京都金杯 2024 全頭考察&予想


メイショウシンタケ

昨年夏のマイル重賞を3連戦して馬券外ではあったが2回掲示板に。
前走京成杯AHは中山の開幕週で1〜3着が2〜4番手の位置にいた馬で決まっている中、絶望的な位置から内を捌いて伸びて4着。内が伸びる馬場ではあったが、前残りの中でこれは強かった。
今回も展開待ちになると思うが、ハマればこのクラスでも差しきれる脚はありそう。今回は初京都だが、中山・阪神でも1.31秒台に対応できている。
最内だしドン詰まる可能性は高いが、前が早くなりそうな今回は狙いたいところ。

コレペティトール

明け4歳馬。前走の3勝クラス(阪神1800)は、岩田J得意のイン突きがバッチリ決まった。2走前(東京1600)は前残りの展開の中、差し脚伸びず4着。今回は距離短縮。
前回は他の騎手がこぞって外に出して、内がすっぽり空いたことが上手くハマった形。
ジョッキーは怖いが、馬の能力自体はそこまで高くなさそうで、オッズ次第では消したい。牡馬で斤量54の軽ハンデは魅力だが…。

ルプリュフォール

THE展開待ちの馬。
差し脚は一級品だけど、最後方から行くしかないので、安定感は皆無。
秋山Jが内枠から捌けるかは疑問だが、前が早くなりそうな今回は抑えなくてはならないか。人気もしないだろうし。

トゥードジボン

2・3勝クラスを逃げて連勝。重賞初挑戦。
脚質は開幕週向きで、ハンデも55と軽く魅力。
内枠を引けたので今回も逃げると思われるが、他の同型馬との兼ね合いがどうか?楽逃げはさせてもらえなさそうなメンツではある。
2番人気想定は過剰人気しすぎ感。

ダノンタッチダウン

前走はノリさんが前ポツンの逃げの手。久々だったし、メンバーレベルも高かったので度外視できる。
ただ、この馬自身が現在どのくらいのレベルにあるのかというのは見極めが難しい。明け4歳牡馬の世代レベルは低く、特にマイル路線は古馬重賞で結果が出ていない。
G1は厳しいにしても、今回のG3くらいのメンバーレベルなら通用してもおかしくはないが…。人気サイドになるならば、ここはまだ疑いたいところ。

シャイニーロック

逃げ粘るタイプの馬だったが、近2走は逃げれていない。
開幕週で行われたマイラーズCのパフォーマンスを考えると、もっとやれるはずの馬。馬場と展開が向いたとはいえシュネルマイスター・ガイアフォース・ソウルラッシュに次ぐ4着は立派すぎる。
しかし今回は同型が多すぎて、逃げられるかどうかが怪しい。内からはトゥードジボン、外からセルバーグ、ドーブネあたりが行くだろうし。
まぁ人気薄だし、逃げ馬の中では抑えたい一頭。

タイムトゥヘヴン

復活を信じて時々買っている馬。
さすがに結果が出ない大野Jからの乗り替わりはプラスか。
中山・東京・中京しか使われていない馬で、初コースと輸送がどうか。
展開は差しに向くと想定しているが、開幕週の早い時計に対応できるかは疑問。

サヴァ

マイラーズC以来(8ヶ月半ぶり)の出走。
ダートを勝ち上がってきた馬で、勝利したリステッドも重馬場だった。
開幕週の早い馬場は厳しそう。

セルバーグ

前走はG1で大敗するも、前に厳しい展開&メンバーレベルが高かったで度外視はできる。
2走前は出遅れ気味でスタート押して行ったことと、斤量58が響いたか。
3走前の勝った中京記念は前に行って残ったのがこの馬だけというのは評価できるものの、他に強い先行馬がいなくて楽逃げできたことが大きかったように見える。このときは55キロの軽斤量だったし。
個人的にはそこまで強くない先行馬という評価で、逃げられるかどうかも微妙な今回は難しい競馬になるのではないか。

2勝クラスでトゥードジボンに勝っているが3キロの斤量差があった。
今回はこっちのほうが2キロ重い。

アンドヴァラナウト

前走の府中牝馬Sは良いポジションからそれほど差のない競馬をして、復調の兆しを見せた。差しに向いた展開だったが、デヴィーナは逃げ切っているあたりは衰えか力負けか。
今回はペース読みが上手い武豊Jに乗り替わりで、おそらく早くなると見て控えるのではないかな。
マイルは短いかもしれないが、京都は向きそう。
牝馬重賞で活躍してきたレベルの馬だし、この中に入っても十分通用しそうではある。想定12番人気なら全然買いたい。

セッション

アーリントンCで2着。これは早仕掛けした分と負けたのもオオバンブルマイだったので言い訳がつく。
NHKマイルを大敗しているが、後ろしかこない展開を先行していたし、結果的に馬場も合わなかったのではないか。
3勝クラスの仲秋ステークスではモズゴールドバレルやショウナンアレクサといった3勝クラスの中堅どころに勝っており、能力の高さは見せた。
前走のキャピタルSでは少頭数とはいえ前残りの馬場で位置取りが後方すぎて4着。外枠から外を回されていたロスもある。一方で上がり32.8の脚を使って脚質の自在さを見せた。ただアスクコンナモンダに競り負けた感じ、本来的には先行したほうが良いタイプだろう。

