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新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」の効果はいかに

世間がお盆休みで楽しんでいる頃、我が家は家族全員コロナに罹るという初めての経験をしていた。罹った経緯は、前回noteに書いた。
今日はその続きのお話。



娘ももれなく発熱

娘が発熱したことで家庭内対策が必要なくなった。
あれこれ策を練る必要がなくなり、ある意味気は楽になったが、家族みんな同じタイミングで罹ってしまうとは、これはこれで助けがない状況なので、きつい。
娘は、一気に熱があがり38.8度。
検査するまでもない状況だったので、カロナールを飲ませた。

この時はまだ発熱だけで、コロナの本当の辛さを知るのはこの後だった。

ゾコーバの服用

今回、処方してもらった抗ウィルス薬「ゾコーバ」だが、高いお金を出してまで服用する薬だったのか、効果について記録を残しておこうと思う。

【コロナ治療薬】3割負担の場合
  パキロビッド   30,000円
  ラゲブリオ       28,500円
  ゾコーバ         15,800円

かかりつけ医価格

ゾコーバーは5日間の服用が必要で、発症後3日以内に服用を始めないと効果が出ないらしい。私は発熱初日で服用開始できたが、夫は発症が少し曖昧で3日目ぎりぎりだったと思われる。それでも「飲む!貰ってくれ!」と言うので、夫の分も処方してもらった。
病に弱い夫、病は気からとも言うので、効果を期待して二人して同日から飲み始めた。
ここからは、発症日から服用できた私の記録だ。

処方されたゾコーバ


発症0日目(8/15)

どうやらコロナ発症日は、0日目とカウントするらしい。
病院でもらってきた紙にも0日目からの欄があり、今日の日付を書かれた。

朝起きたら36.9度で、平熱より少し高かった。その後38.3度まであがる。
夫は二日前から体が怠いと言って寝ており、病院で検査の結果コロナ陽性と出ていた。部屋の隔離もむなしく、私と娘にもしっかり移ったようだ。
発熱初日、この日から抗ウィルス薬 ゾコーバを飲み始める。

ゾコーバとは
塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスの飲み薬。
軽症の段階から服用できる飲み薬で、重症化するリスクが高い患者を対象にしていたこれまでの薬と違い、重症化リスクの低い患者でも服用できるのが特長。その結果、症状が回復するまでの期間を短くすることが期待できるとされる。

服用1日目は、3錠飲む。2~5日には1日1回1錠の服用という変則的な飲み方をする。食事の有無にかかわらずに服用可能だが、24時間置きに飲んでくださいと言われる。
病院から帰宅し、横になる。熱のせいか暑さのせいか食欲はない。
水分だけは、と思って意識的に水は飲む。
15:30にゾコーバを服用。24時間後に飲むことになるので、毎日飲める時間帯が望ましい。この時間なら起きていることも多そうだし、ちょうどいい。
時間を忘れないようにメモを取る。


発症1日目(8/16)

38.8度、熱が高く怠い。同じ日に発熱した娘も高熱が続いている。
1人部屋になって初めてのことだが、心細かったのか娘が1人で寝るのが嫌だといい、夫婦の寝室に娘のマットレスを運び込んだ。動くのも辛いが、大人二人で運べば数分だ。
3人で寝るのは久しぶりだった。
娘の部屋に様子を見に行く元気もないのでちょうどいい。

体が熱く、エアコンが効いた寝室でもアイスノンがあるといくらか楽になる。
こんな熱帯夜が続く前は、アイスノンで寝ていた我が家。アイスノンは3つ常備してあるので良かった。氷嚢とネッククーラーも併用しながら頭や首を冷やして過ごす。
熱はあるが、食欲はちゃんとあった。
朝も昼も関係なく、起きたら食べる。後はひたすら寝ていた。
ゾコーバ、2回目1錠服用。

発症2日目(8/17)

熱は少し下がったが、まだ37.8度くらいあった。娘はずっと高熱でなかなか下がらない。
喉が徐々に痛くなってきた。
唾を飲み込むのも痛い。
痛くて食べものが通らない。通したくない。水分を口に入れても最後のゴクっと喉を通る時の痛さが泣くほど痛かった。これほどまでに喉が痛いのは風邪の時にも経験がなかった。

この日の食事はアイスやゼリーのみ。
アイスがひんやりと冷たくて美味しいから味覚はまだあるようだ。喉越しがよい物じゃないとこの喉の痛みには耐えられそうもない。

夫が数日早く感染した分、私達より早く症状が出るので、次は喉に来る、咳が出るぞ、と教えてくれる。覚悟はできるが、辛い状態は変わらない。
ゾコーバ、3回目1錠服用。喉が痛くて薬を飲むのも辛い。

発症3日目(8/18)

