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キンドラからダンプリへ
プリティーシリーズ女児だった。
小学生のころにプリティーリズムのアニメが始まって、塾の帰りに筐体でプレイしていた。そのうちプリパラに代替わりして、プリズムストーンの「石」が好きだったわたしは、紙とかありえねえわ……になり、ゲーセンに行くのをやめた。だってそれだったらアイカツと一緒だし。でも今思うとトモチケのシステムはかなり革新的だったし、面白い試みだったと思う。でもわたしの周りはみんなアイカツ派だったのでトモチケをパキれる人はいなかった。
プリパラのアニメ(初代)はたまに見ていた。ニコ厨だったのでこれだけは見ていたけれど、あまり真剣に追っていたわけではなく、ところどころ見れていない回もある。
キングオブプリズム(キンプリ)が話題になって、レインボーライブが好きなわたしはまんまとハマって応援上映に通い、それを今年になっても続けている。なるちゃんたちもまた出してくれ菱田!
でも、プリティーシリーズ本編からは遠ざかっていた。
理由は以下の通り。
・学校が忙しくなって(私学なので土曜に授業があった)朝アニメを見なくなった
・家に録画できる機械がない
・(サブスクや見逃し配信があったけど)一話見逃すと追うのがダルくなる
・別のコンテンツにどハマりしていた
女児コンテンツ自体は好きだったので、大人になったから離れたというよりは忙しくなって追えなくなったが正しいかもしれない。
2024年の夏、待ちに待ったキンプリの新作が、総集編だけど出た。高田馬場ジョージというスタァのオタクなので3Dで動くジョージを見て、本気で泣いた。
問題はそこからだった。
本編が終わった後にスッスッスでもあったような次回を匂わせるような映像が流れるのだが、そこで知らない男が出て、踊っていた。一瞬だけだったけど。
「…………誰?」
初めてプリズムショーを見た一条シンくんのような気持ちとまではいかないが、片目隠れ褐色ロックスター風の男性が気になり始めた。
家に帰って調べるとプリパラの続編に出てくる男性キャラで、名前はマリオということを知った。
わたしはプリパラを一期しか見ていなかったので知らなかったのだが、二期から女の子なら誰でもアイドルになれるプリパラと対になる、男だけのプリパラ「ダンプリ」という物が登場し、彼はそれに属するキャラだということが分かった。
プリパラに男アイドルが登場することすら知らず、適当に生きてアンテナを張っていなかったわたしは自己を痛烈に批判し、かなり好みのキャラデザをしていた男と引き合わせてくれた菱田監督に感謝の意を表明することにした。そして、とりあえずマリオが出ているやつを見ようと思ったので二期を飛ばしていきなりアドパラから見ることにした。
いや~! ダンプリ、よかったねえ!!
アドパラを感想して強くそう思いました(小並)
女の子はみ~んなアイドル!のプリパラに対して男の子も自己表現できる場所があってよかったなと思いました。プリパラは女児が対象のアニメなので男性視聴者のことはあまり眼中に入れていないと思うんですが、それでも男子はどこで……アイドルに……と思っていた(レオナがいるけども)のできちんとアンサーがあってよかったです。曲もよかった。
プリパラのアイドルはランク付けこそあれど自己表現の場なので、どちらかというとエーデルローズのプリズムショーの方が近いのかもしれない。でもあくまでアカデミー系もストリート系の点数を付けられて、評価されて審査されて勝ち負けがあることが前提の「競技」なので、見せ場になるところが違ってくるような気がします。
お客さんを楽しませることが前提にあるのがプリズムショーで、自分の表現を見せる場がプリパラという方向性で差別化しているようにも感じたし、キッズの時の自分がプリパラよりプリティーリズムが好きだったのは「抗争」が存在したからだったんだな、というのを強く実感しました。
各ユニットの感想
キャラの印象とかに関しては後でアニメの感想としてお出しするので曲の話だけします
マリオ
プリパラでこんな真っ直ぐなロックが聴けるとは思っていませんでした。ブルーハーツに影響受けてそう。歌い方が尾崎豊とかチバユウスケ感もあった。プリパラの音楽性の引き出しにおお!となった。
アドパラは一応方向性としては「プリパラキッズだった大人の女性」もターゲットにしてると思うので、こういう感じで来るのか!と凄まじいインパクトがあった。持ち歌が今のところ二曲だけですが方向性がそれぞれ違っていてどっちも好き。
