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映画「シェルタリングスカイ」モロッコの記憶

ずっと観ようと思っていたシェルタリングスカイを何年越しかで観た。U-NEXTを契約してから、映画どのくらい観ただろう。
ちょっとした時間にいつでもスマホから観られるので、便利。
最近はずっと、映画無名にハマってからスパイものか、同時代の上海や日中戦争絡みのものばかり観ていた。いろいろ手数がなくなってきたところで、たまたま出てきた『ラストエンペラー』を見た後に監督つながりで、この映画が出てきた。

レビューなどから気になっていた映画。読後感は旅だなぁという感じだった。でも、現実としてあんなことをやってしまうとマズいのでは?というシーンがあって、その辺は時代が経過したせいなのか、映画と思ってみるものなのかというものなのか、よくわからない。

とあるレビューに、情緒不安定な主人公…とあって、あの2人にいくらかは感情移入して見ていたので、なんだか自分のことを悪く言われているような気が勝手にしてしまった。
たぶん、あの映画に入れるか入れないかは大きく分かれるのかも。私は特段気にしなかった。でも、この人たちよく泣くし、よくわからないというところも何ヶ所かあったけど、それが不快に感じるというほどでもなかった。

その感覚を日常的にも当てはめてみると、確かに今の20代の人たちはもっと冷めているような感じがするので、あの映画は面白くないだろうし、むしろ不快だろう。最近の若い人に受ける映画とかってなんだろう…たぶん、タイパみたいな言葉が出始めた時期に、今の若い人は先にYouTubeとかであらすじを知っちゃって、早送りもするって言ってたかなぁ。でも私も早送りするときもある。

映画の話に戻ると、モロッコの雰囲気や風景が楽しめた。私はああいう砂漠地帯は行ったことがないのだけど、人の雰囲気とか、あの先に行ったらこんなだろうなとか、きっと砂漠ツアーはこんな感じだったんだろうなとか(安全に楽しめば)見ていて思った。

夫婦のやり取りは、同じ俳優の作品でマルコビッチの穴をどことなく思い起こさせて(あれもよくわからない映画だったなぁ)ああいうノリやいきなり泣き出すとか、あのテンションについていけるのはマルコビッチの穴のリアル世代くらいまでなのかもしれないなぁとも思った。

ストーリーはこれといって意味がないし、むしろ時々ひどいかも?(これは人間としてどうなの?)って思うくらいなんだけど、雰囲気とか空気感で見る映画なのだと思う。
だって花様年華とか、ストーリーよくわからなくて、レビューやあらすじを見て、そういうことだったのかと思うくらいで、そこあまり見てる分には重要じゃなくて、っていうくらいだし。

うん、そういう映画だったなぁと思う。うまく言えないけど。いつかまたモロッコに行けるかなぁ。カサブランカ、シャウエン、あとなんだっけ…いつかまた。

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