人生の変化の予兆を、自分なりに読み解いてみる①
人生は「波」でできている、と思うことがあります。
いい時もあれば良くない時もある。
思い通りに行く時もあればそうでない時もある。
しかしどちらもずっとは続かない。
そうして登り下り、良いもの悪いもの、目の前に訪れるいろいろな出来事を通して人は自分の作ったものを手放し、そしてもう一度作り直していく。
子供の頃やまだ社会に出てまもない頃には、人生がずっと直線的に上昇していくように思うことがあります。
また、自分の環境にいいところがなくて、将来に対しても悲観的になりがちになる。
あるいは、そこまでの劇的な出来事が起きず平坦な道を歩いていくだけ。そんなふうに、今の自分の環境や状況が続いていくのはないかと。
有名な方の伝記を読んだり、ごく身近な職場の同僚、いろいろな場所であった方々のこれまでの人生の様子を聞くと、どの方も過去の状況がずっと続いているという方はほとんどいません。
途中までは特別な人生のイベントがなかった方でも、ある時を境にして仕事や人間関係で大きく飛躍していく人がいます。
一方で、若い時は経営者として成功しても、しばらくした後に多くの人と同じような働き方に戻る方もいます。
もちろん、人生は様々な要素でできていますから、ある側面から見たときには、昔からずっと変わらない状態の分野もあるでしょう。しかし、変化のきっかけになるような出来事やちょっとした偶然の出会い、それは人であったり、本であったり、仕事であったり、場所、事故や病気であったり、そうしたものは一つまた一つと望んでいなくとも人生の中に現れてきます。
自分の歩く道すがらそうした出来事が交錯する瞬間がどなたにもあるはずです。その瞬間が目の前に現れたときに、どのように考えて、どのような行動をするでしょうか?
(②に続きます。)