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北近江で夏の美しさを感じる
夏っていうと、暑苦しいとか、最近の日本の夏は暑さがとにかく半端ないとか感じている人が多いと思う。
命の危険を感じる暑さとはいえ、私は冬よりも断然夏派だ。理由は寒くないから。ただそれに尽きる。だし、やっぱり夏特有のあのキラキラ感が好きなのだ。
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木漏れ日の特有のキラキラ。
暑さは半端ないのに、真夏に山に来ると、この暑さがクライマーズ・ハイを促進させる。私はこのちょっとおかしくさせる暑さやキラキラとした日差しが作る夏の風景がとても好きだ。
先日、余呉のキャンプ場に泊まった翌る日の朝、賤ヶ岳のリフトに乗ると、そこには美しい琵琶湖の景色が広がっていた。
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賤ヶ岳という場所はなんとなく以前から知ってはいた。賤ヶ岳サービスエリアに行くと、その歴史について書かれた看板が立っていたと思う。
リフト乗り場の近くや山頂でも、解説があった。
要は、豊臣秀吉が天下を取ることを決定づけた場所とでも言うのか、一つの象徴的な場所だそう。
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山頂からの眺めはとても良かったのだが、ここを押さえたということは、北陸と近江をおさえたということ。
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地図で見ていても琵琶湖を見渡せる場所だなとよくわかる
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北陸も北近江も今となっては静かな場所だけど、当時は重要な場所だったのだろうと思う。琵琶湖の玄関口に立ちつつ、北陸にもにらみをきかせられる位置だということが面白い。
こうした古戦場は地形的にも興味深い場所となっているところが多いのだと思う。
しかも、歴史的に重要な場所って、今となっては夢の跡、のような静けさがあるところが多い。
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遺跡の多くが打ち捨てられた場所が多いのも私が惹かれる理由なのかもしれない。ここは遺跡というほど、何かの痕跡が残っていて見られるというわけではないが。
山頂でしばらく読書をして過ごした後、下山は歩いて行った。リフトは行きのみの購入で500円だったけど、それで良かったなとこの景色を見て思った。
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私はこういうトレイルが好きだ。道が細くて、何とか2人がすれ違えるくらいの細さで、時に崖のような危なかしさもある。
こういう野生的な道を行くのはとてもワクワクする。
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時には苔の生えた丸太が転がっていたり、小さな滝から水が流れていて、冷たい水で手を冷やしたり。こういう景色が大好きなのだ。
お昼になるころ、人はもう減っていてリフトに乗っている人はたまに見かける程度。下山している人は家族連れのような人たちが前に見えた以外は、ほぼ見かけなかった。
こわいとかは一切なく、ただこの木漏れ日のキラキラした光の中を通ることが気持ち良かった。
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テレビニュースでは毎日のように、外にはあまり出ないようにとか言っている。
でもある程度の元気があれば、たくさんの汗をかいて、身体を暑さに慣らしていけば、猛暑もだんだん気にならなくなってくるから不思議だ。むしろ、私はあまり汗をかかない方なので、ここぞとばかりに汗をかきたい。
目一杯日を浴びて、汗をかいたら夜はよく眠れる。そして、冬に風邪も引きにくくなる気がする。
暑さはこれからが本番だけど、可能な限り楽しみたい。
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甘い香りに癒された