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観劇記録:イエローヘルメッツ番外公演vol.2リーディングアクト『リチャード二世』を観て

前半は観た感想、後半はリーディングアクトという演劇とはとか考えが湧いて出てきたのをつらつら書きました。


イエローヘルメッツ番外公演の、リチャード2世リーディングアクトを、みてきました!
A班です。

イエローヘルメッツ番外公演vol.2

リーディングアクト

『リチャード二世』

作:W.シェイクスピア~小田島雄志翻訳による
脚本・演出:山崎清介


2024年3月1日(金)~3日(日)
@ROCK JOINT GB (吉祥寺)
アクセス→
https://www.rjgb.tokyo/map


出演
【A】別所晋・服部容子・木村亮太・川澄透子・勝島乙江
【B】橋詰高志・小山あずさ・小林和也・すずき咲人心・吉田賢太

イエローヘルメッツ - 公演情報 | GMBH (gmbh0802.com)

おもしろかったー!

シェイクスピア作品はいくつか知っており、私も過去に演じたことがありましたが、〇〇なん世系は読んだことがありませんでした。
いや、2回ほど、観たはずですが2回とも速攻寝てしまった…な。

今回。
なーーんも考えずに予習もせず。
行ったところ…。

キャスト表に書いてある膨大な登場人物。
しかもそれがたった5名の演者に振り分けられている…。

ついていけないかもと不安に。

しかし、キャスト表の裏には、作品のポイント解説と人物相関図がありました!

(画像のせたかったが良いのかわからずやめとく)


大変助かりましたー😂
さすがだ!親切だ!イエローヘルメッツ!


観た感想

さすがに予習が3分(キャスト表の裏の解説よんだだけ)で、キャラが多いのに実演5名なので若干混乱しました。
※いや、普通の芝居みててもよく人物の見分けがつかなくて混乱しがちな私なので通常運転ですが(ょゎぃ)

でもキャスト表や相関図見て、あーこれかこれか、とすぐ追いつけました。
良すぎる…普通の劇でもこういうのあるとありがたいなあ笑

さて。
登場人物、それぞれの性格や目的、迷いがあって、目的ゆえの選択が国や自らの命をゆるがす結果になるさまがとても面白かったです。

それをね!
ものすごいエネルギーで演じ分けながら90分間舞台にいつづけた5名。
すごかった!

特に主演のリチャード2世を演じていた別所晋さん。
圧倒的な存在感でみんなを引っぱっていました。美声だ~~~~!かっけ〜!!!

そして女性3名もかっこよかったー!!
それに、立ったり座ったり、身のこなしの軽いこと。
フワッと風のよう。
なのに出る声は突風だー。

シェイクスピアの作品って、もともと男性だけでやってた劇団ですし、男性の役が多いんですよね。
しかも、王さまとその周辺の人間たちのお話。さらに、シリアスな話なのでずしっと重い感じ。
それを、女性たちかっこよくやり遂げてて、とても素敵でした。

私も読んでみたくなった~~~~~!
今回の素潜りシェイクスピアに参加すればよかったなあ;;

素潜りシェイクスピア、以前に参加したことがあるのですが、シェイクスピアよくわからんって人にも大変おすすめなWSです。
お気軽です。そしてとても楽しかった。

そのとき素潜りシェ…に誘ってくれた木村亮太さんがご出演ということで!今回劇場に足を運びました。

きむさん、悩めるヨーク公爵の良い味出てました〜!!息子だろうが告発するぞ!!の融通の効かない義理堅い親父感も、とてもよかった!!

そしえ私は彼の真価が発揮されるのは面白い人の役の時だと思ってるのですが…
今回は親方のとき、木村節がさく裂してましたw
しかも楽しそうだった!
やはり本人も「あそこ楽しかった」と言ってました(笑)

昔知り合う前に「夏の世の夢」で彼がボトムを演じていたのを見たことがあるのですが最高に面白かったので、また見たいです。
でも今の彼がやるパックとかオーベロンも見てみたいな。

彼は同郷で、一緒に舞台出たこともあり、年齢も近く、私の数少ない芝居仲間の中で一番いろいろ話せる人であります。

これからも頑張ってほしい。
私もがんばるよ~~~~。

また一緒に素潜りしにいこうぜ~~~!


次の素潜りシェイクスピアの予定、チラシにのってました!
今期は土日だー!

