東京アンブレラ基金

今日も、誰かの緊急事態。でも、東京には「傘」がない。世代、国籍、SOGI……あらゆる分断を越えて、誰も路頭に迷わせない東京をつくるため、複数の支援団体と協働で緊急一時宿泊時の宿泊費拠出と横断的な調査をおこないます。

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今日も、誰かの緊急事態。でも、東京には「傘」がない。世代、国籍、SOGI……あらゆる分断を越えて、誰も路頭に迷わせない東京をつくるため、複数の支援団体と協働で緊急一時宿泊時の宿泊費拠出と横断的な調査をおこないます。

マガジン

  • 東京アンブレラ基金活動報告

    • 7本
  • 東京アンブレラ基金協働団体紹介

    • 9本

    東京アンブレラ基金に協働していただける各団体へのインタビュー&レポート

最近の記事

緊急事態宣言の影響でネットカフェ等に泊まれなくなり、お困りの方からの相談受付フォーム開設中

ネットカフェ休業により行き場を失った人からのご相談を受け付けています。ご状況をうかがい、使える制度のご紹介や、必要に応じて連携ソーシャルワーカーによる直接相談と当面の緊急宿泊費(ビジネスホテル代分)の提供などをおこなっています。 なるべく早くご返信差し上げます。今しばらくお待ちください。 (2020/06/01追記:つくろい東京ファンドのフォーム相談は、反貧困ネットワーク/緊急コロナアクションと相談体制を統合致しました。統合後も引き続き弊団体として相談対応に取り組んでいます)

    • ネットカフェ休止要請に対応し、東京アンブレラ基金は緊急宿泊費用をビジネスホテル価格帯まで拡張&泊数も延長します

      緊急事態宣言によるネットカフェ休止へ東京アンブレラ基金は対応します緊急事態宣言発令にともなう「ネットカフェ休止」。これによって多数の「ホームレス状態」の方が行き場をなくすことを防ぐため、東京アンブレラ基金は協働団体へ助成する「緊急宿泊支援費用」を、緊急事態宣言の期間、従来までのネットカフェ宿泊を前提とした「一泊3000円」から、ビジネスホテルを前提とした「一泊6000円」まで助成額を拡張。 また連続宿泊数も、従来の「4泊」から「7泊」まで延長いたします。 すでに新型コロナの

      • 2019年12月〜2020年2月の実績報告(東京アンブレラ基金)

        こんにちは!つくろい東京ファンド・東京アンブレラ基金事務局です。 「東京アンブレラ基金」の協働団体に対しておこなう緊急宿泊支援費の助成。 今回は、2019年12月〜2020年2月の間に5団体の利用がありました。 ======= ・一般社団法人Colabo 3件・計15泊 ・NPO法人ピッコラーレ 2件・計4泊 ・NPO法人TENOHASI 24件・計121泊 ・一般社団法人つくろい東京ファンド(年越し大人食堂含む) 39件・計117泊 ・府中緊急派遣村 6件・計20泊 ==

        • 「東京アンブレラ基金」へ新たに5団体が参画。協働団体による年末年始の継続支援や「年越し大人食堂」も開催

          見えやすい形の「ホームレス」の方が減少し、一方でさまざまな背景を抱えた「今夜、行き場のない人」は都内で1.6万人いるとも推定される現状を解決するため、緊急宿泊支援費の提供と調査研究をおこなう「東京アンブレラ基金」。5月のゴールデンウィーク中でのテスト運用、9月の正式運用スタートを経て、現在もさまざまなご事情で安定した住まいを失い、相談に来られた方々を支えています。 このたび支援の輪を拡げるため、さまざまな角度から「今夜、行き場のない」状況に置かれた方への支援に取り組んでいる5

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        記事

          東京アンブレラ基金協働団体の年末年始(2019年12月28日〜2020年1月5日)相談支援リスト&スケジュール

          生活相談・労働相談■NPO法人POSSE 実施日程:12月28日(土)〜1月5日(日) 電話受付時間:13時〜17時 電話番号:03-6699-9359 できること:労働・生活相談 ■NPO法人TENOHASI 開催日:12月28日(土) 12月30日(月) 1月1日(水) 1月3日(金) 1月5日(日) 時間:医療・生活福祉相談 17:00~18:30 配食 18:00~ できること:生活にお困りの方や住まいを失った方への生活相談&医療相談と食事提供 場所:東池袋中央公園

