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【b→dash #01】 停滞しがちなマーケティング組織の特徴3選

b→dashの導入・運用に対してお悩みをお持ちの マーケターの方・その上司の方に向け、全12回に渡り解決のヒントをお伝えしていきます。

累計50社以上のb→dashプロジェクトを支援。クライアントは、金融・不動産・アパレル・食品・スポーツ球団・化粧品・人材・店舗ビジネスなど業界業種を問わず、企業規模も創業まもないベンチャー企業から大手上場企業まで幅広く担当。多種多様な観点からの助言や、豊富な経験をもとに先回りした提案を強みに、b→dash初心者がつまずきがちなポイントを強力にサポートしています。

執筆者:umbrElla編集長

第1回は、CDP・MA*を導入すべきか迷っている方に向け『停滞しがちなマーケティング組織の特徴3選』をテーマにお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
*CDP:カスタマー・データ・プラットフォーム。複数のシステムから取得され統合された永続的な顧客データベース
*MA:マーケティングオートメーション。収益向上と業務の省力化を目的として、マーケティング活動を自動化・効率化するための方法論・技術・ツールなど


前書き

停滞しがちなマーケティング組織の特徴を解説するにあたり、まずは現代のマーケターが置かれている環境を、PEST(ぺすと)分析*の観点で見ていきましょう。
*PEST分析とは、マクロ環境分析をおこなうマーケティングフレームワークで、自社を取り巻く外部環境を政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの要因に分け分析する手法です。

  1. 政治的要因
    データプライバシーに関する規制*(例:GDPR、CCPA)により、顧客データの収集・利用が厳格化され、マーケティング活動の自由度が低下しています。また、広告規制の強化により、特定の広告手法が制限されつつあります 。
    *GDPR(EU一般データ保護規則)とは、個人データ保護やその取り扱いについて詳細に定められたEU域内の各国に適用される法令
    *CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)とは、データプライバシーの一部であり、カリフォルニア州民の個人データを扱うほとんどの企業に適用される法律

  2. 経済的要因
    価格競争の激化により、マーケターは差別化戦略を強化する必要があります 。価格競争により企業の利益が圧迫されることはマーケティング予算の削減を誘引し、効果的なキャンペーンの実行を難しくします 。また、グローバル競争が激化し、国内外の競合他社との競争が増しています。

  3. 社会的要因
    デジタル化が進む中で、消費者の購買行動がオンラインシフトし、マーケティングチャネルの多様化が求められています。また、消費者の価値観やライフスタイルの変化に迅速に対応する必要もあります 。そのため、コンテンツの質の向上とパーソナライズがより一層重要となっています。

  4. 技術的要因
    AI、ビッグデータ*、マーケティングオートメーションなどの技術進化により、マーケターにはマーケティング知識だけではなくテクノロジーに関する専門知識も求められるようになってきています。それらを通常業務・既存業務に加えて学習・実行する必要があり、テクノロジーの進化により逆に業務が逼迫(ひっぱく)されてしまっているという実情があります。*ビッグデータ:インターネットとIT技術の発展により、蓄積されるようになった膨大なデータ(テキスト、画像、動画、音声など)

以上の環境要因を踏まえた上で、停滞しがちなマーケティング組織の特徴を見ていきましょう。

停滞しがちなマーケティング組織の特徴とは?①

まず、PEST分析という大層なフレームワークで解説させていただきましたが端的に申し上げます。現代においてマーケティングが難しくなっている要因は、『多くの消費者のニーズはすでに概ね(おおむね)満たされてしまっている』からです。そのような環境の中で、先に見てきたような4つの要因により、足枷(あしかせ)ばかりが増えてしまっているのが実情です。

従って、こんなことを言ってしまえば本末転倒なのですが、停滞しがちなマーケティング組織の特徴1つ目は『あの手この手で、プロモーション(販促)することしか考えていない』です。

日本マーケティング協会は、1990年に制定され国内で定着している(?)マーケティングの定義を2024年に34年ぶりに刷新しました。その定義とは、『顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成(じょうせい)し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセス』です。…抽象的過ぎてよくわからないですね。

何が言いたかったかと言うと、「マーケティングとプロモーションは異なる」、「プロモーション(販売促進)はマーケティングの1機能に過ぎない」、ということです。マーケティング=プロモーションになってしまっている組織では、どうしても「短期的思考の施策」や「自社目線の商品提案」などが蔓延(まんえん)してしまいがちなので要注意です。

停滞しがちなマーケティング組織の特徴とは?②

停滞しがちなマーケティング組織の特徴とは?③

記事の続きは、非エンジニアのためのテクノロジー活用メディア『umbrElla』でご覧ください。
もし少しでも自社のマーケティング組織が当てはまっているな...と感じてしまった方は、ぜひumbrEllaに一度お悩みをぶつけてみてください。きっと何かのお役に立てるかと思います。

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