控えても良い先行馬なので、今回もペース次第では控えるか。脚質に幅があるので展開的な不利が少なそうではある。
前走より1キロ軽くなる斤量55も魅力で、斤量が増えるドーブネとの差は縮まるはず。
明け4歳馬の中では一番買いたい一頭。

ビューティフルデイ

戦績的に1400中心で、マイルではあまり良い結果が出ておらず、ちょっと距離は長いのかな?
鞍上が西村Jで、差しに向きそうな今回はちょっと怖い存在。
全く人気しないようであれば抑えてもいい一頭かな。

マテンロウオリオン

古馬G1ではあまり良いところがないが、G2〜G3ではそれほど大きく負けていない。今回太宰ジョッキーがどうなん…ってところだが、新馬戦では乗ってるのね。ポツンはしなさそう。
最近は出遅れも少なくなって、先行もできている。展開待ちだけではないので、ある程度のポジションで運べそうな点は良い。
鞍上や斤量58のハンデは微妙だが、メンバーレベルが落ちる今回は割と狙い時なんじゃないかな?しかも今回は初ブリンカーで一変あるかも?
人気しないようであれば断然抑えたい。

アルナシーム

前走のカシオペアSは、ハイペースを5番手追走から伸びてきたパフォーマンスは高かった。今回も同じ京都なのはプラス。
成績的にも距離は1800が一番良さそうだが、今回は久々のマイル。
開幕週の早い時計に対応できるかが鍵だが、1800の持ち時計的に問題ないと判断する。
モーリス産駒らしく晩成型の成長曲線を描いている馬だとすると、ここで重賞制覇があっても不思議ではない。
本命候補。

ドーブネ

いかにも開幕週向きな脚質。京都は初だが向いていそう。
マイルに距離短縮してリステッドを2連勝中。
今回は同型が多いのでハイペースに巻き込まれそうな不安はある。どうしても逃げたい馬ではないが…。逃げずに先行するにしても外枠からなので外々を回されそう。トップハンデの斤量58.5も課題。
1番人気想定だが、今回は不安要素も多いので逆張りしたい。買っても抑えまでかな。

ドルチェモア

前走の下がりかたを見てもメンタル的に走る気をなくしている感がある。
今回の初ブリンカーが最後の賭けか。
ただ仮に能力を発揮できたとしても、22年朝日杯組のレベルを考えるとけっこう厳しいよなぁ…。

フリームファクシ

前走のチャレンジCはダービー以来の久々のレースで、前に厳しい展開だったので度外視できる。
今回は外枠からで無理に先行しないと思うので、ペースに巻き込まれることはなさそうか。
マイルに距離短縮&叩き2戦目で変わり身があるかもしれないが、なんとも判断しづらい。
現4歳世代はマイル路線よりクラシック路線のほうがレベルは高かった思うが、セッションより1キロ重い斤量をもらうほどの差はない気も。
川田Jも除外にならなければダノンティンパニーに乗っていただろうし。

アヴェラーレ

前走スワンSは前残りの展開で、出遅れたこの馬には向かなかった。
2走前の関屋記念では差しに展開向いたとはいえ、デヴィーナを差し切ったのは強かった。
大外枠&初来日で未知数のルメートル騎手はどうかって感じだが、能力は抜けていそう。
前が早くなって差しに展開向けば勝ち負けできるレベル。

予想印

◎アルナシーム
◯アヴェラーレ
▲メイショウシンタケ
△セッション
△マテンロウオリオン
☆アンドヴァラナウト

爆穴狙いの紐で
- ルプリュフォール
- シャイニーロック
- ビューティフルデイ
あたりも抑えてみたい


(追記)結果と反省

ドルチェモアが大逃げしたことで、2番手以下は思ったより流れなかった。実質スローの前残り決着だった。
馬場も想像以上に内伸びで、外を回した馬は軒並み厳しかった。
また、騎手コメントから馬場が柔らかくタフだったことが伺える。高速馬場向きの馬には不向きだったか。

◎アルナシーム → 11着
外回しすぎて届きようがなかった、ポジションも下げすぎ
能力を出し切っての力負けではない。

◯アヴェラーレ → 4着
外回した中では一番強かった。枠に泣かされた形。
同じ位置にいた5着のフリームファクシも評価できる。

▲メイショウシンタケ → 6着
インベタで回ってくる理想的な競馬だったが、思ったより伸びなかった。
能力を出せなかったか、力負けか。

△セッション → 2着
大逃げを2番手追走で実質的に楽逃げできていて、恵まれた。
コレペティトールに差されたのは力負けか。

△マテンロウオリオン → 16着
アルナシームより後ろの位置で外を回し出番なし

☆アンドヴァラナウト → 10着
内々をロスなく回してきたが、ポジションが後ろすぎた。
伸びも物足りず、そろそろ引退かな…。

無印 コレペティトール → 1着
内枠から溜めてイン突き、怖いと思っていたパターンでやられた。2走続けて同じパターンが決まるとは…。
騎手が上手く乗った印象で馬の能力はまだ疑問視しているが、あの展開でセッションを差し切ったのは強かったと思う。今後注目したい。


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