【開発者インタビュー】使い手によって可能性が広がる「コモド」③使い方の柔軟性
使い方の柔軟性
―コモドのULYSSESらしさはどこにあると思いますか
使い方の決まりが「ゆるい」ところでしょうか。例えば、どこにカードを入れてどこにお札を入れるという明確なルールがないんです。いちおう僕としては、カードを左右に半分ずつ分けて入れて、お札は真ん中のしきりに沿わせ、ゆるくふたつ折りに曲げて入れる使い方を推奨しています。
でも、実際にコモドを使っている方に話を伺うと、片方の部屋にピシッと折ってたお札を入れて、反対の部屋にカードを全部入れている人も(かなり)います。一番いい使い方はお客さんによって違うんです。使い方の創意工夫を受け入れる柔軟性のある財布がコモドだと思っています。
―使い手の好きなように使える財布なのですね
実は、リコーさんがネット上で公開されている「GR STORY」という、GRの哲学を語った動画で、同じような話がありました。GRのコンセプトの1つに「GRは使い手の知性を信じている」というフレーズがあったんです。
GRはスナップシューターのためのカメラで、トップクラスに高性能というわけではないけど、スナップカメラの最小限を備えています。あとは創意工夫で使いこなすだけ。その知恵を、GRのファンであれば持っているんだと、開発者側が確信しているんです。作り手が、懐の深いツールを用意しさえすれば、使い手は創意工夫をして楽しむ準備ができている。そんなコンセプトでした。
僕がコモドの使い手に期待したことと重なっていて、鳥肌が立つくらい共感しました。7割くらいはULYSSESが考えるけれど、そこから先はお客様が好き勝手に考えてくれる。コモドに限らず、使い方が1つに決まりきった道具ではないものを、これからも提案して行きたいと思っています。
【編集後記】
発売後もより使いやすくなるように改良を続けながら今の形に進化してきたコモド。製品そのものの工夫に加えて、使い手のアイデア次第でも生活が快適になる財布です。皆さまのベストな使い方を見つけてみてください!
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