灯台の光は、遠くの誰かに届いている。
「俺は、ミック・ジャガーになりたい。」
伊藤羊一さんは、死ぬまでに終えたいことをそう答えた。
これは、先月あった自社のイベント・Voicyフェスでの伊藤羊一さんと田中慶子さんとの対談で話されていたことだ。
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長である伊藤羊一さん、同時通訳者である田中慶子さん。ビジネスパーソンとして、最前線をいくお二人だ。
だが意外なことに、羊一さんも慶子さんも現在進行形で、「楽しいけど、モヤモヤする」という葛藤を抱えているという。
「こんなに活躍している方々でも、こんなふうに悩むんだ!」と、聴きながらとても驚いていた。と同時に、とても勇気づけられてもいた。
会社に行けない時期があった羊一さんと、学生時代に不登校だった慶子さん。
私も新卒の会社を10か月程で退職して、Voicyに入社するまでの20代を、ダラダラと惰性で生きていた一人だ。
そんな自分の過去もあり、お二人に自分を重ねてしまうことがある。(うだつの上がらない20代の頃に、お二人に会っていたらどんなに良かったことだろう!)
リスナーのなかには、パーソナリティの過去に自分を重ねている人もきっと多いのではないだろうか。
そんな苦悩を背負いながらも、必死にやっていく羊一さんの姿は本当に痺れる。
「毎日が楽しくて、悩みなんてない!」と言う人も、世の中にはいるだろう。
でも、私はどれだけ歳を重ねても、きっとそんなふうにはなれないと思っている。今だって毎日楽しいけど、毎日つらいし、悔しいし、悲しい。
だから、悩みながら働いている人がいるだけで、めちゃくちゃ救われる。
羊一さんが目標としているミック・ジャガーは、今年80歳。
今なお現役で歌い続けており、多くの人に感動と勇気を与えつづけている。
そんな人になりたいと、羊一さんは言っていた。
慶子さんも対談で話していたけど、もう既に私たちの中で、羊一さんはロックスターのように輝いている。
「おーい。ここで頑張ってるよー!」と光る灯台で、その光は遠くにいる私たちに確実に届いているのだ。
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Voicyフェスは、11月30日までアーカイブでお聴きいただけます👂
まだ聴き終えてない方はお早めに!
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