ダービー卿CT(2024)考察と予想


トラックバイアス

中山は今週からBコース変わり。前日の雨の影響で重馬場。晴れて気温も高くメインレースの頃には乾く可能性が高そう。そう考えると馬場的にはイン前が有利になるはずだが、タフであれば差しが決まる可能性も。前目のポジションにはいたいところ。

ペース・展開予想

メンバー構成的にはこれといった逃げ馬はいないが、⑯ドルチェモアは2走前に逃げている。今回⑯が逃げない場合は⑨セッションあたりが行きそうか。それ以外だと⑬クルゼイロドスル、⑩エエヤンあたりが基本的に先行したい馬。それに続いて①②③⑦⑧⑫あたり。

【隊列イメージ】


⑦⑫⑬
①②⑪
③⑧⑮
⑤⑥
⑭⑯

先行馬はそれなりにいるが、逃げ馬不在でコース形態も相まって後傾ラップになると予想する。やはりある程度前のポジションにいる馬を狙っていきたいところ。

人気馬考察

ディオ

22年の5月から毎回馬券内を外したことのない大崩れのない馬だが、勝ち切ることができず長らく1勝〜2勝クラスで足踏みをして来た。去年の12月に2勝クラスを勝ち上がると、その後3勝クラス〜リステッドを連勝。シルバーコレクターの善戦マンがこのタイミングで本格化したか。
半兄ソウルラッシュも4連勝で重賞を勝ったように、この馬も勢いに乗ってここで重賞制覇しても不思議ではない。
とはいえ、古馬重賞はこれが初挑戦。前走は完勝だったが、ホウオウビスケッツなどもいたが全体的なメンバーレベルはそれほど高くもなかった。そんな馬が57.5と少し重いハンデをもらって1番人気想定は少し過剰気味に思える。

パラレルヴィジョン

前走ニューイヤーS(L)を勝利。雪が降る中だったが、良馬場だった。道中もロスなく先行し、直線インを突いて抜けたルメールの完璧な騎乗が光った。逆にその後ろで詰まったダノンティンパニーが可哀想なレースだった。
3勝クラスをダートで勝ち上がった馬なのでパワーのいるタフ馬場であれば評価したいものの、芝では3勝クラスで足踏みしていた馬なので、上手く乗って展開も向いた前走だけで過剰に評価されるのであればここは嫌いたいタイミングに思える。

ニシノスーベニア

前走3勝クラス幕張Sを5馬身差つけて圧勝。印象強い勝ち方だった。
しかし稍重でイン前が有利の馬場でポジションや展開的には恵まれていた。馬場適正的にハービンジャー産駒のこの馬には向いていたのだと思われる。持ち時計も1:33秒台で時計のかかる馬場のほうが良さそうなので、高速馬場になったときにどうか。
能力の高さは疑いようもないが、昇級戦のこの馬が3番人気想定というのは少し嫌いたくなるが…。

アスクコンナモンダ

前走は東京新聞杯で4着。外が伸びず内が伸びる馬場だった中で、内枠からインの良いところは走れて展開は向いていた。届かなかったのは位置取りが後ろすぎた分か。
前走のメンバーを見ても能力は重賞で通用する。ただスタートがあまり速くなく、ポジションが後ろになってしまうことが難しいところ。
中山では京成杯AHで大敗しており、コース適性的に少し怪しい。
差しが届く馬場と展開を想定するのであれば評価を上げたいが。

セッション

前走は京都金杯で2着。大逃げした馬の2番手で実質単騎逃げ状態。イン前有利の馬場と展開を完璧に立ち回っていたのでかなり恵まれていた。また京都のタフ馬場もこの馬には合っていた。
中山マイルは初だが、先行力がある馬だしコース適性は高そう。
パンパンの良馬場よりも少し渋った馬場くらいが向くと思うので、当日の馬場状態次第では評価を上げたい。

クルゼイロドスル

前走3勝クラスを勝ち上がり。内枠の先行馬に向いた展開を、外枠から川田Jが完璧に乗ってちょい差し勝ち。着差はそれほどなかったが、内容は悪くない。
前走は東京で勝ち上がったが、先行力もあり本質的には中山も合う。
今回が昇級初戦で古馬重賞初挑戦となるが、2走前にはその後のAJCCで3着、日経賞で2着だったクロミナンスと接戦の2着があり、相手関係的には重賞級の力を持っていることが伺える。

注目穴馬

アルナシーム

前走は小倉大賞典で4着。セルバーグを交わせなかったのは不満が残るが、エピファニーと一緒に伸びてきているし、外伸び馬場で差しに展開向いた中でよく頑張っている。
本質的にマイルはやや短い可能性はあるものの、京都金杯は位置取りが後ろすぎてレースになっていなかったし、今回人気が落ちるのであれば全然買える存在。タフ馬場よりも軽い馬場のほうが良いタイプだと思うので、乾いた良馬場であれば。

レイベリング

前走3勝クラスを勝ち上がり。スタートが遅いイメージがあったが、前走は先行抜け出しの競馬で阪神内回りコースで勝ちきった。
デビュー戦は東京で勝っているが、その後東京コースでは結果が出ず、阪神内回りや札幌で勝ち上がっているあたり、小回り巧者の可能性は高い。
今回は初の中山。1600への距離延長はどうかだが、距離というよりも小回りが良いということであれば問題ない可能性もある。外枠もどうかだが、雨の影響が残る馬場であれば外差しが効くし、欧州血統のこの馬に向くかもしれない。最軽量の55キロのハンデも魅力。

ダディーズビビッド

前走はオーシャンSで11着に大敗。馬場が悪かったし、1200も短い印象。
マイルへの距離延長がどうかだが、京王杯SCではレッドモンレーヴ・ウインマーベルに次ぐ3着で重賞レベルの能力は示しており、この中では実績上位。
前走は3ヶ月の休養明けで、今回は叩き2走目。
最内枠から乾いて来る(と想定される)インを走ればトラックバイアス的に恵まれる可能性はあるし、課題は距離だけ。近走の大敗でオッズがつくならば狙ってみたい存在。

ラインベック

前走は東風Sは11着に大敗。6ヶ月の休養明け、内の荒れた馬場で最内枠と言い訳はつく。ひと叩きしたことで今回は前走以上の状態にはあるだろう。
3走前は関屋記念で3着したくらいの実績がある馬で、内枠に入れた先行馬。全く人気しないのであれば面白い存在。


予想印

◎クルゼイロドスル
◯レイベリング
▲セッション
△ディオ
☆ダディーズビビッド
注アルナシーム

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