
欲望まみれ、でもそれも悪くないと思ってしまう
レオナルド・ディカプリオってやっぱすごいんだなと思った。
彼の作品で2010年代以降のものはあまり見ていない。ザ・ビーチ、あの有名なタイタニックくらいしか今はもう思いつかない…。ブラッドピットと並んで、有名な俳優。
でも、落ち着いて見てみて、いやそんなイケメンではないのでは、と思う。でもどこか魅力的な人を惹きつける何かが彼にはあって、見始めてしまったら3時間なんてあっという間に過ぎた。
ビーチでもやっていた薬物がもっと多く登場する。アメリカって日常的にいろんな人が薬物やってるんかな?って映画を観ていると思ってしまう。ちなみにアメリカやカナダの地下鉄では草の匂いがすごくするそうだ。
欲望まみれの映画。
お金にセックスに、薬物に、ありとあらゆる欲望を満たしたい、もうおかしくなってる、見てらんないくらい酷い姿もなぜだろう、レオナルド・ディカプリオなら惹きつけられる。
イケメンか?わからない。もう半ば、お腹も出始めている時期かもしれない。のに、もう男性的な魅力も正直、まだおっさんとまではいかないけど、感じないのかもしれない、のに何か惹きつけられる。この後、この人は、この人の人生はどうなるんだろう?と。
実在の人をモデルにしているとあって、検索してみると本人もさすが、何かこの人も同様の魅力がありそうな人だとも思った。
それがレオナルド・ディカプリオによってより一層、感化される。
俳優とは、好奇心の出発点を作ってくれる存在なのかも。私はレオナルドがなかったら、こんなウォール街の株の話、知ってたかなと思う。
トニーレオンがいなかったら、日中戦争について知ろうと思わなかったし。
俳優は人々の好奇心や欲望、何かのきっかけを喚起させる媒体を自らを使って作り出す存在なのだなと、すごい俳優を見ていると思う。
3時間の長丁場。しかも、ウォール街の話なんて、大抵の人は興味ないだろうに、しかし、レオナルドだから面白い、面白くなってしまう。
アン・ハサウェイも綾瀬はるかもブラッドピットもファンだとは言えないのに、彼らを見るともう、その先に連れて行かれる。
そういう作品だ。