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MISS ALBIONのチーズケーキ

丹後の牛乳にこだわったチーズケーキ。

丹後で東京で食べていたようなケーキを見つけるのは無理だろうなぁと諦めていた10年前。
2009年、東京の会社を辞め、いきなりやってきた京丹後。京都は京都だろうとたかをくくっていたけどやっぱり田舎。
人はいいし、ご飯は美味しい。
海に近くてお魚は新鮮だし、お米も野菜も東京で食べてたのはなんだったんだ!と思うくらい格段に美味しい。
それでもちょっと小洒落たもの、都会風の美味しいパンやケーキが食べられないのが唯一残念だった。
ハード系のパンや繊細な味のケーキはこっちではマーケットなさそうだし、売れなきゃ買えるお店もできないよなあと諦めていた。
なのに、、、ミス・アルビオン、見事に裏切ってくれました。
3年前の冬、網野町の野村牧場の横にひっそり?とオープンした小さなケーキ屋さん『MISS ALBION』。
牧場の娘さんが里帰りして旦那さんと開いたお店で、旦那さんはずっとハイアットリージェンシー京都のペストリーシェフでした。
素材にこだわるお店はたくさんあるのですが、すぐ隣の牧場の牛の絞りたてミルクを使って、都会のトップパティシエが作ったケーキが美味しくないわけがない。
「素材にこだわる」って時点でもしかするともうだめなのかもしれない。だってアルビオンのケーキはもうこだわるとかそういうんじゃなくて、毎朝、隣に絞りたてのミルクがあって、それで当たり前のようにケーキを作れるのだから。

都会の小洒落たケーキともまた違う、シンプルなごく普通のケーキ。でも市販のケーキとは全然違う。
大量生産ではない、そこで買うお客さんしか味わえない手作りのローカルプロダクト。お客さんが行列で並ぶような店じゃない、マーケットに急かされないケーキ屋さんなのです。
というわけで、お店の人には怒られるかもしれないけれど、あんまり有名になってお客さんが大挙押し寄せるようになったら嫌だなあと思ってます。
シンプルなのでいつ食べても美味しいし、タイミングよくチーズケーキが焼き上がりのときに買えたりすると最高です。
丹後では都会風のケーキが食べられないと嘆いていた10年前はなんだったんだろう。
もう素材にこだわれない都会のケーキは食べられないかもしれない。。。

あともう一つ、パン屋さんも、丹後の山の中にできました。
こうきくんの『農家パン弥栄窯』。
田舎で硬いパンなんて売れないよ、という予想を裏切って、田舎のおばあちゃんも普通に美味しいと食べる田舎パン。大火事で今はお休みしてますが再開が待ち遠しいです。

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京都北部の山あいの小さな集落にただ1軒の小さな百貨店から田舎の日常を書いています。子供達に豊かな未来を残すためにサポートよろしくお願いします!