好きだった絵本に出てくるスープ
こんにちは!スープソムリエのMadokaです。
小学生の頃、学校の図書館で見つけた絵本がすごく気に入って
あまりに好きで模写しようとしていた私(コピー機もきっとあっただろうに笑)
当時はインターネットもまだ出ていないか出始めくらいの頃で、
母が近所の小さな本屋さんで取り寄せてくれました。
シシー・ラベンダー
「シシー・ラベンダー」
恐らく知っている人がほとんどいないであろうこの絵本。
作者はプリムローズ・ロックウッド
絵はエマ・チチェスター・クラーク
たむら みさこ訳
えっと、表紙の女性病気か何か?っと思ってしまうような顔色ですが(こら)
至って健康な主人公の女性、シシー・ラベンダーです。
彼女が、夏のお休みを利用して大きなお屋敷のお留守番をすることになったお話です。
一番好きなのはやはり「お料理シーン」
しばらくして屋敷の主人が帰ってくることになり、シシー・ラベンダーがご馳走を用意するページが特に大好き!!
メニューはこんな感じ↓
・おまめのスープ
・きゅうりのサンドイッチ
・レタスとはつかだいこんのサラダ
・パンケーキにかける赤すぐりのソース
・りんごの入ったビスケット
・きいちごのタルト
・すぐりのパイ
・さくらんぼのパンケーキ
うん、美味しそう!かわいい!綺麗!
大人になった今でもワクワクしてしまうページ!
お豆のスープについて
メニューの最初に出てくる「おまめのスープ」
黄色いスープですよね。ポタージュみたいな。
作者やイラストレーターさんがイギリスの方ということなので
恐らくイギリスのお豆のスープだろうなぁと思って調べてみました!
ロンドン・パティキュラーか
まず、お豆のスープ=エンドウ豆のスープであると考えられます。
なぜなら古くからエンドウ豆のスープはヨーロッパ諸国民の国民食であったからです。
別名「木曜日のスープ」とも呼ばれ
その由来は諸説ありますが、中世の教会によって義務付けれた毎週金曜日の断食に備えるための
食べ応えのあるスープだったためです。
中でもイギリスのエンドウ豆のスープを調べていると
ある気になる名前のスープを見つけました。
その名も
「ロンドン・パティキュラー」
~霧にむせぶロンドンを象徴するスープ~
なんでも産業革命時代のロンドンは大気汚染が深刻で、
目も開けられないほどの臭く
黄色い濃霧に悩まされていたそう。
このどんよりしたスモッグまみれの霧を
「ロンドン・パティキュラー」と呼んだようで
エンドウ豆のスープの色がこの名前にピッタリだったとのこと。
なんとも食欲が失せる名前…笑
しかし味は保証付き!
ロンドンの人が愛するおいしいスープなんですって。
参考記事
とは言えロンドン・パティキュラーには
スモークハムホックが入っていたりセロリなどの香味野菜やハーブが入っているので、
シシー・ラベンダーの作ったお豆のスープは
もっとシンプルな、より庶民的な純粋なエンドウ豆のスープだったのではないかと推測せずにはいられない、
スープソムリエのわたくしでした。
何はともあれシシー・ラベンダーのような暮らしに
当時から憧れていたんだなぁとしみじみ。
実は私が買ってもらった本自体は
色々あって処分されてしまい、
現在持っているのは2代目。
ネットで散々探して、中古をゲットしました。
それくらい、思い入れのある絵本!
シシー・ラベンダーを読んだことがある方がいらしたら
ぜひお話してみたいです!
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