心は貴族であろうとした人々
こんにちは。ゆりりうすです。
いやー、面白いドラマが始まってしまいました。
今期のNHK 大河ドラマの「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」である。
江戸の噺だ。落語家を父に持ったのなら見なくっちゃ!なやつです。
ところが、評価が割れているらしい。
私は、見てて面白いがなあ。
主人公の蔦谷重三郎を横浜流星がやっております。
今まで、私は横浜流星とは若いスカシた俳優さん、くらいにしか思っていなかったんだけど、良いですね~!非常に良きです。
江戸っ子口調もだいぶ練習なさったか?
チャキチャキ喋るのが、スカッとします。
花魁をやっている、小芝風花も華があります。
何故に、評価が割れているのか?
どうやら、今の時代に女子供、あるいは貧乏人がいたぶられて殺されるのが、いかんらしい。
はたまた、花街の女の行く末が裸の遺体なのが気分が悪いらしい。
でもですよ、ちょっとお待ちくださいな。
あの時代に本当にあったことですよ。むしろ、今の時代を考慮してなのか、緩めに表現されているくらいだと、ゆりりうすは思います。
家はたまたま、父親が落語家だったので、この時代に自然に親しむし、詳しくなる。
歴史を見るときの重要な点は、私情を挟まないことである。私情を挟むと色んな思いが出るので、冷静に見ることが出来ない。
そう、酷い時代なんですよ。人1人の命がとっても軽い時代。
だけど、どんなに酷い時代でもですよ、それを見る時は頭を冷やして冷静に、何があったのかを見るのが大事。
そこで、何があり、何が行われたのか。
そうしないと、学校で歴史の時間はクラスの半分の女子がブーブー怒りながら授業になってしまう。
歴史はそう見ない。事実を見る。
それだって、本当かを実証するのは難しいんだけど、今現在の事実を見るよりはだいぶ事実に近いものを見ることが出来る。
だけどね、こんな時代なのに文化の花は開くんですよ。すごいよね。
第1話目からすごい人物が出てくるけど、これからドンドン知っている人(歴史の上でね)のオンパレードです。
私の好きな山東京伝も出てくる。恋川春町も出てくる。
せなけいこさんが好きだった鳥山石燕を片岡鶴太郎がやるとか。
楽しみしかない。
花魁の人生の惨さは、落語でもあるし、それを父親から聞いているから、どれだけ壮絶だったのかを知ってるけど。
惨たらしいから、見せない。蓋をするはおかしいのでね。本当にありましたから。
テレビでは放送出来ないくらいの惨たらしい話を聞きましたよ。
でも、今度のドラマをそれを理由に見ないのは、もったいないなあ。
今よりも、もっと厳しい時代に人々は苦しくっても、頭を上げて生き抜こうとしていました。
プロレタリアを描く時は、辛く重たく、貧乏ったらしく描くのは、愚の骨頂。
これを、ヒョイヒョイ軽く楽しく描いてみせた江戸の人達。
見るべきところは、そこんところ。
命をかけて、軽業師のように見事に描いているからね。そこを見てください。
逆に、今の時代だからこの題材を選んだのかも知れないし。
苦しいよね。
今、みんなとっても苦しい。
だからこそ、頭を上げて、心は貴族で卑屈にならない。なると、為政者の思う壺。
へこたれない人が1人でも増えることを恐れるよ。牛耳っている方は。
それでも、命をかけながらも花が開いた時代の物語を、皆さん楽しんでみませんか?
きっとどんどん面白くなる。
しか~し、現実はなんとキャベツが貴族並みの値段で、買えるか~!!と怒り心頭なゆりりうすです。
これも、農家ではなく政府が悪い。
農家から高く買って、消費者に安く売るのは政府の大事な仕事でしょうが!!
今まで、そうしていたのを変えたのは誰かを考えよう、と呼び掛けるよ、ゆりりうすは。
いつまで、庄屋と小作人の関係を続けるのだ、この国は。
そう思っている。