生き恥寿司
吹きぬ~ける風に手を当てて~、どうも、まさまさです。
生き恥礼賛マガジーンこと「一日一恥」も無事2ターンが終わりました。いざ3ターン目、読まれる方にとっては、だんだんと、その雰囲気など掴めてきた頃でしょうか。僕はまだです!
遊びと即興の世界にようこそ。今回お相手致しますのが、あ、2回目ですがまさまさです。本日は、お盆により実家からお届けしています。
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物を書く、何か表現することをやってる人間が、いつかぶつかる問題。それが「ネタ切れ」というものだろう。でも、まだ2ターンが終わったところ。ここで「もうない!」と言うのは、誘った手前、非常に勇気がいる。
でも違う。ご安心あれ。この感覚は、なくて困ってるんじゃない。むしろ逆。ありすぎて選べないんや。
どんな感じかひとつ、たとえで説明してみる。
もしここが「生き恥寿司」だとしましょうか。僭越ながら、私が大将をさせて頂いております。なお、このお店は、生き恥ランキング3.5ぐらいの人気店で、昼時には順番待ちの列が出来ることもあります。
最近導入したオンラインでの順番待ちシステムを使って、待ち時間が終わる頃に来店する若者もいれば、特にわしゃ時間は気にならんのやーと、店の前の丸椅子に腰掛けてフルフルしているおじいちゃんもいる。ちなみに、その逆もいる。
いざ入店、いらっしゃいませ。カウンター席にどうぞ。ご注文をお伺い致します。
「おまかせいっちょ!」お客さんが頼む。
へい、わかりました。おまかせですね。「大将の気まぐれ生き恥握り」のことですかね。こっち側の言い方されるとドキッとするなぁ。あがり差し替えお願いしますとか。ドキッとする。あ、980円です。うち前会計なんです、すいません。さて、今日はどう気まぐれていこうかな、と。
そうやなー、どうせなら新鮮なやつ、おいしいやつ、と考えて手が止まる。うーん、うーん。お客さんも少しづつ焦れ出して、どうなってるのかと、前に乗り出したところで、あっ、と気が付かれる。
ガラスケースの内側には、まばゆいばかりの、生き恥の数々。右見ても生き恥、左見ても生き恥。その金目の赤いやつも、随分恥ずかしそうだ。
大将は、死んだ魚の目をして、死んだ魚を見ている。ありすぎるのだ。恥が有り余る。腐るほどある。湯を沸かすほどの恥。これはハズい。
最終的には、いつもえいや!えいや!「もうこれでいいや!」と言いながら出すその一皿、一皿に、お客さんも恥じらい忘れて舌鼓を打つ。ああ、これは恥ずかしいモノだ、恥ずかしいモノだと。
いやー、ごちそうさまでした。それにしても、今日のネタもなかなか恥ずかしかったね。馴染みのお客さんは聞くかもしれない。大将の店は、どうしてこんなにいいネタが揃ってるんだい?
答えて曰く「仕入れに自信があるんです」
常連さんは、ほほうと目を細めた。その時視界の端で、大将が何気ないフリをしながら、白く光ったガラスケースに、「noteで変な作品書いてしまう」というピカピカのネタを放り込んだのを見逃さなかった。
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うっかり、寝落ちしてしまったので、明け方の更新ですが、月曜日分です。明日(火曜日)はみゆきちがお盆休みなので、次は水曜日のさりーの更新です。
お楽しみに!
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