うま

中学校の社会科教師です。今は特別支援学級で働いているので、いろいろな授業のことなどについて書きます。

うま

中学校の社会科教師です。今は特別支援学級で働いているので、いろいろな授業のことなどについて書きます。

マガジン

  • PBL

    2018年度公立中3年生。社会科での、PBL実践の記録。

  • 自立学習

    2015年度公立中3年生。社会科での、自立学習実践の記録。

  • 読書ノート

    読書の記録を、ここにまとめています。

最近の記事

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プロフィール

2020年3月7日作成したものを改訂 社会科教師のうまといいます。 今は、公立中学校で働いていて、教員18年目です。 僕が大切だと思っている4つのことをもとに、簡単に自己紹介します。 多様であるということ3歳から15歳までのほとんどを、シンガポールと香港で過ごしました。多民族国家のシンガポールでは多様なルーツの人々と出会いました。いま振り返ってみれば、その頃に出会った人々や体験してきたことが、僕の考え方の軸になっています。そして、「多様であるということ」は、僕にとって大切

    • 『働くということ 「能力主義」を超えて』を読んで考えたことのメモ

      勅使川原真衣『働くということ 「能力主義」を超えて』(集英社新書、2024)が、めちゃくちゃ面白い本だった。 序章から、付箋を貼ったり線を引いたり、書き込みをしたりの連続で、1週間で2回読んでしまうほど、いろいろな気づきがあり考えることも多かった。この本を読んで、能力主義を脱して、よりよい教育や職場を作りたいという思いが芽生えている。この記事では、その本から気づいた考えを引用しながら自由に書いてみる。 僕が教員になったのは、「子どもたちに幸せに生きてほしい」「平和をつくって

      • フィンランド旅行写真と気になったことのメモ

        1日目  8月9日(金)東京→ヘルシンキ北極圏周りの航路 ロシアの上空を通れないから、こういう航路。通常は、9時間半程度のフライトなのに、12時間〜13時間くらいかかってしまう。2022年から、そういう対応をとっている。 コルヴァプースティ とりあえず、お腹が空いたので、近くのスーパーに行く。ドイツ系のスーパーLidlにお世話になる。食料品に、英語の技術がないものが多く、Chatgptやらを駆使して翻訳しながら購入していた。カルダモンやシナモンの風味が特徴なんだけど、昔

        • どこをかえる?どこを、かえない?

          1学期が終わって、夏休みが始まって、10日ほど過ぎた。ちょっと休めたので、2学期の授業を考え始めている。考え始める前に、メモやら、紙やらに書きなぐった1学期のことをブログにまとめて、振り返ってみた。 去年から、かわったこと、かえたこと「自己選択・自己決定の機会を増やすこと」 うーん、なんだろうなぁ。これをやったほうがいい、これをしたほうがいい、こうしないと社会で生きていけない、就職ができないというような言葉に最近触れる機会が多い。個人的な感覚では、通常級よりも特別支援学級

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        マガジン

        • PBL
          8本
        • 自立学習
          9本
        • 読書ノート
          13本

        記事

          授業びらき 都道府県スリーヒントクイズ大会

          どんな授業開きをしようか、毎年悩む。 「これから、どんな1年間になっていくかが楽しみになるような授業」「1年の最後の授業につながっていくような授業」にしてみたいとは思っている。 と、前回の記事にも書いたように、生徒たちが積極的に参加し、楽しみながら学べて、生徒と一緒につくっていけるような授業にしていきたい。特に特別支援学級では、生徒一人ひとりの興味や学習スタイルに合わせた教育方法が重要になる。今回実施したのは「都道府県スリーヒントクイズ」。とてもシンプルな授業構成だけど、

          授業びらき 都道府県スリーヒントクイズ大会

          子どもたちの1年間の生活を意識して、カリキュラムを考える?

          年間35回ぐらい特別支援学級の社会科の1年間をどう設計しようか? 学校行事と絡めて考えた、ぼんやりとしたメモを残しておきたい。 学校行事のプロセスと、社会科の授業 若い頃は、合唱祭や体育祭に率先してぐいぐい引っ張って「金賞」や「優勝」を目指していたけれども、「先生のおかけで、勝てました!」と言われる自分のあり方に違和感を抱いて、学校行事を違う立ち位置から見ていた僕。いま勤めている特別支援学級では、また違う見方で学校行事をみるようになっている。 昨年度、全校共通の学校行事

          子どもたちの1年間の生活を意識して、カリキュラムを考える?

