ひらめきを待ちながら
夜分恐れ入ります、まさまさです。
この「一日一恥」というマガジンでは、オールナイトニッポンのラジオよろしく書き手(恥書き人)の担当曜日が決まっており、僕は現在「月曜日ないし火曜日」という、緩めの守備シフトを担っています。
これは人数が少ない草野球で、サードとショートを一人で守っているのと似てますかね。いいえ、それは違います。守備機会が倍になるわけではありません。僕だけ締め切りが曖昧になっているだけの話です。
そして火曜日の深夜26時半。未だ、ひらめきを待っております。
さて、一日一恥。
まさまさのターンです。
ないもんはない
「おい、ちょっと待ったらんかい。ワシにもひとこと言わせんかい」ということが、最近ちょっと少ない。
これは一体どうしたことか。何事もあるがままを受け入れて、口を開けば感謝感謝、ありがたいありがたい。そんな好々爺になるには、まだ早かろう。
"年をとっての破壊は建設であり、若いときの建設は破壊である"とは、ユダヤのことわざ。
己の心の軋みに鈍感にならず、飼い慣らされることを潔しとせず、新しいロマンを打ち立て、旧態を打ち破ったらんかい!それが若い人の「建設的な態度」であると、ユダヤ人は言ってるのだろう。多分。
あれ、どこへいった我が軋み。この状態は、良く言えば「大きなストレス」がないという喜ばしいことだけれど、悪く言えば「キッカケ」を失っていることでもある。
何かしらのストレスは、不快を伴う現実による殴打であり、現状とハートの接触事故である。
故にその事故原因を究明することは、今後を生き抜くための重要な課題であり、必然性のあるテーマになる。ものすご語るに足る。吐くは苦しい胸の内。そりゃ聞かせるわい、喘ぎ人。
他方、大した問題もないのに、無理から何かを言おうとすると、不要不急の自己肯定や、毒にも薬にもならぬ一般論に着地すること請け合いで、ざっくり言うと、どうでもいい話になる。
誰とは言わないが、彼女が出来ると途端につまらなくなるような奴も、多分そこらに理由があって、そいつはポケーっとするばかりで不満もなく、結果「語るべきこと」が何もないのだ。なんのことはない。僕のことである。
憂うべき事態だ。
満足した豚よりも、痩せたソクラ…もうええか。
ないものはない。それでいい。今日は特に書くことがない。
***
という述懐から、始めてみよう。
ないものはないとは言え、ご心配には及ばない。今ないなら、ないだけで、いつかは出る。出てくるまでの待つだけである。ちなみに彼女もいない!いつか出てこいよ!そんなこんなの「ひらめき待ち」である。
よし、と一旦お風呂に入ってみる。
そして…関係ない本を読む。頭の片隅に一休さんを召喚して放置する。ぽくぽくぽく。脳裏のひらめきアイドリング。なんかひらめけよ…。
風呂から上がる。ひらめきはまだか?
そうかまだか。仕方ない。
椅子に座る。途中まで書いた記事を読む。ん…なるほど。それは…まあまあやな。よし、それでいこう!
あるもんもある
この感覚は「アレ」に似ている。
カラオケの選曲だ。
もちろん、歌おうと思えば歌える。「波乗りジョニー」いっとこか、と。
でも違う。それじゃない。ええねんええねん。まだ出てないから。
そんなもんより、聞かせて欲しい。今は、聞く方が楽しいわ。
アナタが今歌いたい歌を、聞かせておくれ、と。
こうして昨日行ったカラオケでは、基本的に僕は歌わなかった。そうなると相手が歌ってる間も「次に何を歌うか」を考える必要がない。最早ただのライブ状態で、気が散る瞬間は1秒もなく、没入して聞けた。
さすれば、旋律と歌詞で紡いだムードに鳥肌が立って、涙がちょちょぎれたこと、ここにお知らせ申し上げたい。
今までの僕は果たしてどれほどきちんと聞けてたろうか。その意味を汲めていたろうか。
つまり、ないならないでよくて、それ故に、あるもんもあった、と。
そんなところを、今回の着地としたい。
まぁまぁでは、なかろうか。
(以上)
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