7 京都北山でアジアンレストラン
京都の北山というエリアで、アジアンレストラン<我阿羅>の経営をやっていました。
ナルトのキャラとは全く関係なく、名前も経営も引き継いだものです。
そもそも発端は、飲酒運転取り締まりの罰則強化。
これによって駅から少し離れているレストランは、軒並み苦戦を強いられます。というのも、稼ぎ頭であるアルコール類の注文が激減するからです。
我阿羅もそうだったようで、我阿羅の店長兼料理人、60歳の百々さんは、潰すかどうか散々迷ったうえで、人に相談。回りまわって何故か料理経験なしの僕に到達。
で、二つ返事で引き受けたのが、このアジアンレストランの経営でした。
とはいえ、最初から原則として1年限定で、レストランの経営を楽しむというのが趣旨。百々さんも、最低限の給料を得て1年頑張ることに。
アルバイトの中には、京都工芸繊維大学の学生が多く、バトン部の女性もいました。で、その女性(植田さん)を中心に、バトン部を作りました。店が終わってからみんなでバトンの練習をしたり、鞍馬山へドライブに行ったりしました。
木曜日のお昼は、手作りで紙芝居を作り、僕がオカリナを演奏しながら、500円で紙芝居昼食会を開いたりしました。赤ちゃんを連れたお母さんたちが、数組来て、紙芝居を楽しんでのんびり過ごしていました。
(京都新聞に掲載されています)
結婚式に二次会もやりました。
何故かその時好きだった、いろんな中国茶の試飲会もしました。
レストランを映画の撮影にも使いました。
誕生パーティーや祝賀パーティーも何回となくやりました。
そして、1年で閉店しました。
荷物を搬出し、
最後に我阿羅の看板をゆっくり下ろす百々さんの姿は今でも忘れません。
会おう会おうといいつつ、はや十数年。
百々さん、どうしているんでしょうか。