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翡18-楽茶碗

 ■昭和二十(1945)年四月。鹿児島、陸軍特別攻撃隊、知覧基地。午前五時。滑走路に三式戦闘機・飛燕が三機並んでいる。各機体の羽根の下には右側に増槽(燃料タンク)、左側の羽根の下に250キロ爆弾が搭載されている。
(三式戦闘機特攻仕様の機体の様子は、ネット資料2.に写真があります。また、左翼下に搭載される250キロ爆弾がよく写っている写真がネット資料3.にあります)
飛燕に搭乗するため、滑走路を歩く特攻兵の竹内進一郎少尉(20)。滑走路脇には見送りの民間人、児童らが動員されて日の丸や花の枝を振っている。

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