          東京アンブレラ基金協働団体の年末年始(2019年12月28日〜2020年1月5日)相談支援リスト&スケジュール

          「安心できる食堂×無料の労働・生活相談」の「年越し大人食堂」を新宿で開催します! (12/31・1/4)

          「安心できる食堂×無料の労働・生活相談」の「年越し大人食堂」を開催2019年〜2020年の年末年始。今年は9日間という長いお休みの中で、一時的にお仕事を失うなどして生活にお困りの方や安定した住まいがない方へ、東京アンブレラ基金・つくろい東京ファンド・NPO法人POSSEが協働で「年越し大人食堂」を開催します。 ・年末年始で一時的にお仕事が途切れ、家賃を払うのが厳しい。 ・ネットカフェやシェアハウスで働きながら何とか暮らしているけど、新年から将来が不安。 ・お正月を機会に、地

          「安心できる食堂×無料の労働・生活相談」の「年越し大人食堂」を新宿で開催します! (12/31・1/4)

          誰も置き去りにしない年末年始を!アンブレラ基金年越しプロジェクト2020がスタート!

          「今夜、行き場のない人」を支えるための「東京アンブレラ基金」今年4月、団体の枠を越えて、「今夜、行き場のない人」への緊急宿泊費(1人あたり1泊3000円)を支給する「東京アンブレラ基金」が設立されました。事務局は、生活困窮者の住宅支援に取り組む一般社団法人つくろい東京ファンド(代表理事:稲葉剛)が務めています。 5月のゴールデンウィーク中でのテスト運用、9月の正式運用スタートを経て、現在もさまざまなご事情で安定した住まいを失い、相談に来られた方々を支えています。 2019年

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          2019年9月〜11月の実績報告(東京アンブレラ基金)

          こんにちは!つくろい東京ファンド事務局です! 「東京アンブレラ基金」の協働団体に対して、緊急宿泊支援の実績に基づく助成を行っています。 今回は、以下の4団体が2019年9月1日〜11月30日までの実績報告となります。 ・一般社団法人Colabo 4件(女性中心10代。公的相談機関につながった経験あり) ・NPO法人TENOHASI 1件 (路上で暮らされている男性) ・一般社団法人つくろい東京ファンド 2件(30代の比較的若い方含む) ・避難の協同センター 1件 協働団体

          2019年9月〜11月の実績報告(東京アンブレラ基金)

          東京アンブレラ基金の本格運用スタート!第1回目の助成を行ないました。

          本記事はつくろい東京ファンドの公式サイトに9月掲載したものです。今回からnoteでもご報告させていただきます このたび、「東京アンブレラ基金」の本格運用がスタートし、事務局から以下の協働団体に対して、緊急宿泊支援の実績に基づく助成を行ないました。 今回、助成を行なったのは、以下の3団体が2019年4月27日から8月31日までの間に実施した緊急宿泊支援です。 ・NPO法人TENOHASI 16件(路上生活をしている男性が中心) ・一般社団法人Colabo 8件(家庭に居場所

          東京アンブレラ基金の本格運用スタート!第1回目の助成を行ないました。

          「どこにも居られなくなってしまった人々が最終的に行き着くのが公共空間なんです」ホームレス問題を都市のあり方として捉え、誰しも都市にホームがある社会へ

          ARCH (Advocacy and Research Centre for Homelessness)は都市や地域の中に存在するホームレス問題について、調査研究やアドボカシーをおこなっている団体だ。また、ホームレス状態におかれた方の「実際の人数」を市民の力で調査するソーシャルアクション「東京ストリートカウント」も主催されている。 今回の「東京アンブレラ基金」では、協同団体として唯一直接支援団体ではなく、調査協力という形でご参加いただいている同団体。 なぜ専門の調査機関が必

