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【b→dash #03 】これだけはやっちゃだめ、b→dashの利用が遅れる3大パターン

b→dashの導入・運用に対してお悩みをお持ちの マーケターの方・その上司の方に向け、全12回に渡り解決のヒントをお伝えしていきます。

累計50社以上のb→dashプロジェクトを支援。クライアントは、金融・不動産・アパレル・食品・スポーツ球団・化粧品・人材・店舗ビジネスなど業界業種を問わず、企業規模も創業まもないベンチャー企業から大手上場企業まで幅広く担当。多種多様な観点からの助言や、豊富な経験をもとに先回りした提案を強みに、b→dash初心者がつまずきがちなポイントを強力にサポートしています。

執筆者:umbrElla編集長

第3回は、晴れてb→dashの導入が決まった企業様に向け『これだけはやっちゃだめ b→dashの利用が遅れる3大パターン』をテーマにお届けします。ぜひ最後までご覧ください。


前書き

b→dashの利用が遅れてしまうパターンを解説するにあたり、プロジェクトマネジメントと単なるタスク管理の違いを見ていきましょう。

b→dashに限らず、CDPやMAの導入はプロジェクト形式で行われます。プロジェクトとは、一定期間のうちに明確な目標や成果物を達成するために計画的に実行される、一連の活動を指します。プロジェクトマネジメントにおいてよく用いられるのは、QCD(Quality:成果物の質、Cost:費用、Delivery:納期)のフレームワークです。プロジェクトマネージャーは、QCDをコントロールしながら目的の達成を目指します。

しかしながら、多くのb→dash導入推進者は「タスク管理」する人、に終始してしまい、プロジェクトマネジメントをできていないのが実情です。本来、導入推進者はタスクの管理に留まらず、プロジェクト全体の戦略的な計画やリソースの最適化、リスク管理、効果的なコミュニケーション、チームのモチベーション管理など、多岐にわたる役割を担う必要があります。

但し、これは個人の問題というよりは組織全体の問題であり、組織文化やチーム編成、教育と訓練の不足など根深い問題です。普段プロジェクトマネジメントをしたことがない人や、プロジェクトマネジメントを体系的に学習していない人に、いきなりプロジェクトマネージャーをやれと言っても無理な話です。

b→dashの利用が遅れてしまう根本的な原因としては、この『プロジェクトマネジメントスキルの欠如』が挙げられます。それでは、プロジェクトマネジメントスキルの欠如が一体どういった結果に繋がってしまうのかを見ていきましょう。

b→dashの利用が遅れてしまうパターンとは?①

まずは、『上司や経営陣が描いた壮大な物語を、現実に落とし込めない』というパターンです。とかく、流行り(はやり)に流されやすい経営者や上司は、CDPやMAに大きすぎる夢を描いてしまいます。

  • 売上が劇的に向上し、顧客満足度も一気に高まると期待する。

  • データが自動的に分析され、最適なマーケティング戦略が提案されると考える。

  • すべての顧客データが一元化され、完全な顧客像が描けると信じる。

  • 導入コストは一度の投資で済み、その後は低コストで運用できると考える。

  • 組織全体が簡単にデータドリブンな意思決定に移行できると期待する。

このような夢物語は、一朝一夕で実現できるものではありません。今や有料会員数は世界で2億人超を誇る、エンターテインメント界の雄「Netflix」も創業は25年以上前の1997年で、これまで4度のDX*を経て、今の地位を築くに至りました。

DXという言葉の起源は、スウェーデンのウメオ大学の教授であるエリック・ストルターマン氏が「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と提唱した、2004年に遡ります。そして、日本においてDXという言葉が世に広まりだしたのは、2018年に経済産業省がDXレポートを発信したことがきっかけとされています。
*DX:デジタルトランスフォーメーションとは、デジタルテクノロジーを使用してビジネスプロセス・文化・顧客体験を新たに創造し、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たすための一連のプロセスを指す

このような長年にわたる世界的な歩みを一朝一夕で叶えられるわけもありません。従って、b→dash導入推進者は上司・経営陣の期待値を適切にコントロールしながら、現実的な歩みを一歩一歩進める必要があります。

b→dashの利用が遅れてしまうパターンとは?②

b→dashの利用が遅れてしまうパターンとは?③

記事の続きは、非エンジニアのためのテクノロジー活用メディア『umbrElla』でご覧ください。
もし少しでも自社のマーケティング組織が当てはまっているな...と感じてしまった方は、ぜひumbrEllaに一度お悩みをぶつけてみてください。きっと何かのお役に立てるかと思います。

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