市役所前のキス 1950
友人が京都で開催されているロバート・ドアノーでの展覧会に行ってきた。
シェアしてくれた写真を見ていたら、「市役所前のキス 1950」とある。
市役所前で何気なく撮られた一枚だったのだなと思った。
この写真、どこかで見覚えがあると思ったら、遠い昔学生時代に留学していた時のメキシカンのルームメイトがある日突然買ってきてベッドサイドに飾っていたものだったのを思い出した。
ルームメイトのお友だちたちにも大好評だったし、同じ寮に住むスペインやイタリアのラテンなお国の子たちからも絶大な支持を得ていた。(当時、現地の学生と海外からの留学生が2人1組で一部屋をシェアするinternational hallという寮に入っていた)
私にもその頃付き合っていた人がいたにも関わらず、あまりピンと来なかったのはきっとその彼とは「熱烈に男女が惹かれ合う」みたいな恋愛ではなかったからなのかもしれない、今振り返ってみてふと思った。
日本人同士のカップルってあまりこんなふうに日常に(しかも、「市役所前とか本当にふつうの生活の中で)好きな人についキスしたくなったりなんてあまりない気がするので、そのラテンなアモーレにあふれた暮らしぶりは素敵だなと素直に思った。