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ウルトラマン先生25年後に実現した同窓会。ウルトラマン80真の最終回はキリンもゾウも凍らない。ウルトラマンメビウス第41話「思い出の先生」


どーも、ばぁどです。

ウルトラマン、YouTubeにおける公式配信再びです。

2011年3月、東日本大震災発生直後、円谷プロダクションと関連企業は、子供たちを支援する基金「ウルトラマン基金」を設立しました。
これまでの10年間、多くの皆さまのあたたかいご協力により、被災地の幼稚園・保育園や医療施設、児童養護施設など、ウルトラヒーローたちによる子供たちへの支援訪問を中心に活動を続けています。
新型コロナウイルスの影響下におきましては、ウルトラヒーローと子どもたちが直接触れあうことが難しい状況が続いております。
そんな中にあっても、子供たちにウルトラマンに触れてもらいたい、ウルトラマンの作品を通じて笑顔に、元気になって欲しいと考え、オリジナル映像コンテンツや、関連作品の無料配信などを実施しています
そして今回、この春を、この先も前向きに、楽しく、元気にしてくれる特選エピソード10作品を、『春に観よう ウルトラセレクション10』として子供たちに贈ります。
ウルトラマンは、いつでもあなたのそばにいます。

今回紹介するのは、ウルトラマンメビウス第41話「思い出の先生」です。

ウルトラマンメビウスとは

ウルトラマン生誕40周年を記念するために2006年に作成・放映られたテレビシリーズです。
前作、ウルトラマンマックスで昭和怪獣の実験的な復活が取り入れられ、平成の時代にもレッドキングやバルタン星人などの昭和の人気怪獣はまだ通用することが証明されたのですね。
その流れをくみウルトラマンメビウスでは、過去にウルトラ兄弟が訪れて守った地球を舞台にしております。

1980年に怪獣頻出期と呼ばれる、時期が終わりそれ以降怪獣や宇宙人の襲撃がなくなってから四半世紀の月日が経った地球で、ウルトラ警備隊のルーキーウルトラマンであるウルトラマンメビウスと防衛隊GUYSの面々が紡ぎ出す絆の物語が描かれます。

そしてウルトラマンメビウスの1番の特徴が過去にウルトラ兄弟が守った地球で活躍すると言うこと。
ウルトラマンAを苦しめたヤプールは復活するし、ウルトラ兄弟はメビウスのピンチに駆けつけるし、重箱の隅をつつくようなネタの回収が激しくて、当時のウルトラファンからしたら拍手喝采の傑作でした。

今回ご紹介するお話も例に漏れずウルトラ兄弟の1人であるウルトラマン80の客演回であり筆者も当時感動しながら何度も見直したエピソードの一つです。

ウルトラマン80とは

今回ウルトラマンメビウスに客演するウルトラマン80とは、1980年に作成されたウルトラシリーズです。
1966年から幾度となく作成されたウルトラシリーズに取り入れられた新しい要素として、当時金八先生や熱中時代などの学園ドラマの要素を取り入れた実験的な作品でした。

主人公ヤマトタケシ(ウルトラマン80)の役職として中学校の理科の教師が設定され、防衛隊UGMで隊員をこなす傍ら、学校生活における様々な問題を怪獣や宇宙人と結び付けていくと言う、他のウルトラシリーズ作品ではみられないような数々のストーリーが注目です。

また、ウルトラマン80はCGがまだ普及していない頃の作品であり、筆者個人的にはアナログ特撮の最高峰の作品だと考えております。
ミニチュアの精度や、アクロバティックなアクションなどウルトラシリーズなどの巨大特撮で培われた円谷プロダクションの技術がふんだんに使われている作品こそがウルトラマン80です。

「思い出の先生」大まかなあらすじ


円盤生物ロベルガーII世を追って地球に飛来するウルトラマン80。
地球での防衛任務に着くウルトラマンメビウスが援護に駆けつけ、円盤生物ロベルガーII世を撃退したのであった。

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地球で再び発生したマイナスエネルギーの調査は現役のメビウス(ヒビノ・ミライ)に託され、ひょんなことからウルトラマン80(ヤマトタケシ)の教え子からヤマトタケシへ同窓会の案内を行うように依頼されてしまう。

その同窓会の誘いを断るヤマトタケシ/ウルトラマン80の真意とは?
また、再度発生したマイナスエネルギーの発生源とは?

 感想

誰にでも心に残る「思い出の先生」はいると思います。
私自身も高校時代の部活動の顧問の先生(教育実習で高校に戻った時は迷惑しかかけなかったです。ごめんなさい。)や、大学時代に社会人とはなんたるかを叩き込んでくれたキャリアデザインの先生などたくさんの思い出があります。
作中に登場する過去の大人たちの心に残っている先生はウルトラマンでした。

このエピソードの最もやりたかったことは、ウルトラマン80本放送時に中途半端に終わってしまった学園設定の回収だと考えられます。
ウルトラマン80における学園ドラマの設定は、ウルトラマン80の1番の特色ですが、13話以降のヤマトタケシの教員としての姿は描かれなくなります。
これは諸般の理由があり学園ドラマの路線を廃止することになったそうですが、急に何の説明もなく終わってしまった学園ドラマの設定は回収されないまま、ウルトラマン80本編は終了してしまいました。

その回収し切れかなった学園ドラマの設定を、物語的にも続編であるウルトラマンメビウスにおいて「同窓会」と言う形で回収するあたりが、本当にお見事です。

物語後半にウルトラマン80に対して捧げられる「仰げば尊し」。
筆者は、学生時代「仰げば尊し」を歌うことはありませんでした。昭和時代は卒業式における定番の歌だったようなのですが、教員を賛美すると言う内容や小学生に対してはやや難解な歌ということで、歌われることが少なくなったとのことです。
そんな仰げば尊しを歌う機会に恵まれなかった筆者にとっては、2005年に作成されたドラマ「女王の教室」において、印象的に使われていたことを除いては、教科書に記載されている歌詞程度の認識でした。

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そんな「仰げば尊し」がウルトラマン80に対して送られるラストシーンはとても印象深いです。
私も学生時代にヤマト先生のような教師に巡り合えていれば、今教員をやっていたかもしれません。


また、本エピソード内でとても好きなセリフがあります。
GUYSの隊長であるサコミズ隊長が、ヒビノミライに対してのセリフです。

ヒビノミライが生徒たちの思いとウルトラマン80(ヤマトタケシ)の想いの板挟みになり悩んでいた時に、隊長がふと気をかけたセリフです。

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サコミズ:「出会い、別れ、喜び、悲しみ。人間って面倒くさい生き物なんだ。でもね、時が来ればそれが想い出というものに変わるる。
ミライ:「想い出?」
サコミズ:「そう。その想い出が何もないことが、一番人間にとって悲しいことかな。」

このセリフ、当時からよく分からないけど胸に残るセリフなんですよね。

人生はたくさんの出会いや別れをたくさん経験します。中学、高校とあまり意味を見いだせない生活を送り、大学で頑張って色々な方に出会い成長させていただきました。社会人になって苦しかったこともありますが、全て私の財産となる経験です。それらの経験が想い出として昇華されるのは、まだ先かもしれないですがいつか良い想い出になることを願ってこれからも生活していこうと思います。

まとめ

僕は円谷プロダクションに一生ついていきます。

※あまりにも興奮しすぎて誤字してます。


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