「お前」と俺の話が歌詞で展開されているので夢向けか?と思ったが、この人は創造主あまりのことしか歌っていないので結局のところずっと自分の話をしている。おもしれ~やつ。
ダクメア
友達のお姉ちゃんが聞いてたV系の曲っぽい。
ダンプリの中で一番異質というかシャウトとか語りパートがあったりで一番個性の塊という感じがする。アニメ本編ではリングで物を投げつけられながら歌唱するという地下を体現するようなパフォーマンスで凄まじかった。プリティーリズムのプロレス感(WITHとの因縁・抗争はプロレスなので)を継承している二人らしい楽曲。シャウトしたままガーっと高音で伸びるのすごくないか。
なんで一曲しかないんですか。もっと二人の歌が聴きたいしなんならコヨイと三人体制だった時もほしい。もっと聞かせなさい。
WITH
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WITHの曲って……いいよね。
いや、想像してたよりもというか、ノーマークだったけど予想外によかったので狂ったように聞いていました。児玉雨子大先生が作詞してるのも知らなかったので調べてひっくり返ってしまいました。
個人的に男アイドルに欲しているものが全てWITHの曲に詰まっているので、本当に本当に素晴らしいユニットだ……と毎日泣いている。
全曲レビューしたいんですが、流石に長いのでWITHの曲で特に好きな曲を三本上げて感想を述べたいと思います。
好きにしてI-I-ZE
タイトルからして天才すぎる。
女(俺たちのこと・暫定)の不安に全部いいぜで返してきてでこちらの行動を肯定したかと思えば、「トモダチ関係 オレだけは駄目」と独占欲を出してくるというテクニカルさと、甘えを全肯定した上で視聴者が本当に欲している物を全てぶつけてくるとんでもない歌詞です。WITHって正統派アイドルの手本だったんだ。
とりあえず全部盛りみたいな曲なのでWITHって何から聞けばいいんだよって人はこれ聞いとけばいいんじゃないですか。
スーパー・ダーリン
WITHを聞いた女児の将来が心配になる曲2(ツー)。いや、アルバムまで買う真剣層は大人かもしれないけど。1は好きにしてI-I-ZEです。
スパダリとかいう言葉を女児向けコンテンツに持ってくる児玉雨子のセンスに脱帽。思い切りのよさに敬服。WITHって俺たちのダーリンらしいです。嬉しいね。
五分間だけオレに頂戴……?されるのでこの曲を聴いて献上しましょう。なんと曲の尺も五分ジャストという「粋」。
「ダーリン!マジ?」←ここすき
オレーザービーム
なんなんだこのタイトルは……(n回目)俺・俺・俺! とか 俺のrayrayray!の箇所は宝塚のショーでよく聞く感じなのでふ~ん……と思っていたのですがよく考えたら(考えなくても)何食ったらそんな歌詞思いつくんだろう……になる。オレーザービームだからrayくらい使うだろ。
アイドル特有のトンチキな歌詞かと思って聞いていたら激アツな韻踏みとめちゃくちゃかっこいいメロディに滅茶苦茶にされるぜ!そこがいいぜ!
WITHには珍しく結構ネガティブな感情込みで、嫉妬や無力感を感じる時もあるけど俺たちは前に行くぜ!みたいな曲。弱音はミュート・BANだ!
男と書いて「ダン」と読ませるのがダンプリの曲だったあ~!(当たり前だけど)にさせてくれて好きだ……(n回目)
真っ直ぐ俺光線を直に浴びせられたのでオレーザービームはすげえよ。
あとWITH二人時代のマジック・アワーとかソロ曲も好きですがまた別の記事で書きます
ダンプリって実は新規に優しくはなかった。舞台の円盤が出てないせいでオタクの口伝でしか把握できないストーリーがある。←プリパラともあろうものが!?
キンプリもブタキンのアドリブの箇所とかアニメージュの記事の内容は結構「口伝」だったりするんですけど、大事な本編というか根幹に関わるストーローが口伝なのはちょっとありえない。いや、
本当にありえない話なので円盤を出してください。
キンドラからの新規のオタクもいて、望んでいるんだぞということを公式に伝えていきたい。そのためにこのnoteを書きました。
今ワッチャプリマジを見てるのでTruthも応援するマンになると思います。というかプリティーシリーズ未来永劫続いてくれ。女の子も男の子もみ~んなアイドル!
WITHの曲聞いてクレメンス↓
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