          『揃わない前提の授業とクラス』を読んで。

          『揃わない前提の授業とクラス』(授業づくりネットワークNo.47)を読んだ。いろいろな方が、SNS等で発信しているように、いろいろな角度から読み応えがあり、考えさせられる。僕にとって、この本は、すぐには解決しないモヤモヤをお土産に置いていってくれて、自分の実践を振り返るための鏡のような一冊となっている。そこで、この本を読みながら、社会科の授業について考えたことを書いておきたい。 「多様性という観点から考えたら、私が今言っていることと、やっていることってどうなんだろう」 巻

          『揃わない前提の授業とクラス』を読んで。

          数学と社会の授業を組み合わせると?

          怒涛のミーティング週間を終えて、ほっと一息中。「新1年生の様子も見ながら、時間割を確定しよう」ということで、時間割はまだ未確定だけれども、僕は特別支援学級の社会・国語・数学・作業学習・書写のメインを担当することは決まっているので、2023年10月に実施した数学の単元「パーティーを計画しよう!」を振り返りながら、今年度のチャレンジを描いておきたい。 単元をつくったきっかけ 1学期、生徒の実態がよくわからず「計算トレーニングをひたすらする」という数学の授業に違和感を持ちながら

          数学と社会の授業を組み合わせると?

          ふりかえりと、次への挑戦

          「1年目は、必ずいろいろな記録を取っておいた方がいいよ。そこで感じたことや考えたことは、後々に振りふりかえるときに、とても役立つよ」と、17年前、僕が1回目の初任者だったときの先輩に言われたことを、今更ながら思い出した。 2回目の初任者の1年が終わった。初任者研修を受講したり、研究授業をしたりもしながら、初めての特別支援学級で学ぶことや考えることが多かった。いろんな方々から「特別支援学級を経験すると、教育の幅が広がるよ」と、言われてきた。僕自身では気づいていない成長がこの1

          ふりかえりと、次への挑戦

          数学でのちょっとした幸せ(1学期数学)

          メイン担当をしている授業の1つが「数学」。数学の授業は、自由進度学習での経験が2、3年あるだけで、特別支援学級で何をどう進めたらいいか、正直、僕はわからないことだらけのスタートだった。同僚に相談したところ、「日常生活や、就労に活かせるように、足し算、引き算、お金の計算、時計の学習は必須。掛け算は一部の生徒しか難しいかもしれない」とのことだった。国語と同様、アンケートから始めた。 計算中心の前半戦 アンケート結果には、色々書かれていた。「とにかくみんなで仲良く、協力して問題

          数学でのちょっとした幸せ(1学期数学)

          自分の常識を疑うこと。『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』の読書ノート

          米澤好史『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』(合同出版、2022)を読んで、仕事でも家庭でも活躍しそうな考え方をたくさん学ぶことができ、かつ、自分の常識がいろいろと揺さぶられたので、読書メモを残しておこうと思う。 筆者は、和歌山大学教育学部の教授で、学校教育・学習指導・発達支援・青少年育成・子育て等に関する講演を多数開催したり、愛着の問題を抱えるこどもへの学習支援や不登校支援にも力を入れているということで、いろいろな現場にも詳しい方のようだ。 この本を手に取ったきっか

          自分の常識を疑うこと。『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』の読書ノート

          どんな授業を一緒につくろうか?(1学期国語)

          今年度は、中学校の特別支援学級1年生の担任。授業のT1(メイン担当)は、国語と数学の授業だ。中1〜3年をまぜて、6クラスにわけ、そのうちの1クラス(6名)を担当している。T2(サブ担当)は、社会、音楽、生活単元学習。総合や道徳、学活は持ち回りでT1。体育は、プールの授業は1グループを担当。この記事では、2023年1学期の国語で実践したことと、2学期以降に向けての振り返りを書き留めておきたい。 どのように生徒たちの学びの全体像を考えたらいいのだろう? いわゆる、教科書は担当

          どんな授業を一緒につくろうか?(1学期国語)

          軽井沢風越学園のときの記事まとめ

          2019年4月 2020年1月 2020年2月 2020年4月 2020年6月 2020年10月

          軽井沢風越学園のときの記事まとめ

          単元を設計する上でのメモ

          単元を設計する上でのメモ

          2021年7月に読んだ本 23冊

          7月の一番のおすすめはこちら。先月は、Twitterに、読書ノートを投稿していなかったなぁ。付箋や書き込みは本にしてあるけれども、Twitterのメモは見返すのに結構便利だった。 教育心と身体

          2021年7月に読んだ本 23冊

          2021年春夏シーズンの「地球と人の時間(社会科)」のふりかえり(後編)

          各回の授業概要 ゲーム類は、以下の書籍を参考にした。 春夏シーズンの授業をあらためて眺めてみて、自分のふりかえり 「どのような人々によって歴史は作られてきたのか?」という問いに迫る授業をしたかった

          2021年春夏シーズンの「地球と人の時間(社会科)」のふりかえり(後編)