乗馬でレベルアップしましょう(初心者向け2)
上半身の姿勢と腕と拳について簡単に解説しましたので、次は脚について解説します。
脚の正しい位置は、脚の力を抜いてだらんと下げた状態から、軽く膝を曲げて鐙に足を乗せた所です。
その状態で、土踏まずの位置が頭の真下にあればOK。
ちょうど地面の上で軽く膝を曲げた状態と同じ位置になります。
その状態で、太ももの内側、膝、ふくらはぎが馬に軽く接触している事が大事です。
最初はイスに腰掛けるように膝が開き、ふくらはぎと踵(かかと)のみが馬に接触している状態になってしまいがちです。
脚の付け根から脚を内側に絞るように回転させるとうまくいくと思います。
馬への指示として脚を使いますが、使い方で指示の強さが変わります。
最も弱い脚の扶助は先ほど説明した脚の位置で
馬に触れている状態です。
この脚の状態を常に保つ事により、
馬への扶助(指示)を出す際に馬が脚の変化に気づき易くなるので、意思疎通がはっきり、正確に行えるようになります。
次の段階として 1の脚のプレッシャーを強くした状態が
2の脚になります。
停止や、バランスバック、ハーフフォルト等の運動を
する時に使い、騎手のバランスを後ろに持っていく時には
この脚の状態になっていないと うまくいきません。
次は推進に使う脚です。
1の脚の状態からふくらはぎに力を入れて
ふくらはぎで馬を挟みます。
常歩の発進や、歩度の維持に使います。
この脚を使おうとして、膝が開いてしまうと
馬を抱きかかえるようになってしまい、
正しい扶助として馬に認識されないので、
その点を注意しながら覚えてください。
次の脚は つま先を3の脚の状態より下げる事により、
ふくらはぎの筋肉を収縮させて馬への圧迫度を上げた
脚です。
速歩の発進や、内方姿勢を取らせる際の
内方脚等に使います。
そして、最も強い脚がかかとを使った脚です。
4の脚の状態から少しつま先を開き、
馬体にかかとを付けて 鐙を支点にして
内側にかかとをねじり上げます。
この脚を使うときは、かかとを上げたら
すぐに下ろすように心がけてください。
かかとが上がったままだと膝も上がってゆき
バランスを崩す原因になり、
脚での扶助が行えなくなります。
速歩、駈歩の発進や、より強い内方姿勢を
求める際に使います。
以上5つが基本の脚の使い方になります。
これに、拍車が加わるのですが、
拍車を付けた際は 拍車が馬に触れている
離れているという感覚を常に磨くように
練習してください。
5の脚が物になってくると
その中で拍車を使う 使わないといった
選択が出来るようになります。
それを意識して レベルアップしてください。