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その2 今日のうちごはんは圧力鍋で鯛のスープ風
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僕は岡山の田舎の高校から、この愛媛大学というところに進学できて、憧れの(今の若い子達は家がいいみたいだけど、あの頃はみんな一人暮らししたかったったんだよ。「青年は荒野を目指す」とか知ってる?)一人暮らしを始めてから、料理に本格的に取り組むようになったんだけど、それからもう40年以上が経ってる。
大街道までフライパンとか自転車で買いに行ったなあ。
それからいろいろあって、その間に結婚して、たくさんの悪事を働いて、それから子供も授かって、いろいろあって、でも料理は作り続けている。
でも、この歳になっても料理っていつも新しい発見があるんだよね。
最近やっとテフロン加工のフライパンから鉄のフライパンの良さに気づいたんだ。やっぱり古くからのものって、残っているだけのことはあるんだって感じるよ。
今回は鉄鍋の話じゃないけど、圧力鍋もその一つだね。
初めて圧力鍋を使ったときは驚いたよ。
スペアリブとマーマレードのビール煮込みを作ったんだけど、お店みたいな味になってびっくりした。
で、たまたま昨日「シェフの休日」っていうNHKの番組の最終回を見たんだ。
東京で働いてる中華料理のシェフが、週に一度、足利の自宅に帰ってくるんだけど、その時でさえ、彼は自宅の農園に出向き、朝から野菜を収穫して、家族のためにちゃんと料理を作ってたんだよね。
彼が作ってた、圧力鍋で作る薬膳スープが本当に美味しそうで、画面見るだけでよだれが出そうだったよ。彼は圧力鍋で40分も煮込んでたんだ(もちろん本格的な、シナモンとか八角とか香辛料満載だったけどね)。
今日はそれに影響されて、タイのカレースープを作ってみたんだ。ここでいうタイは魚の鯛ね。
玉ねぎを炒めるところから始まって、生姜ととんがらしとも炒めて、具材を投入して圧力をかけること30分くらい、スープカレーみたいな感じで作ってから、最後に鯛を入れて、20分ほど煮込んだ。
それが今日の晩ごはんのメインディッシュになったよ。
食事には甲州ワインを合わせて、美味しくいただきました。