映画「崖上のスパイ」感想
映画無名にハマり過ぎて、その当時の時代背景を知りたくて(無名が難解すぎて…)と言っても本とかわからず、その時代を舞台にした映画を観ている。
前回は、ラスト、コーションを見てその感想を記事にし、今回は崖上のスパイを。
https://cliffwalkers-movie.com/
がいじょうのスパイと飲むこの作品は、Amazonプライム、U-NEXTで観ることができる。2021年公開とあるので、そう古くなく、作品としても素晴らしかった。
うん、でもやっぱりどうしても、、無名が良いということは変わらなかったが…
こちらの作品は、トニーレオン、ワンイーボーのようなスター俳優が出ていないため、(敢えていうなら、若い女優さんもそれなりの年齢?の女優さんも素敵ではあったが、男性陣は正直そんなにイケメンはいない…)そこはやっぱり惹きつける力に劣るものの、リアリティは無名よりもあったと言える。
作品としての流れもシンプルで、2回目に見たときにはもう、よく理解できた。
ここからはネタバレを含む感想になってしまうが…(正直に見た人同士で答え合わせする感覚で書いていきたい)
だってスパイとか言いつつ、前半からすでに敵側に合流されてしまい、騙すというよりも騙されている側になっているのだ。それは仕方ないとはいえ、その状況からして、割とシンプルな流れで進んでいる。
1回目に見たときはまさかとは思った
でも、2回目に見たら、なるほど、繋がってきた。
ネタバレ感想を読むほどにそれはそれでハラハラするストーリーだったなとも思う。
なんだったんだろう…題材としてはやはり重苦しく、中国映画の設定で共産党バンザイのマイナス要素があるものの、これはやっぱり素晴らしかったと言わざるを得ない何かがあった。
アジアシネマという映画館だったり、あるいは特務機関内部に内通者がいるハラハラ感だったりなのか、どこかに心の内に訴える何かがあって、古風な感じもするのに、ワンシーンが記憶に残る。
ウォンカーウェイ監督の作品のように(とまではいかないかもだけど)映画無名のように、一つひとつのシーンが美しく丁寧に描かれているなと感じた。
男性の俳優がイケメンでないからこそ、リアリティがあったし、雪で覆われた街や鉄道の駅も美しかった。そこは巨匠と言われる監督の力なのかも。
アメリカ映画、シャンハイが豪華俳優陣の力なら、この崖上のスパイは、監督の実力がひかる作品と言えそう。
ぜひともおすすめの映画です。