「君の思ったとおりに、やってみてごらん」 1
「自分にはやりたいことがある。
進みたい道がある。
そのことに興味もあるし、おもしろそうだし、そのことを考えるとワクワクした気持ちが出てくる。色々と調べもして、その分野の勉強も自分なりにしてみた。
しかし、本当にそれをやってよいのか、わからない。
その道で合っているのか、自分が進む方向がそちらで合っているのか・・・」
人が生きることは、選択を積み重ねることです。
何をして、何をしないのか。
私たちの人生は、無限に続くわけではありません。
今生きている人生は、この人間としての寿命があり、人生時間があります。
もし今の自分が死んだとして、その次も輪廻転生があり、次の人生が用意されているかもしれませんが。それでも今の自分としての人生は、今回だけ。
その場合に、残りの人生時間で自分は何をするのか。
残りの人生で何をすることを選択し、何をしないことを選択するか。
一つの選択をすることは、他の選択をしないことを決めることでもあります。
目の前に幾つかの選択肢があり、どれにするか決められないときは、自分が選択を間違うかもしれないと思うためです。
「これを選んで、もし違ったらどうしよう」
食事に行った時に、お店のメニューから一つを選ぼうとする時に、幾つかのメニューに目移りをして、決めるまでに時間がかかる。
しかし、お昼休みの時間が決まっているので、時計の針は進んでいきます。
全てのメニューの味や量を知っていて、自分が今何を食べたいのかもよくわかる場合は、選択を迷うことはないでしょう。
しかし、選ぼうとするものがどんな味で、量なのか、自分は今それを食べたいのか?・・・と考えていくと、わからない状況の中で決めることで「失敗したらどうしよう。失敗したくない。」という思いが出てきて、失敗を避けたいがために、決めにくくなってしまうこともあります。
(次回に続きます。)