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BeatSaberのスコア面での成長について考える(8000〜11000pp編)

こんばんは!ULTRA Alamodeです。みなさんは最近ppを美味しく食べておりますでしょうか?pp、無限に食べたいですよね。ここで衝撃の事実なのですが、ppを無限に食べるには上手くならないといけないのです。世知辛いですね。ということで今回はある程度上達してきたプレイヤー(8000pp〜11000ppくらい)についてを中心に、さらに上手くなっていくにはどうしたらいいか、私の経験談や練習の意識を交えながら考えていこうと思います。

ScoreSaber基準でお話をしていきますので、「ScoreSaberってなんぞや」という方はMASOさんのブログのこちらの記事をご参照ください。

この記事はBeat Saber Advent Calendar 2022の19日目の記事です。
はるふぁさん企画ありがとうございます!


0.はじめに


私は以前、完全な初心者の状態から上級者に至るまでの上達法をふんわりとまとめた記事を書かせていただきました。かなり気合いを入れて書いたので好評をいただきそれはもう嬉しい限りなのですが、幅広いプレイヤーに言及したため、それぞれが簡易なまとめ方にとどまっていた感があります。そこで今回はその反省も踏まえて、特に言及が甘かった8000pp〜の上級者プレイヤーの成長法を具体的に書いていこうと思います。
偉そうに色々言っている私は現在12650ppくらい、日本7位、世界360位くらいです。そっから先のことは私にも(まだ)わからんのでご容赦ください。また、ここから先はすべて個人のやり方の共有です。効果や考え方には個人差があると思いますので、いちプレイヤーの意見として参考にする程度の感覚で読んでやってください。

1.ppを食べる、ということ


みなさんはppを食べるという行為をどういうものだと考えているでしょうか。「実力不相応のランクになりたくないから」と美味しい譜面を避ける、「もっと上手くなってからランクを真剣に触ろうかな」と敬遠する、みたいな感じで、ppを食べる行為に前向きでない方もいるかもしれません。しかし、以前の記事でも申しましたが、「ppを稼ごうとすること」は極めて効率的な練習方法です。今回はより具体的に、ScoreSaberをどう使うと練習に活かせるのか解説させていただきます。
ポイントは、ScoreSaberの自分のページを分析することにあります。まず、積極的にppを食べに行って様々な譜面を触ってください。
すると、自分のScoreSaberのページが「自己紹介ページ」になります。自分の得意な傾向の譜面が並ぶわけですからね。自分はこういうプレイヤーなんだ、っていうのが言葉で言うより如実にあらわれます。

これは私の「自己紹介ページ」。純物量や純テックは少なく様々な要素が複合したバランス譜面が多い。やや古めの配置と相性がいい傾向がある。

「え、そんな特徴なんてないよ」と思ったそこのあなた、順位が近いプレイヤーのトップページを眺めてみてください。譜面傾向が大きく異なると思います。その「違い」こそプレイヤーとしての特徴であり個性です。そして、こんなデータの山を活用しない手はないわけです。ここからは、「比較」を通して自己分析を進め、成長を促進する方法について書いていきます。


2.正しい比較を通して自分の得意・苦手を分析する

自分とランクの近いプレイヤーのScoreSaberのページをいくつか並べてみてください。三者三様なページが広がっていると思います。これを比較していきます。

※どちらが上手いとか下手とかそういう比較がしたいわけではないです。卑屈になる必要もありません。他のプレイヤーと比較するのは危険・自分のペースで上手くなればいいというのはガチなのですが、それは「人と人」として比較するところに危うさがあるという警鐘です。同ランク帯のスコア傾向を「データとして」比較することには大きなメリットもあるのでここではそうした取り扱い方をします。この人のビーセイ歴は何年だとかそういった背景は一切気にしないでください。大事なのは、今現在同ランク帯であるという事実です。

この比較を通してわかることは自身の得意分野・苦手分野です。ppを稼ぐにあたって、自身の得意苦手を分析するのは極めて重要です。ScoreSaberはいわゆるバランス型プレイヤーが強い傾向にあるので、苦手ジャンルを分析して「その譜面がなぜ苦手なのか」を考え、意識的に改善していく必要があるのです。
他の人のトップページに入っていないような譜面が自分のトップページに入っているならば、それはあなたが(相対的に)得意なジャンルの譜面であると言えるでしょうし、他の人がppを稼いでいる譜面で稼いでいないなら、そうした譜面が比較的苦手なジャンルなのでしょう。精度は高いけど高難度はまだあまり慣れてない、テックは得意だけど物量だと体力がもたない。そういった自分の特徴を見極め、練習方針を定めましょう。ppを稼ぐ日なら得意傾向を伸ばす練習も兼ねて得意傾向の譜面をまとめてプレイする、ppが稼げなそうな日ならあえて苦手なジャンルに挑戦してみる。そうやって、漫然とプレイするのではなくその日(その時間)の練習に具体的な方針を持たせてみると、練習が充実したものになると思います。

これはやや余談気味ですが、誰かのページと比較した結果トップ付近の譜面群が似通っているなら、その中で自分がppをまだ稼げていない譜面を一度触ってみるとより自分の傾向を掴みやすいです。また、近くのランク帯のプレイヤーの稼ぎ譜面をプレイリストにしてくれるMODもありますが、譜面がまとめて一つのプレイリストに入る都合上、どのプレイヤーがどれで稼いでいるかが分かりづらいため比較には使いづらいかもしれません。もちろん、「周りの人がどんな譜面で稼いでるんだろう?この譜面も触ってみよう!」みたいな使い方をする分にはとても便利です。

