ずっと

作 フクダチナツ

ずっとずっとずっと一緒にいたかったよ
ずっとずっとずっと外なんて出たくなかったよ
ずっとずっとずっと何故だかわからなかったけど
君とあの部屋が愛しかったよ

ずっとずっとずっと君は可愛かったよ
ずっとずっとずっと君の料理は美味しかったよ
ずっとずっとずっと言えなかったけど
君の特別になりたかったよ

さあ、6畳半を飛び出して
旅に出ようよ
ベットから出られない2人は
永遠に変われないままだからさ
6畳半を飛び出して
この前話した場所にそれぞれ行こう
ベットから出られる私たちは
もうしがらみなんてないんだから

ずっとずっとずっと一緒にいたかったよ
ずっとずっとずっと微睡んでいたかったよ
ずっとずっとずっと言えなかったけど
君は特別だったよ

さあ、6畳半を飛び出して
旅に出ようよ
ベットから出られない2人は
永遠に寂しいままだからさ
6畳半を飛び出して
この前話した場所にそれぞれ行こう
もうベットから出られるんだから
もうペットではないんだから

君にわたしはいらないし
私も君はいらないよ
ありがとう
元気でね

ずっとずっとずっと楽しかったよ
けど
ずっとずっとずっと一緒にはいれなかったよ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

YouTubeに載せてる「ウシ」という曲の概要欄にも書いた通り、最近の私の描く曲は基本的にベットから出られていません。寒い夏という曲でも「6畳の端ベットの上」ですね。

実はこのベットっていうのは「わたしの居場所」の象徴とも言えるものでした。これは自分の家のベットではなく、好きだった男の家のベット。それと彼。それと彼の六畳半の部屋。

そういうのって失ってから気づくなんたら〜みたいなもので嫌になっちゃいますね。あーわたし心の休憩所みたいな居場所もらってたんだな〜ありがたかったな〜と思ったりしてしまいます。
今自分の部屋のベットに寝転んでこの文を考えていますが、心が休まってる感じが全くありません。
同じベットのはずなのにな〜と思っちゃう。
やっぱり彼と彼の部屋を含めたあの空間自体が居場所だったんですね。今更気づいて悔しい。

まあそんな居場所を提供してくれてた彼に急に特別な人間ができて私達は終演を迎えたわけです。
終わってすぐのわたしはまじで屍でした。
この時期に色々大変なことも重なって死んでしまおうと思ったんですけど、「歌を作る」という行為に救われて今もなんとか生きてます。音楽があって本当によかった。
この曲はそんな不安定な時期にメモに書いていたものを引っ張り出して言葉をくっつけたりして歌にしたものです。


「ずっと」って言葉はひどく曖昧で不安定のくせに力強い感じがして嫌いです。


『ずっと一緒にいたかった、ずっと楽しくいたかった、ずっとそばにいたかったから「君の特別になりたい」「君は特別だよ」なんて言えなかった。ずっと楽しかったけど、ずっと一緒にはいられなかったね。』


サビ以外の部分の要約としてはこんな感じですね。
切ねえ〜〜。これがもう彼に対する思いそのものって感じですね。愛って難しくて困っちゃうな。

さて。 
もう、交わることのない私たちの人生ですが、
どうかお元気で。
たくさんの楽しい思い出をありがとう。
行きたいと話していたあの場所も違う人と行ってくるから、君も特別な人とどうぞ。
君が与えてくれた居場所はずっと暖かかったよ。
ベットから出られない2人でずっと居たかったよ。
楽しかったね。ありがとうね。

私を選ばなかったんだからどうせなら幸せになってください。


…いや、なるな。
幸せになんかなってんじゃねえぞ。
私を選べばよかったって後悔しろ!!!
2人でよく歌った曲とか聞いて感傷的な気持ちになれ!
バーカバーカ!君は大層なおばかだよ!


とはいえ、もう私にも特別な人間ができたので、君が私を要らないのと同様私も君は要らなくなりました。
よかった。今度は自分で居場所を作っていけるように努めていきたい。

そんな気持ちを込めつつ今日もこの歌を歌いたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?