勝手に宣伝

主催の鷹野さんが、シェイクスピア大好きすぎて面白いし、わかりやすいし、かわいくて、さらにめっちゃかっこいいです。

そんな彼女と同じ空間で同じ本を読めるというだけでとても価値のある、そして破格な、お気軽感のある、優しい、楽しい、というすごい企画です。

これをきっかけに、シェイクスピア作品への敷居が下がり、気軽にわたしも「シェイクスピア好き」「おもろいよ〜」などといえる様になりました(笑)

去年何度か参加して感銘を受けたので、今年もまた行きたい。

リーディングアクトについて考える


リーディングアクトとは?みたいなことにいて、意味するもの、あえてこの形態にすることしないこととかについて考えながら帰りました。

リーディングアクトとは、その名の通り、台本片手に読みつつ演じるというもので、朗読と演劇の中間的な上演形式です。

リーディングアクトの良さとは、ずばり、朗読と演劇のいいとこどりってことですかね!!!(そのまんますぎか)

演劇は、演じ方とか演出にもいろんな方法があります。
雑な説明ですが、役者の身体能力を存分に使うとか、ダンス的だとか、無言劇とか、あえて全員男にするとか女にするとか、とかとか。
(雑すぎるので、表現方法は多岐にわたることの例ということで…)

リーディングアクトは”言葉をメチャクチャ重視している演劇”ともいえるんじゃないでしょうか。
舞台上で本持って読んでるくらいですからね。


本を持っていることによって、持たないでやるのと違う意味が発生します。
これが何なのかが見つからなくて考えていまして。

以前観たほかのリーディングアクト作品で、なぜ台本を持ってるのか理解できなかったものがありました。

「こんなに舞台装置もあり衣装も動画もバリバリにやるならもうリーディングじゃなくてふつうにアクトでいいじゃん。その紙の本いらなくない?!」という。謎すぎてうっかり寝てしまいました。(つд⊂)エーン

逆に、演者たちは台本を持っていなかったのですが、なにかクドくてぐったりくるタイプの作品もいくつか見たことがあります。
あれは、むしろ本持ってた方が成立するんじゃないか…?

いや、本持つ意味ってなんだ?
効果はなんだ?

お客さんに「さあ想像力を働かせてねー!」て言ってるのかな。

「今から始まるのは、あなたの想像力とともに作り上げる時間です!我々は骨組みを提供するので、あなたが想像力で着彩してね!
単なる劇より説明少ないから、ちょっと能動的に観てね!
ね、楽しそうじゃない!?」

みたいなかんじ?!

そのために、さまざまな調整してできるのがリーディングアクト作品…

なのであろう!!


そういう点で、この作品はまさにリーディングアクトでした。

たくさんの登場人物を、実力のあるの5名がかわるがわる演じていく。

舞台装置は椅子以外ほぼなし。
衣装はシンプル。
黒いシャツに黒いズボン、黒い靴。

音も最低限というかんじで、照明も変化なく(ほぼ変化なかったよね?)、しっかり作りこまれています。

「さあ、かかってこい!」というぐらいの自信を感じとりました。
ああ、上質なリーディングアクトだったなあと思います。

そんでそんでね、

90分というのもよかったし。
それに、飲み物も飲みながら見れるのがとってもよかったです。

以前みたリーディングアクトがイマイチだったこともありちょっと懐疑的だった私ですが、なんとなく自分なりの向き合い方も掴めたし、今日は演出も演者も箱も素敵だったし、とてもいいものを見たなあという気持ちです。

明日もあります!あと1公演ずつ!あるので!
明日っていうか、もう今日か笑
ぜひ!吉祥寺へ!


おわり

もっとこういうタイプの演劇も楽しむ人が増えればいいのになと常々思います。

とくに近い世代の人たちに。
(年齢層自分より高めだった印象)

観劇っていうとミュージカルとか推し活とかそういうのがメイン層な印象をうけてます。
こういうのもあるんだぞ、といいたい。こういうの観る体験もぜひ…。

そして、胸をはっておすすめできる演劇体験を提供する側になりたい…。
演者としてもだし、今まで学んできた分を還元すべく伝えるなど…。
とはいえそんな実力も経験値も高くないし、そもそも演劇じたいなかなかできなかったりしてもどかしいこの頃ですが。

でも業界に片足でも突っ込んでいれば、ツッコミ続けていれば、そのうち時がめぐってくるはずと信じて!いる!

やっぱり好きなんだ!演劇!
まったく片想いだが!

(と再認識したのでした。)


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