3.「壁」に負けずppを継続して食べるには


さて、自己分析・練習を重ねるとppはちょっとずつ上がってくると思います。とはいえ、その成長もなだらかで一定、というわけにはいかないでしょう。人はどこかで壁にあたるものです。では、そんな壁に負けずにppを摂取するにはどうしたらいいでしょうか。それを考えていくには、まずppが食べられる状態とはどういう時なのか考える必要があります。8000ppを超えてくるような人がppを食べるには、難易度の基準こそランクによって変わりますが、自身の感覚の中での高難度譜面で92-3%を出す、あるいは中難度譜面で95%付近を出す、といったことが必要になってくるのではないでしょうか。現在のScoreSaberはかなり高い精度を要求してくるので、ただSSを取るだけではppをあまりもらえない世知辛ゲームになっています。そんな今の環境でppが食べられる状態とはつまり、「より高い難易度の譜面で精度を出せるようになる」状況を継続的に作り出せている状態ということです。そのために必要な練習はもはやいうまでもないかもしれませんが、基礎精度を上げる+高難度クリア力を上げる、ということです。
中難度でppを稼ぐのであれば、フルコン95%以上の精度を常に確保することを意識して、低難度精度からはじまり、ある程度密度のある譜面でも精度を落とさないよう、どこに剣を振ったらどれくらい精度が出るのか、を感覚的に覚えていく必要があります。この精度との向き合いは一定のppを超えてくると必須になってくるので腹をくくりましょう…。
そして次に高難度でppを稼ぐ際のスタンスですが、こちらは「あまり粘着しなくていいよ」という点を強調したいです。同じ譜面を短い期間にずっと詰める必要はあまりないと個人的には思っています。1日3回くらいのプレイなら問題ありませんが、ミスを減らそうとして一日のうちにたくさん繰り返しプレイする必要はないです。高難度でppを食べる、となった場合「ミスを減らすこと」が最優先となりますが、実力が同じ段階で何回もプレイして上振れを狙うより、自分ができる譜面の幅を広げてから触るほうが大幅に伸びます。一つの譜面に真剣に向き合うことは重要ですが、1日にやる回数は一定数に止めておいて、数日後またプレイする、というやり方をおすすめします。
ちなみにこれはスコアを狙いに行く際の話で、未クリアでもう少しでクリアできそう…!みたいなクリア狙いの譜面に関しては逆に大いに粘着する価値があると思います。そういった譜面を繰り返し練習すれば、自分が苦手なパートや傾向への耐性がつきますし、そうした経験が中〜高難度でのpp摂取に役立ちます。

4.ここまでのまとめ


以上のように長々と書いてきましたが、結局のところやるべきことは自己分析をしっかりすることと目的を持った練習を続けることを意識しよう、ということに終始すると思います。テックが苦手ならテックをやらないとテックは上手くなりませんし、元も子もありませんが、結局はどれだけ譜面と向き合ったかの勝負になるでしょう。そんな中で私が言えることは、正しく比較をしよう、正しく反復練習をしよう、といった方針を決めるお手伝いだけだな、と思いこのような記事にさせていただきました。まだまだ開拓しきられてはいないゲームですし、これが正解だよ、というメソッドも確立していません。そもそも振りもテイラーも使っているコントローラーも何もかも違うので具体的なアドバイスを全体に向けて発信することは難しいです。故に自分なりの、自分だけの攻略法があるゲームでもあると思うので、自己分析や反復練習を丁寧に行いつつ、ぜひ自分なりの向き合い方を見つけてください。
書いているうちにあまりに当たり前のことしか言っていない気がしてきましたので最後におまけとして私の練習ルーティーンを箇条書きしたものをつけておきます。練習の方針決定の参考にでもしてやってください。

5.おまけ 私の練習メニューを決める思考パターンの言語化

パターン① ppを食べる時期(伸びを実感できている時期)

1.準備運動(NPS4-5) 精度の感覚をその日の腕に叩き込む

2.中難度(★7-9)、ちょっとずつ難易度上げてく感じで

3.メインの稼ぎエリア(★10-11)の数十譜面をローラー、調子の良し悪しを確認

4-A.調子が良かった場合はスコア詰めpp稼ぎ

4-B.調子が悪かった場合は未クリア高難度練習→手の調子が悪ければテック、認識力の調子が悪ければ物量

5.クールダウン 中難度以下の好きな譜面をいくつかやったあとaccをちょっと触って終わり

パターン② 地力を上げてpp食べに備える時期(伸び悩みの時期)

1.準備運動(NPS4-5) 精度の感覚をその日の腕に叩き込みつつ腕の調子を見る

2-A.腕の調子が良さそうならだんだん譜面の難易度を上げていき、ピークに達したらクリアチャレンジ。未クリアの高難度譜面をとりあえず色々一回ずつ触ってクリアできそうな譜面何譜面かをローラー、休憩は長めにとる

2-B.腕の調子が悪いなら精度練習。NPS2-5をひたすらリピート。これに関してはランクじゃなくてもう好きな譜面やって半分遊び感覚でやる。調子が悪くてもビーセイの地力を維持しつつ、ワンチャン精度成長を狙う

3.クールダウン 中難度以下の好きな譜面をいくつかやっておわり

真面目にビーセイやるときはこのどちらかなことが多いです。やることはとってもシンプル!

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