肥溜め育ちの大衆が品格や努力する人間を貶めて悦に入る
人間と言うものはしっかりと教育し、一定程度の能力を持ち、自己肯定感を保てないと腐る。自己肯定感のある者は価値判断が可能となる。これが「善い」と言う判断基準を"自分で"持てる。他人の判断を想像もできるが、それでも自分の判断を下せるようになる。
そうやって自信が持てるようになると、自分の欠点が見えてくる。そしてその欠点も他でカバー(他の能力や他人の力)できると理解できた時点で肯定的に捉えられるようになる。
このような自己肯定感を持たせる為に必要なのが共同体、小さな社会(地域共同体に限らない)だ。その中でも特に寛容の精神が大切だ。そのような社会空間が人々の心に余裕を齎し、自己と、他人を受け入れる度量を育ててくれる。
一方、共同体にも欠点はあり、人々の行動に干渉してくることが多々ある。仕事で忙しいのに行事に参加しないと白い目で見られる、的な煩わしさ、また車がないと、どこにでかけたのな、等々プライベートに介入してくるような煩わしさだ。
戦後、技術の発展と、敗戦による戦前の否定の影響から、日本では核家族化と他人への不干渉が正義とされるようになってきた。
しかしそれが齎したのは薄情さだった。人々は技術の進歩により、自分のことしか考えなくても済むようになり、また教育においても多数いるうちの一人になってしまうと、管理面(コストやリスク)からルールで縛る方が楽になるから杓子定規な教育が進められる。社会的にも様々なシステム、サービスの分業が進んだお陰で、社会の仕組みや人間の気持ち、状況に対する想像力が著しく低下してしまった。
その結果、誰とも変わらない、大量生産型の大衆が誕生する。
彼等にとって最高の価値は平等である。
一見、近代的な法治主義、合理主義によった言動をしているようで違う。
どんな悪法も従うことが最善であり、道理に適うかではなく、自分が許せるかが基準となる。
また法律なんてものも自分に都合のいい時にだけ恣意的に用いることしかしない。
コロナ関連の法律なんてまさにそうだし、法律に限らず思想すらも甚だ恣意的に用いる。
今の世の中、馬鹿が違憲立法された法律に基づき、営業の権利、移動の権利その他様々な権利を不当に制限しながらも、学術会議人事を見直せとか言い出すやつまでいるようだ。頭が余程不自由なのだろう。
粗製濫造された大衆は、価値判断がまともにできない(大衆とは知識人にもいるし、何なら多数派とも言えるだろう)。
話が逸れた。
戦後、不干渉や自由放任が流行ったことによりこのような大衆が流行った。
そしてその大衆は、更なる技術の進歩の結果、時間的にも空間的にも限定的だった世間の壁を超え、社会の汎ゆる問題にまで干渉するようになった。
ムラ社会の問題点と言われていたものは、ムラ社会が崩壊して以降、問題点だけが再び、しかもより悪い形、規模で現れたのだ。見なくていい人にも見れるような不要な可視化が現実のものとなった。
勿論、この干渉自体がムラ社会固有の問題では無いからそうなるのだが、結局これは他人と同じであることに価値を見出す者の習性と言えるだろう。
冒頭から述べている自己肯定感の無い者は、他人と比較して自分を肯定しようとする。
これは切磋琢磨や、他山の石、的な話ではない。
自分が他の誰かよりも相対的に上であると言うマウンティングの為に行われる行為であり、比較の仕方も極めて恣意的で生産性も皆無なものだ。
例えば皇族の人間味ある話を聞いても、「所詮皇族も人間だ!俺等と変わらねえ!」と相手を貶める行為しかできないからだ。
彼等は自分が愚かであるように、他人も愚かでなければならないと思っている。
だから出るような杭があれば全力で打ちに行く。
今もまさにそれが各所で繰り広げられている。
特に皇族関係はやりやすい。
最も高貴な存在であり、相対化したときの快感は大きい。落ち目の芸人より上だと言う話で喜ばないのは解るだろう。それと同じでやはり価値あるものに泥を塗り、傷をつけたいのだ。
そしてメディアもこれを扱う。
何故なら訴訟リスクが極めて低く(宮内庁が反論することはあっても訴訟にはならない)、読者も層が広いし、関心度が高く、売上に直結するからだ。
人は相手が攻撃してこないと解っているとどこまでも執拗に攻撃する残忍な生き物だ。
ちなみに俺は全く違う。
常に俺は公の場で正正堂堂と議論したいと思っている。
批判したい者が何人来ても、公の場で公正な議論ができるならいつめでもやりたい。
俺のプライドの為に思考し、発言しているのではないからな。
最後に、記事にある「紀子様の憔悴」について触れよう。
お前等クソ週刊誌が問題を極限まででかくして潰そうとしているからだろ。
マッチポンプしてんじゃねえよ。自分で火つけて燃やしてんのに、被害者が「憔悴しているようです」って、よく言ってもサイコパスでしかねえよ。
大衆もサイコパスみたいなもんだからこんな記事が売れるんだろうが。
大衆じゃない庶民ももっと声挙げようよ。
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