次第でいかようにも豊かな時間を作ることができるのではないか?という投げかけ。
途中で著者が紹介したイギリスの詩人ワーズワースの一説が大いに語る。
「Plain living and high thinking.(低く生き、高く思う。)」(訳;内村鑑三)
日頃の家庭での食事、人と合って話す際の振る舞い方、家に招くときの“おもてなし”の仕方、自分の時間の過ごし方。
憧れる部分と、合わなそうだなと思う部分とあり。
憧れる部分は何か自分の中で、現在“こうじゃない”感があったものだと思うので取り入れていくことができると良いなと思います。
旅行をするにも様々な場所を活動的にこなしていくというスタイルではなく、その土地・土地で暮らす人を体感して自分と語り物思いに耽る。
疑似体験の方法が豊富になっているからこそ、その場でその時の自分だからこその時間を過ごすことを楽しみたいと思いました。
日々の生活も取り入れたい考え方がたくさん。
詳細は本書に譲りつつ、Unlimitedのうちは何度か目次だけでも読み返したいなと思いました。
最後に脱線しますが。
読み進めながら、内容とタイトルのギャップがすごいなとしみじみ。
精神的な豊かさを大事にして、金銭面で貧しくても清々しく楽しむ姿勢や考え方を書いた本がすごく商業的なタイトルなのがモヤモヤしてならない気持ちはどうしたものか。
(売れたかったのか、売ろうとした出版社にいじられたのかは想像の域を越えないですが…)
以上。