熱は平熱に下がったが、喉が痛いのは変わらない。
時々咳き込む。横になると咳き込むことが多くて夜はなかなか眠れない。熟睡できていないので、寝れるときに眠っての生活。
食欲だけはあるのが救い。
でも喉が痛いから飲み込むのには、ゼリーが最適だった。
キッチンに立つ程の元気は、まだない。でも洗濯をしなくては、という主婦魂は湧いており、私がやらなくてはという使命感だけで洗濯を回す。
しかし干す気力はなく乾燥まで洗濯機にお願いする。乾燥機付きバンザイ!
ゾコーバ、4回目1錠服用。

発症4日目(8/19)

今日も平熱36.4度。私の熱は完全に下がったが、娘はまだ熱が続いていた。
咳がひどく、症状は私より辛そう。おまけに吐き気もあるようで、何度かトイレに駆け込んだ。もとが色白なのだが、顔色が舞子さんの白粉を塗ったかのように真っ白になっていて唇にも血の気がない。吐くほどの物も食べていないので吐き気だけがある様子。私も夫も吐き気の症状は、出ていなかった。娘の症状と比べると私はかなり軽症のよう。

娘と同じ日に発症しているので、その違いはゾコーバ効果なのではないかと思い始める。
ゾコーバ、5回目1錠服用。
毎日決まった時間に服用できた。これで規定日数を全て服用したことになる。
ゾコーバ以外に喉の痛みや炎症を抑える「トラネキサム酸」も併せてずっと服用していたが、喉はなかなか良くならなった。
罹った最初の頃のような睡魔も無かったので、アマプラやNetflixでドラマや映画を観て過ごす。ただ横になって寝ているだけの時間。
今日が何日で何曜日かも分からなくなっていった。

発症5日目(8/20)

喉の痛みが少しだけ軽減されてきた。咳は相変わらず時々するが、眠れる時間も増えてきたようで朝もちゃんと目が覚めるようになった。
娘はまだ微熱で37度前後を行ったり来たりしている。辛そうだった。
夜にはまた吐き気に襲われ顔面蒼白、ご飯も食べられていない。
大人よりも随分症状が重かった。
今日で外出を控える隔離期間の5日間が終わった。今は、症状がある、ないに関わらず5日間は他人に感染させるリスクが高いということで、この5日間(発症日を0日と数えての5日間)が推奨されているようだ。
でもこの後も感染力はまだ残っているので、予定は全てキャンセルした。
出掛ける体力も気力も正直まだない。

後遺症

”症状が落ち着き、24時間程度が経過するまでは外出を控え様子を見ること”

6日目は少し咳が残っていたが、喉がチクチクする感じは、炎症止めの薬とトローチでなんとか楽になってきていた。今回トローチは、何個服用したか分からない!夜中、咳で起きた時にも枕元に置いておき、お世話になった。

先に発症した夫と同じ日に発熱した娘は、味覚障害が出始めた。
娘は何を食べても「酸っぱい」と言い、卵焼きを作っても「砂糖入ってる?」と味が全く分からないと言い出した。あるのは何かを食べている触感のみらしい。


7日目には、私はほぼ復活していた。咳はまだ少し残っていたけど。
2人は、味覚障害がまだ続いていた。
夫は、味がどれも薄く感じるらしく味がほぼしないと言う。

そして倦怠感、これも二人はその後も残った。横になってる時間も多く、熱こそないものの動くのがしんどいらしい。
私はというと、倦怠感はほぼ無し!
味覚も問題なく、料理ができた。
むしろ今まで放置してきた家事が目に付いて仕方なかった。キッチンのシンクを磨いたり、洗面所の収納を整理したりいつも以上に動いていた。
今やることじゃないんじゃない?と夫に言われたが、”整える”ことをしたかったんだと思う。こうやって動くことで、負の何かを剥ぎ落としたかった。

ゾコーバの効果


私だけ2人より早く元気になった。
これは、ゾコーバの効果だったんじゃないかと思われる。同じ日に飲み始めた夫は、発症から3日経っていて効かなかったのではなかろうか?
初日から服用できた私は、服用した効果があったのではないかと思う。

たぶん薬の効果はあったと思う。
これはあくまでも個人的感想、体感だ。
実際は分からないが、私が最初に元気になったことは確か。
味覚障害の後遺症も無かった。夫は二日ほど頭痛にも悩まされていた。


2人は、少しずつ回復している。
夫も味を感じられるようになってきたみたい。娘はまだ味覚障害が残っていて、味はやや感じ始めている様子。苦手な物を出しても食べれたので、本当に味がしていないんだと分かる。この機会が、苦手な物克服に転じたらいいのだけど。美味しいと言って欲しいから、早く治りますように。

両親に会う予定があったので、念には念をと、さらに数日引き籠った。
自宅で抗原キットを使って検査し、陰性を確認してからやっと会う。
10日間、長かった。
エアコンもフル稼働だったから、正直電気代が恐ろしい。
症状は辛かったけど、24時間家族がずっーと家に一緒にいる時間は貴重だった。
もう、罹りたくないけどね。


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