京大卒の元朝日新聞記者が、フクシマの今をレポートしています。
福島の一部地域は、もう人の住める場所ではありません。マスコミが報じない衝撃の事実が沢山レポートされております。
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2020年12月の記事一覧
フクシマからの報告 2020年秋 沿線30㌔廃墟が続く 山街道を行く 人口帰還率6% 浪江町を歩いた 写真ルポ(下)
前回に続いて、福島県浪江町からの報告を書く。
上巻は同町の平野部・海岸部の市街地の様子を書いた。今回は方角を東から西に反転して、阿武隈山地の山間部を訪ねる。
前回のおさらいをしておこう。
浪江町は東西に長い。西の町境から太平洋岸まで35㌔ある。東京圏でいえばJR東京駅から八王子駅の距離に近い。福島第一原発のある双葉町の北隣。町の中心部は原発からは約8㌔しか離れていない。
2011年3月1
フクシマからの報告 2020年秋 商店街・モール・ボウリング場… 町がまるごと消えていく 3年で住民の帰還率6% 原発から8キロの浪江町 写真ルポ(上)
今回は2回に分けて、福島県浪江町の現状を写真を中心に報告したいと思う。
2011年3月11日の福島第一原発事故で、全住民が強制避難させられた原発20キロ圏内の市町村のひとつである。町の中心部から原発までは、南へ約8キロほどの距離だ。
原発事故当時は2万1434人の住民がいた。強制避難の対象になった11市町村の中では、人口最多の大きな町だった。
避難が解除されたのは6年後の2017年3月。しか