昔からあった!?身近な“米粉”とその違い
みなさん、こんにちは!
福島県天栄村で「う米めん」というグルテンフリーの米粉麺を製造している樽川千香子と申します!
これまで米粉に関する記事をいくつか書いてきており、最近米粉が注目される理由についてや米粉の特徴などをまとめてしてきました。
全国的に米粉を積極的に取り入れよう!という動きがありますが、実は昔から米粉が使われていたことをご存じでしょうか?
前述した通り、様々な理由から現在米粉の需要が高まっており最近特に注目されるように感じる食材ではありますが、実は以前から私たちの身近に米粉はあったんです。
今回はそんな身近にある米粉についてご紹介していきます!
もっちり食感の白玉団子はもち米が原料の“白玉粉”!
白玉団子や大福などに使われる白玉粉は、もち米を石臼などで挽いたり、乾燥させたりして作られます。粒子が細かく、団子に使用するとつるりとしたなめらかな食感になります。冷やしても固くならないのが特徴です。
一般に、米粉で作った食品の大抵は放置していると生地が固くなってしまいますが、つるりとしたなめらかさや、冷やしても固くならない白玉団子を想像するとその特徴も納得ですね!
歯切れの良いもっちり感はうるち米が原料の“上新粉”の特徴!
お団子や草餅、ういろうなどに使われる上新粉は、うるち米を洗浄し乾燥させてから粉状にしています。もち米粉とは異なり粘りが少ないですが、かわりに歯切れがよくコシのあるもちもち感が特徴です。身近で最もポピュラーな米粉製品の一つでもあります。
名前の「上新」とは「上等な新粉」に由来していて、色が白く歯ごたえがあるものが上質とされています。
独特食感の“道明寺粉”の原料はもち米!
桜もちやおはぎなどに使われる道明寺粉は、水に浸したもち米を蒸して乾燥させて砕いています。粒の大きさによって種類もあり、白玉粉や上新粉とは異なったつぶつぶ感が特徴的で、関西風のつぶつぶとした桜餅には欠かせない材料です。
発祥は大阪に実在するお寺「道明寺」で作られたということから由来しています。
昔からの「おいしい」は米粉でできていた!
いかがでしたか?
「あの食べ物や和菓子も、米粉からできていたんだ!」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。
米粉といってもうるち米やもち米からできていたり、それぞれの製法の違いや活用方法、食感も異なるので、改めて比べてみると特徴の違いが出て面白いですよね!
昔から馴染みがある米粉は老舗の大福や団子に使われ、昔からの製法を基に現在まで残っているものもあったりします。そして、私が作っているう米めんも多くの方に食べていただけるよう、日々改善・工夫してたくさんの方に愛される食材になるよう、頑張っています!
ぜひ“米粉”の形にとらわれず、色々な形であなたの食生活に米粉を取り入れてみてくださいね。今以上に食が豊かになりますように。