【b→dash #05】次世代マーケターに必須の素養、b→dash担当者に必要なスキル3選
b→dashの導入・運用に対してお悩みをお持ちの マーケターの方・その上司の方に向け、全12回に渡り解決のヒントをお伝えしていきます。
第5回は、b→dashの導入においてスタートダッシュをするために『次世代のマーケターに必須の素養 b→dash担当者に必要なスキル3選』をテーマにお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
前書き
次世代のマーケターに必須の素養を解説するにあたり、私が最近危惧していることをお話ししたいと思います。
私が危惧していることとは、『アウトソーシング文化』です。最近、フリーランスや副業という働き方の広がりも相まって、営業代行、SNS運用代行、フリーランスのマーケターとのマッチングサービス、果ては個人においては退職代行まで、何でもかんでも代行、外部へアウトソーシングする文化が生まれてきてしまっているように感じます。それだけ企業が採用や育成に困っているということでもありますし、アウトソーシングを何から何まで否定するつもりはありません。ではなぜ私はこの流れを危惧しているのでしょうか。
1つには、どんどん企業は不自由になっているのではないかと考えています。どういうことかといえば、他社(他者)へ依存すればするほど(属人化ならぬ、属社化)、自分たちでは何もできなくなってしまいます。いつしかパワーバランスは崩れ、アウトソーシングされている側が決定権を持つようになってしまう可能性すらありえます。
2つ目は、同じような意味合いではあるものの、自社にノウハウが貯まらないだけでなく、あらゆる物事に対する解像度が低下してしまうのではと考えています。解像度が高い状態とは、顧客の状況や課題が鮮明に見えていたり、次に行うべき打ち手が細かく見えている状態を指します。解像度を高めるには、深く、広く、構造的に、時間軸を持って、直接目に触れる必要があります。しかし、あらゆる業務をアウトソーシングしていては、常に他社のフィルターを通してしか物事をみることができず、最悪の場合には常に誤ったバイアスがかかった状態で物事をみることとなってしまいます。
これらを踏まえ、私が考える次世代のマーケターに必須の素養のベースとなるものは、顧客や業務、事業に対する『解像度の高さ』です。それでは、『解像度が高い状態』を獲得するために必要となる具体的なスキルとして見ていきましょう。
次世代のマーケターに必須の素養とは?①
まず必要な素養・スキルは、『自社のデータを理解していること』です。これはつまり、顧客に対する解像度の高さを意味します。
勿論、アンケートやインタビューなどを通じ、定性的に自社の顧客を理解しているという面もあるとは思います。一方で、確かな事実(ファクト)であるデータを通じ、定量的に自社の顧客、顧客の行動、顧客が求めている商品、顧客が惹かれる訴求方法などを理解することも同様に重要であると言えます。
また、自社のデータを理解しているからこそ、「自社が取得できていないデータ」「データベース上、自社が抱えている課題」を理解することにも通じます。
いわゆる、デモグラフィックなデータ(性別・年齢・居住地域など)を取得していない企業は今時いないとは思います。一方で、現代において「xxxに住む、20代の女性はこういう傾向がある」などというように、デモグラフィックなデータで一般論を語ることは難しくなっています。なぜかと言えば、それだけ趣味嗜好(しゅみしこう)が多様化しているからです。「20代女性」と言っても、アウトドアを好む方もいれば、インドアを好む方もいます。従って、データを取得する際には、よりサイコグラフィックなデータ(消費者の価値観、趣味、嗜好、習慣など)を如何に(いかに)取得するかが大切となっています。
加えて、「データベース上、自社が抱えている課題」の代表例が、「オムニチャネル*におけるID統合」です。店舗で管理している顧客を識別するIDと、ECで管理している顧客を識別するIDがバラバラで管理され、正しく紐付け(関連付け)ができなければ、顧客に対して適切にアプローチすることができません。例えば、「ECで商品Aを買ってくれた人に、商品Bをおすすめしよう」と思ったとして、その顧客が実は店舗ですでに商品Bを買っているかもしれません。
*オムニチャネル:「オムニ」とは「すべての」という意味で、実店舗・アプリ・カタログ・WEBなど複数のチャネル(媒体・経路など)を横断して顧客へアプローチする方法
これらのように、自社のデータを理解しているからこそ、できること・できないことを理解することができ、また、できないことをできるようになるためにはどうしたらいいかを考えることが可能となります。
次世代のマーケターに必須の素養とは?②
次世代のマーケターに必須の素養とは?③
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もし少しでも自社のマーケティング組織が当てはまっているな...と感じてしまった方は、ぜひumbrEllaに一度お悩みをぶつけてみてください。きっと何かのお役に立てるかと思います。