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久々の「ひとり原田芳雄まつり」の夜だ。


BSで4年に1度やってくる原田芳雄さんのバースデーライブを見る。

なんとコロナがあったから、 4年前は開催されず、今回は8年ぶりの開催だそうな。
そのライブに出演されていたかどうかわからないけど、鮎川誠さんもいなくなったちゃったし、とっくの昔に内田裕也さんもいなくなっちゃったし、最近ではパンタもいなくなっちゃったし、順不同だけど、遠藤ミチロウさんもいなくなってしまった。
(関係ないけど、ロッキングオンの松村雄作氏も亡くなられたのだった。)

原田さんにゆかりのある曲者たちが集まって、原田芳雄さんの息子でありギタリストの原田喧太さんが仕切って、ライブはスタートした。
52歳で最年少の大森南朋、佐藤浩一出てきて、そして山崎ハコさんが出てきて、僕らの桃井かおりさんが出てきて「プカプカ」歌って、江口洋介も出てきて、アナーキーの中野茂さん、そして宇崎竜童さん(芳雄さんに25曲のブルースを書いたそうだ)、岸辺一徳さん、なぜか最後には舞台に柄本明さんもいたな。
みんなで最後に「生きているうちが花なんだぜ」をやったよ。
そういえば松田優作の方が芳雄さんよりももっと早く、もっともっと早く死んじゃったんだよな。

原田芳雄さんが音楽にのめり込んだのは。あの「ツィゴイネルワイゼン」で主演だったのに何の賞も取れなかったということから役者に見切りをつけようかと悩んで、その頃から音楽にのめり込んでいってそこで宇崎竜童さんに出会って、とそういう話なんだそうな。昨日テレビで言ってた。
宇崎さんが原田芳雄さんのためにブルースを25曲書いたということだtたけど、あの期間に作られたCDたちはパターン的にはどれも同じような感じだけど濃密な歌が含まれている。
またサブスクにないCD買わんとあかんなあ。

1度だけ原田芳雄さんの歌は生で聞いたことがある。
憂歌団と原田芳雄ライブというのがなぜか松山市のコミセンであって、その時に原田さんの日本語の「スタンドバイミー」を聞いたんだった。
確かにあれは佐藤浩一さんの言うように役者歌だった。役者の歌う歌だった。

そして思い出してみると、大学浪人してる時に舞台挨拶、その例の「ツィゴイネルワイゼン」の舞台挨拶があって、大阪の劇場まで原田さんをみに行ったのだった(そんなことばっかしてるから2浪するんだよという話は置いといて)。遠くから見たわけけど、あの時は「俺たちの旅」の中村雅俊みたいな格好してて、遠くから見る芳雄さんはなんか樹木のようにでかい人だったような気がする。

そうなんだ、芳雄さんが死んでも10年以上が過ぎたのか。

さびしいけど、画面の中で歌ってる姿見れたんだからね。良いよね。それでいいよね。

確かに、「生きてるうちが花で、死んだらそれまでだ」。
だから「生きてる」うちにしかあがけない。おれはあがくよ。まだまだね。

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