          「どこにも居られなくなってしまった人々が最終的に行き着くのが公共空間なんです」ホームレス問題を都市のあり方として捉え、誰しも都市にホームがある社会へ

          妊娠により居場所を失う。一方で、居場所がないから妊娠する方も……。「にんしん」をきっかけに自由で幸せに生きることができる社会をめざして

          妊娠が「困りごと」になる たとえば、20代のAさん。彼女は、性風俗店で働いている。 客の子どもを妊娠。誰にも言わず、性風俗の寮で産んだ。 たとえば、生活保護を受給しているBさん。 経済的な余裕がないなか、妊娠したことに不安を感じている。 生活保護のケースワーカーに、叱られてしまうのではないかと怖くて妊娠のことを伝えられない。 特定非営利活動法人ピッコラーレ・代表理事の中島かおりさんらは、こういった、妊娠が「困りごと」になっている人々の相談支援を行ってきた。 ピッコラーレに

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          原発事故避難者が安定した住まいを取り戻すために。問題を終わらせず、声を上げ続けて

          震災の日。「避難」の始まり 松本徳子さんは出身の福島県で、ごく普通の家庭に育ったという。 祖母が親戚が闘病する姿を間近にしていた影響もあり、医療関係に興味を持ったことから看護の専門学校に進学。看護師として地元の病院に勤め始めた。 やがて結婚され、お子さんが産まれたこともあり、地元の百貨店に転職。その後もずっと福島県内で生活を築いていらっしゃった。 そうして2011年3月11日を、松本さんは福島市内の百貨店での勤務中に迎える。 「ちょうどその時、交代で入ったお昼の休憩時間で

          原発事故避難者が安定した住まいを取り戻すために。問題を終わらせず、声を上げ続けて

          「すべての子どもに気軽に泊まれる親戚のお家を作りたい」 地域の中で孤立する親子を「一歩手前」で受けとめるために

          リビングではゲームで対戦する子どもたちの歓声が上がる。隣のキッチンでは、手分けして今日の夕食の炒め物を作っている。 「小学生から高校生まで集まって、週3回、こんなふうに遊んだり一緒にご飯を作って食べています」 そう説明してくださるのは「NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」事務局長の天野敬子さんだ。 プレーパーク(冒険遊び場)の運営や子ども食堂、学習支援など、豊島区内でさまざまな子ども支援を行っている同団体。 その中でもここ「WAKUWAKUホーム」は、近隣

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          「明日の朝、家まで迎えに行くから」と言われ……。 AV出演強要や自画撮り被害、日本にもある「人身取引」

          「人身取引」=「現代の奴隷制」「モデルになりませんか?」「芸能事務所に興味ありませんか?」渋谷や新宿の街頭で、若い女性にスカウトたちが声をかけるところを見たことがあるかもしれない。 「そうやってスカウトされたある女性が、登録したプロダクションが勧めるオーディションを受けたところ、撮影が決まったという連絡がきたそうです。撮影の前夜になってから脚本がLINEで送られてきて、読むと『3人の男優とからみがある』と書いてある。『からみって何?』と思ったら、性行為のことだった。彼女はア

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          LGBTQの住まいの貧困に取り組んで。社会に対する不安を、自分ごととして共感を広げるために

          「『ああ、わたしバイ・セクシャルだったんだ』って気付いたのは、大学時代、フェミニズム系の勉強サークルに入ったことがきっかけでした」 そう笑顔で話すのは、LGBTQ当事者で精神疾患や発達障害などのメンタルに悩みを抱える方のための自助グループ「カラフル@はーと」でスタッフを務める松灘かずみさんだ。 彼女は現在カラフルの他、ホームレス状態に陥ったLGBTQ当事者の問題を解決するためのプロジェクト「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」の共同代表も務めている。 様々な支援

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          今日、帰る家がない10代の少女たち。 虐待や生活困窮のなかで「助けて」と言えない声を拾いたい

          渋谷の街をさまよっていた頃「どこにも居場所がない」――10代の頃、ずっとそう感じていたと話すのは、一般社団法人Colaboの代表・仁藤夢乃さん。 当時は家族の仲がわるく、学校の教員ともうまくいかず、ほぼ毎日のように渋谷の街をさまよっていた。どこにも居場所や希望が見つけられず、まわりは同じような境遇の友達ばかり。ビルの屋上に段ボールを敷いて「うちら、ホームレスじゃね?」と言いながら寝たこともあった。 いまも夜の渋谷や新宿を歩けば、同じように行き場のない10代の少女たちと出会

          今日、帰る家がない10代の少女たち。 虐待や生活困窮のなかで「助けて」と言えない声を拾いたい