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「でも生きたいんです。悔しい」_20171224有馬記念

今年もあとわずか。
仮想通貨元年、評価経済元年と言われた今年、私にとって今年はSNS元年と言えよう。
SNSがどれほど自分に影響を与えるものか、始めたときは知る由もなかった。
人との出会いと別れを与えてくれたのがSNSだった。

noteでの執筆活動はいまいち歯がゆく感じていた。
食っていけるほど甘くはないし、知名度が上がっていく実感もない。
note運営が外に発信して、もっとクリエイターの作品を閲覧してもらう工夫をしているかといったら、残念ながら私にはそうは感じられなかった。
でもそれを運営の責任に押し付けても仕方ない、ならば自分で外向けに発信しなくてはと思い始めたのがVALUとTwitterだ。

外への発信で始めたSNS。
面と向かって握手するわけではないし、いわばバーチャルの世界で発信といっても実際なにができるんだろうか、不安もあった。

しかしそんな不安をかき消すくらいの有意義な出来事があった。
人と出会えたことだ。

Twitterで親友を得た。
もう一度言う。面と向かって握手したわけではない。顔も知らない。住所も知らない。
まさにバーチャルそのものだ。でも彼とは縁を感じるし、絆も感じる、かけがえのない親友となった。しかしその彼が知り合うと間もなくTwitterを退場した。


そしてその悲しみも冷めやらぬうち、今度はクリエイター仲間が亡くなった。
若くして骨髄性白血病を患っていた彼女。この12月に亡くなったことを知った。


そこで、私は彼女の思いをみなさんに伝えたい。


彼女は複雑な家庭に育った。
母しかいなかった彼女は、その母のDVで施設へ。
中学へ行ける環境ではなかったが、やっと合格した高校はその母のせいで辞めた。いつも邪魔をする母。骨髄性白血病の移植も仕方なくその母にいやいやながらお金を支払い、母に検査してもらった、他人のように。
「住民票を開示しないで欲しいと役所に言ったが、産みの親には開示義務があるとの返答だった」ので彼女は住民票を残し、母が追いかけてこられない場所の大学を選び、医者を目指した。


「家族ってなんだろう、どんなことがあっても切れない縁なのか?」

彼女の心情は察したくても察する事ができない、所詮他人事だ。しかしこんな幸薄い人がいるものかと・・・。
このとき私は、神様は人生に試練を与えるというが、こんなにも試練を与えるなんて、と神様を恨んだ。

その後、移植したら子供が授からないという人生で一番の選択をし、アメリカから骨髄をもらうことなったときは、彼女は前向きだった。

「でもワクワクすることもある。アメリカの血を引くのだ???
そして移植すると骨髄を提供してくれた方と同じ血液型になるそうだ(^^)
よく言われる話しでは、趣味や食べ物の好みまで似てくるらしい(笑)
どんな風に自分が変わるのかは楽しみだ!」
「病気になって今は良かったなって思う
移植を成功させて患者になった今を忘れない医者になりたい!」


しかし闘病生活は苦しい。

「うぉー
頑張っても頑張っても
努力しても努力しても
自分の力じゃどーにもならへんことが多すぎて
悔しくて悔しくて
どーしょーもなくて
気持ちの持って行き場もなくて   でも生きたいんです  悔しい」

そして彼女の最後の投稿が、

「笑う門には福来る
遺書でもとおもてんけど
なんも書くことがない
ありがとう
の言葉に尽きる」


そして四十九日が明けたこの12月、友人一同として

「2017年10月16日7時17分死去
毎日謙虚に毎日力強く毎日志高く生きていました。
ありがとうございました」

と彼女のページは完了した。

神様が・・・神様がいるのなら、極楽で彼女を苦しみから解放させ、やすらかにたのしく過ごさせてください。極楽で立派な医師として育ててください。最後のお願いです。


彼女から学んだものは多い。
私は何もしてやれなかった。悔しい。でも私がなにをしたところでなんの役にも立たない。だけど彼女の役には立てなかったけれど、彼女の思いをひとりでも叶えることはできる。
今私は、その彼女の思いである骨髄バンク登録を検討し、登録しようと思っている。そのことで、極楽で第二の人生を歩まれている彼女を下界から応援したい。

最後に彼女の思いを原文にて。

「命はもらう事も買う事もできません。偽善でもいい。少しでも生きたい!と願う人たちに協力してあげて下さい。他人事ですが、いつ自分の身に降りかかる事かもしれません。
骨髄バンクに登録よろしくお願いします」



出会いは別れの一歩というけれど、別れは出会いの証である。


さて、本日は有馬記念。
① ヤマカツエースを狙う。
昨年も人気薄で狙って惜しくも4着。もう少し前でレースしていたらと思ったのは私だけではない。騎手の池添も当然そう思っているはず。この枠で1人気のキタサンブラックの背後に隠れるようにレースを進められればゴール前チャンスが広がる。
オグリキャップ、グラスワンダー、トウカイテイオーといった「復活」がキーワードなのがこの有馬記念。ヤマカツエースの1年後の復活、リベンジを期待したい。
彼女の極楽での復活に思いをのせて・・・


※「おもしろかった」「見方が変わった」など貴殿の貴重なお時間を無駄にしなかったのなら「投げ銭」(クリエイターをサポート)からの応援を歓迎いたします。
次回作のモチベーションにつながります!

(勝馬投票は自己責任でお願いします)
[今年の当たり]
◯阪神ジュベナイルフィリーズ マウレア4人気3着
◯チャンピオンズC ゴールドドリーム8人気1着 
◯アルゼンチン共和国杯 ソールインパクト7人気2着
◯エルムS ロンドンタウン4人気1着
◯アイビスSD ラインミーティア9人気1着
◯ラジオNIKKEI賞 ウインガナドル8人気2着  ロードリベラル9人気3着
◯宝塚記念 ミッキークイーン 4人気3着
◯NHKマイルC ボンセルヴィーソ 6人気3着
◯大阪杯 ステファノス 7人気2着 
◯中山牝馬S トーセンビクトリー 5人気1着
◯きさらぎ賞 アメリカズカップ 6人気1着
◯京都金杯 ブラックスピネル 6人気2着

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