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コロナ禍と死者に関する考察

コロナ禍において、それまでの傾向からは明らかに死者が増えたことは、しかもコロナ対策が有効で万全なはずの年に増えたことは、コロナ対策に異議を唱えてきた者なら知らぬ者はいないと思う。

その事実をデータからどのように可視化しようかと思えば、やはり毎年の死者数の推移、それもコロナ死とそれ以外の比較、そして年齢層毎の比較が重要ではないかと思う。
何故なら新型コロナウイルス感染症は高齢者が死ぬ病だからだ。
では早速グラフでそれを見ていこうと思う。
まずは人口構成比から見ていこう。


上の黄緑が70歳以上、下の青が40歳未満、赤がその間と言う構成だ。今後のあらゆる比較もこの年代構成でやっている。
これを見て分かるように日本は高齢者が多いとは言え、全体で見れば2割程度である。この構成比を念頭に置いて死者の年齢別構成比を見てみよう。


ご覧の通り、死者数のほぼ全てを高齢者が、70歳以上が占めている。40歳未満なんて最早無に等しい。
割合(本来の構成比)で見てみると次のようになる。

人口全体の2割程度の高齢者が、死者の8割以上を占めるのだ。
コロナ死もそもそもそうだったが、やはり寿命には我々は抗えない。
高齢者は死ぬものだ。この事実を「善意」の「解釈」で捻じ曲げるのは人のすることではない。

しかし、世の中は少子化でもある。今から10年前の2014年から見ていくと、次のように高齢者層だけが増え、若年層は減っていることが分かる。このグラフはその年の、その年代の人が前年よりどれだけ増減したかを示す。若者(青)は前年より増えることは一度もなく、高齢者は逆に減ることがない。ご承知の通り少子高齢化と言わざるを得ない。

これを少し年齢層別に具体的に見てみる。まずは若者から。


折れ線グラフは5歳刻みで、2014年の値を基準として各年の10万人あたりの全死者数がどうなっているかを示したもの、そしてほぼ見えないがそこにある黄緑の棒グラフは、実際の死者数(これは他のグラフと比較しやすいよう、スケールを合わせている。上限が160万なのは年間総死亡数の上限がその辺りだから)を示している。
既にご承知の通り、若者はほぼ死なない。なので統計的にも増えた、減ったと言うのが分かりにくい。
ただ2020年に20〜35歳の死亡が増えたことが気になる。コロナ対策による自殺等の影響はあるかもしれない。

次に、40歳〜70歳未満を見てみる。


先程よりその数も増え、棒グラフが棒グラフとして見えるようになった。そして折れ線グラフもある程度纏まってきた。2022年の全体的な増加が気になる。対策が万全で過剰としか思えない程徹底されており、ワクチン接種も回数を重ねていたころであり、とてもとても死者が増えるとは考えにくいはずなのだが、話を進めよう。

70歳以上である。

死者数はやはり他の年代より多い。そしてこちらも何故か2022年の人口あたりの死者数が増えている。おかしな話だ。

引き続き死者数の殆どを叩き出す高齢者に着目したい。

このグラフは棒グラフがその年の70歳以上の総人口を示し、折れ線グラフがその年の70歳以上の総死者数を示す。所謂高齢化とは別に2022年の死者数が激増したことが分かる。そして翌年はそれだけ死者が増えても高齢者層はまだ増えたことも見受けられる。

「コロナ死者が増えたんだろ!」と言う意見が出てくるのは当然だと思う。しかしその全死者数(厚労省人口動態統計の値)を高齢者の死亡と捉えても、大幅な増加の原因と見做すには明らかに少ない。
しかも対策が徹底されており、効果的だと見做されていた時期に増えるのは不自然と言う他ない。コロナ以外の理由により、多くの人が「超過死亡」したと考えるのが妥当なのではないか?

では何故死者が増えたのだろうか。いくつか要因はあるとは思うが主に次の理由によるのではないかと考える。

①ワクチン接種の影響
コロナワクチンは結構しんどい副作用が出ると言うのは全国民の常識だが、それが人々の健康、生命に悪影響を与えないと考えるのは無理がある。当然この影響は考えられねばならない。ましてや2回接種が前提だったにも拘らず、同一抗原で更に回数を増やしてきたのだ。未知のリスクが顕在化したと考えるのは決して不当ではないと考える。

②感染対策の影響
そして次はワクチン以外の感染対策の影響だ。対策と言われるものが真っ当に機能したと考えるのはあまりにも無理があるからその話は全て省くとして、対策の悪影響を見てみよう。特に病院の過剰対策。そもそも今時死ぬのは殆どが病院のベッドの上なのではないかと思うが、その際に彼等を苦しめるのが対策だ。まず面会禁止。これにより生きる気力が失われる。何の為に生きているのかもはや分からない。気が滅入って食事もリハビリもいい加減になるのも想像に難くない。そして次にフレイルだ。今は病院も従事者等の業務効率化(即ち人件費抑制)しか考えていないようで、少しでも難のある人は行動が制限されたりする。自力で歩けない、車椅子も押せない、そんな人達は次第に筋力も気力も衰えてしまうだろう。更には薬の過剰摂取や対策による診療拒否等も命に直接関わっていると思う。
特に病院と密接になるのが高齢者だ。彼等が医療技術や医療従事者により守られたと考えるのは無理がある。寧ろ虐待と呼ぶべき待遇に晒されているのだ。

このように見てきたが、結局の所感染対策とやらは我々国民にとって何の役にも立たないばかりか、本来守られるはずの高齢者さえ守られてないような有害な代物だったと言う他ないだろう。

まもなく衆院選の投票が行われるが誰もこれ等を総括しようとはしない。
何故なら与野党それぞれが、そして全国民が「共犯者」だからだ。
今からでも遅くはないから、この大失態を認めてやり直そうよ。


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