脱ハードシェル・春スキーの装い
日中の気温が上がる春スキーではハードシェルの必要性を感じなくなる。ハイク時はジャケットを脱ぎ、ウィンドシャツなどで行動、滑走時には再びハードシェルを着るのが当然だと思い込んでいた。パンツに至っては、そもそもソフトシェルを選ぶシチュエーションは限られると先入観があった。しかし晴天率の高い春山なら突然の雨でもない限りソフトシェルでの行動で充分だと感じる。着脱の回数を減らし、もっと軽快に行動したいと思い始めた。
ヨーロッパのクライマーや山岳ガイドがソフトシェルのみで行動する姿をよく目にしていたので、自分も取り入れてみようと思ったのが一年前の話し。ところが国内でのソフトシェルのニーズはとても少ないようで、店頭では選択肢が極端に少なかった。ショップ側も売れないものは仕入れない。特にパンツの選択肢が絶望的。アークテリクスやブラックダイヤモンドの商品の中には春スキー用の定番商品も有るにはあるが、どれも過剰な機能やパーツが多く、好みではなかった。時間をかけてネット情報を漁っているとシンプルな商品が見つかった。
NWAlpine Thielsen Pant
エッジガードなし
インナーゲイターなし
サスペンダーなし
ポケットは最小限
裾にガゼットあり
シルエットもタイトすぎず
生地の厚みも普通のパンツに近い
ストレッチが効いており、
アイゼンを引っ掛けても破れにくい
生地の厚みはちょうど良い
インナーは気温によって使い分ける
寒い時はフリースパンツ
暖かい時はウールタイツ
いずれにせよインナータイツは必要
ガゼットの内側に補強はないためブーツバックルとの干渉による生地の痛みは当然発生する。二年持てば十分と割り切る。
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ジャケットはこちら
rab borealis jacket
生地が薄く、ウィンドシャツに近い着心地と軽さ
ウィンドシャツより透湿性が高く熱が篭らない
アルパイン仕様の胸ポケット兼ベンチレーション
伸縮性が高いのでタイトシルエットでもノーストレス
速乾性が高くベースレイヤーのウールが溜めた汗を吸い上げて拡散してくれる
暑くても寒くてもずっと着たままで行動出来る
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実は厳冬期にも有効なソフトシェル
気温の低い厳冬期のドライパウダーなら防水性は不用
湿雪でお馴染みの上越エリアでも標高を上げれば雪まみれになっても生地はそこそこ濡れない
稜線に出たら薄手化繊の防寒着を着れば良い
近年開発が盛んなアクティブインサレーションとの相性も良い
(注、浮力のあるスキーでの行動が前提、ツボ足登山者は腰まで埋まって雪まみれ)
とりあえずテスト運用
(以下、加筆2020.5.27)
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