Ultimatsu

広くて深〜い語学の海の、遠浅のところでぱしゃぱしゃ遊ぶよ。 小学校で英会話を習い、中学…

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広くて深〜い語学の海の、遠浅のところでぱしゃぱしゃ遊ぶよ。 小学校で英会話を習い、中学でラジオ『基礎英語』。高校では中国語に触れつつ (授業をサボって) ロシア語とラテン語。浪人中は受験勉強そっちのけで英単語の語源の世界にどっぷり。大学でフランス語・ノルウェー語・梵語…(以下略)

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「語学」を過剰投与すると人はどうなるのか

4月。 学校は新学年・新学期、学び始めの季節だから、それにつられて大人もなにかをスタートしたくなるもので。 春の陽気は気分を前向きにするし、咲きそろう桜は視線も姿勢も上向きにするし、新しい何かを勉強しようとするなら絶好のタイミングだ。ちょうど新年の抱負なんかはきれいさっぱり忘れてる頃合いだろうから、ここいらで仕切り直しするのは悪くない。 例に漏れず、ぼく自身も年始にとりあえず立ててみた目標はなーんも覚えていない。「あ、新年だ!そうだ、目標を立てなきゃ!」という急ごしらえな

    • 9言語ラジオ学習日記 (第7週): リャマと泪と男と女

      古今東西、男とか女とかって話はフクザツだ。 違いがハッキリしているようで、ときには境界が曖昧だったりで。場合によっては、扱いには慎重にならなければいけなくて。 ……うん、言語の話ね。 世界のいろんな言葉には「文法的性」というのがある。男性・女性のほか、中性というのもあったり。いま勉強している9言語のほとんどがこの概念を持ってる。 この理解がなかなかに難しい。 今週のスペイン語講座では「オス」「メス」の表現を習った (Lección 18)。 スペイン語では動物の雌雄を単

      • 9言語ラジオ学習日記 (第6週): 会話のモッヂボール(誤)

        "This is a pen." という文を習って、こんな文どういうシチュエーションで使うんじゃいとツッコミを入れる。 もはやこれは語学をやるうえでの通過儀礼みたいなものである。 誰もがそう思うんだ。どうして最初に習う文が実用性のカケラもないやつなのかって。でも今はとりあえずスルーしておくんだ。みんなそうやって大人になってきたんだ。 ……というわけで、初心者向けの例文というのは教える側にとっての頭痛の種である。 ある程度学習が進んでいけば新聞記事や児童文学なんかを教材に

        • 9言語ラジオ学習日記 (第5週): 大型連休はアラビア語だ!!

          ラジオ語学講座も通算5週め。リアルタイムで放送を追いかけていれば5月の大型連休にあたる。 この 5/2週は再放送ウィークで、前週に放送された内容が2週連続で流されていた。 連休中に羽を休めるなり今までの学習を振り返るなり、ゆっくり時間を使いなよ〜、という NHK ラジオの編成担当者の温情を感じる。 あるいはラジオ局自身もちょっと休憩をはさみたい時期なのかも。 ただ、そんな中でもアラビア語は平常運転。放送が週1回だけだから、放送機会はとても貴重なわけだ。 ……そう言いながらも

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        「語学」を過剰投与すると人はどうなるのか

          9言語ラジオ学習日記 (第4週): いろは

          さぁ、1ヶ月め最後の週。 4月号のテキストはこの週の分までだ。ここを区切りとして、これまで学んだことの復習の週としている講座もある (スペイン語・イタリア語)。 実際、1ヶ月もやっていればそれなりにまとまった量の学習をしていることになる。 週に3回講座があるドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ロシア語は 15分番組を週3回、これを4週間だから 180分 (= 3時間) の蓄積だ。週5回の講座があるハングル・中国語では通算 300分 (= 5時間) に達してる。

          9言語ラジオ学習日記 (第4週): いろは

          9言語ラジオ学習日記 (第3週): 「シ」と「ジ」と「ツ」と「ヅ」と「ソ」と「ゾ」と「ノ」と「ン」

          外国語をやってて、「これとこれ、どう違うんだよ〜!」と頭を抱えてしまった経験はないだろうか。 英語の [l] と [r] の発音の区別に苦労した、という人は少なくないはずだ。日本語では両方とも「ら」行の発音として認識されるから、どうしても最初は戸惑うものだ。 母語を使っているときには意識を向けないような違いや、たった一音の違いで、まったく意味が変わってしまうことがある。 そういうのを体験できるのも、ある意味で語学の愉しみというやつかもしれない。 たとえば第1週でやった韓

          9言語ラジオ学習日記 (第3週): 「シ」と「ジ」と「ツ」と「ヅ」と「ソ」と「ゾ」と「ノ」と「ン」

          9言語ラジオ学習日記 (第2週): 三単現って言われても

          英語の授業が小学校でも行われるようになって久しいけれど、かつては英語学習のスタートといえば中学校であり、英語を始めたての中学1年生が最初につまづきやすいポイントはいわゆる「三単現の s」だったように思う。 つまづいてしまう原因のひとつは「三単現」とかいう (中学生にとって) 初めて出くわす日本語なんじゃないか。 テキストの説明文にある文法用語まみれの日本語がさっぱり理解できず、それに引きずられて英語自体にも苦手意識を持ってしまう……というふうに。 実際、外国語学習をしてい

          9言語ラジオ学習日記 (第2週): 三単現って言われても

          9言語ラジオ学習日記 (第1週): キミもオリジナルのキメラ言語をつくろう!

          さて、4月最初の月曜日から1週間が過ぎ (この原稿は4月11日に書いた)、NHK ラジオ語学番組も最初の一巡。 4月4日(月) にドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ハングル・中国語・ロシア語の7言語がスタート。4月9日(土) にはポルトガル語、4月10日(日) はアラビア語の各講座も放送され、9言語に囲まれた生活が始まった。早くもやめときゃよかった感がムンムンしている。 とはいえ、まだ始まったばかり。 最初のうちは、一度はどこかで聞いたことのあるような挨拶表現

          9言語ラジオ学習日記 (第1週): キミもオリジナルのキメラ言語をつくろう!

          "おまけが本編" の語学学習

          ポリグロット ([英] polyglot) という語がある。 なんだか入れ歯安定剤を思い出させる響きだけど、近所のドラッグストアで見かけるほどありふれたものじゃないはず。これ、「多言語話者」のことを表す単語だ。 “poly-” が「多くの」 、 “glot” が「舌」。ギリシャ語起源の単語で、ラテン語派生の言い方をすればマルチリンガル ([英] multilingual) になる。 これから始まる 9言語を併行して学ぶという出オチ感しかないチャレンジの、究極のゴールはここ

          "おまけが本編" の語学学習

          日本が平成から令和へ「えいっ」と跳躍しようとしている夜。新しいことしよう。

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