誰もが受け取ることから始まる【「GIVE FIRST」について考えた】
こんにちは! 音声プラットフォーム「Voicy」のメディアチームで、パーソナリティサクセスをしている林絵里香です。
今日は、私の強みである「GIVE FIRST」が、どうして強みになったのかを考えてみたよという、雑談っぽいお話。
ついついTAKEの思考になってしまう、相手目線に立って物事を考えたいけどどうしたらいい? と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
一点注意です。この記事には具体的なノウハウではなく、こういうふうに考えたら他人にやさしくできるかも? という内容を書いてます。あしからず!
GIVE FIRSTな私の原点
今回このテーマで書こうと思ったのは、私が働くVoicyが2月が期初で、自分の強みや会社に対して貢献できることは何だろうと考えることが多かったからです。いや、今もその過程にいます。
会社内の私の評価として、「よく気づく人」と言われることが多いんです。会社の4つのバリューのひとつである「GIVE FIRST」なメンバーとして、表彰にノミネートされたことがあるぐらい!(と自分でいうの、ちょっと恥ずかしいデスネ)
「周りをよく見ている」「相手の気持ちを考えて行動している」と言っていただくことも多く、他人から見ると私は「思いやりがある人」らしいのです。自分ではまったくそんなふうには思わないんだけど……。
意識しなくてもできることが、自分の得意なことだったり向いていることだとよく言われますよね。どうやら私にとっては、コミュニケーションが得意領域のようなのです。
「GIVE FIRST(ギブから始めよう)」。つまり、"ギバーであれ"ということ。
でも、いつから私はGIVEから始められるようになったんだろう。 最初からGIVEの精神があったわけないと思うんです。
そんなわけで、ちょっと自分のこれまで振り返ってみました。
誰もが受け取ることから始まる
本題に入る前に、まずは「ギバー」のおさらいから。
うんうん。確かにこう書かれているのを見ると、私も普段の行動のなかで、相手が何を考えているかを想像することが多いような……。
いつからだろう? なぜだろう? と考えたときに、真ん中っ子でわりと空気を読むことが求められる環境で育ったからなのか。それとも、キャリアのスタートが販売員だったことで癖づいたのか。
……いろいろと思い返してみたけど、まったくピンとこない。20代前半を省みると、自分のことに精一杯で、GIVEの精神のかけらもなかったような気がする。
つまり、もともとそういう人間だったわけではないのだ。
そこで私なりの結論として、ギバーになれた理由は、他人からのやさしさに気づけるようになったからではないかと考えました。
20〜30歳ぐらいまで、仕事や職場の人間関係のことでほとんど上手くいった記憶がない私。(参照: 会社って悪くない。9回目の転職で出会った「Voicy」との2年間の話)
だけど、そんな私に手を差し伸べてくれた人がいました。その人たちのおかげで、本業以外で自分のやりたいことができる環境が生まれたんですよね。
あとは、どうしようもなく心細いときに話を聞いてくれた人もいたり。仕事に対して「嫌われてもいい」というような覚悟で、真剣に向き合ってくれた人もいたんです。
そういう人たちの損得勘定のないやさしさ(きっとこれもGIVE)を受け取って、私の意識は少しずつ変わっていったんじゃないかと思います。
他人が自分のために時間を使うことは当たり前のことじゃない
なぜ周りの人たちがそんなにやさしくしてくれたのか。私にはずっとそれがなぜなのか分かりませんでした。
みんな暇じゃない。自分のことで忙しいはず。なのに、自分の時間を割いて私に付き合ってくれていたんですよね。
誰かが自分に向き合ってくれるやさしさは、全然当たり前じゃないことぐらい、私にも分かります。
でも、その理由が最近になって分かってきたような気がするんです。
それは、私にやさしくしてくれた人たちも、人生のなかで誰かからのやさしさに気づいたからなんですよね。きっと。
しんどそうな人を見たとき、頑張っている人を見たとき、自分にとって大切な人が誤った道に進もうとしているとき。
そんな場面に出くわしたとき、私が自分のことを優先せずに、相手に向き合おうと思えるのは、私にやさしさをくれた人たちへの恩返しだと思っているからです。
「あ、あのときこういうに言ってもらえたから、気づけたんだよな。じゃあ、私はあの人にちゃんと伝えてあげないとダメだよな!」
そんなふうに思うんです。お節介と思う人もいるかもしれません。だけど、言わないで後悔したりするのは絶対にイヤなんです。
もらったやさしさをどうやって返していくか
自分の尊敬する人たちにもらったやさしさを、その本人に返すことも大事だなって思うんです。
だけど同時に、直接本人に返すことだけがすべてじゃないとも思っていて。別の大切な人たちにGIVEすることも恩返しの一部なんじゃないかと思うようになりました。
というのも、仕事が長続きしなかった頃に出会った人に会うと、私が仕事でいろんな人の役に立っていることをめちゃくちゃ喜んでくれるんですよね。
「今の会社で楽しそうに働いていることが嬉しい!」そんなふうに言ってくださるんです。
そう言ってもらえるたびに、もっと周りの人に貢献して自分自身も成長したいなと思うんですよね。
その人たちにもらったものを周りの別の人にも与えていく。これが私のGIVE FIRSTの原点なんだなーと気づきました。
そういうほんの少しのやさしさと、大切な人たちへの多大なる感謝を持って行動できれば、今よりもやさしい気持ちを他者に渡せると私は思ってます。
最近やさしさを分けてくれた恩人の方々と話す機会が多く、そんなことに気づいたのでした。
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