美味しいだけじゃない!デニム生地としても優秀!
気仙沼の小さなジーンズ・メーカーをご紹介します。
気仙沼発の「もの作り」の情熱が、海の恵みをデニムに変えた「オイカワデニム」さん。技術力の高さに定評がある同社は、1981年の創業以来、数々の有名ブランドのOEMを請け負ってきました。
地元漁師さんと交流する中で、及川社長は、「メカジキ」の吻(ふん・剣のように突き出した上顎部分)が、海に大量廃棄されていることを知ります。その量は年間で約40トンにものぼるとか。
「気仙沼の海の恵みを捨ることに違和感を覚えた。何かに利用できないか?これをデニムにしたらどうだろう?」と及川社長はひらめきます。
そこから、“メカジキデニム”プロジェクトが始まります。震災後の工場再開から試行錯誤を重ね、大学との共同研究や混紡技術開発などたくさんの壁を乗り越え、2014年11月ついに販売開始にこぎ着けました。
生地全体の35%にメカジキ由来の繊維が使われており、保湿効果があることも分かっています。
現在では国内のみならず、ファンはヨーロッパを中心に世界中に広がっているそうです。
美味しいメカジキですが、象徴ともいえる立派な吻が地元企業の手でモノづくりに活かされていることは、嬉しいことですし何だか面白いですね!