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優しい義父母(2025年1月2日(木)の300字小説)

 夫の実家に帰省している。少々憂鬱だが、仕方がない。義理の親とも仲良くしたいし。金持ち喧嘩せず(金持ちではない)
 義母は、「お正月くらいゆっくりしてね~」と、私に作業をさせなかった。皿洗うとか覚悟していたので拍子抜けしてしまった。もっと体きつくなると思っていたのに、朝遅く起きても、「ゆっくりしていてね~」と労わられている。
 私が、ありがとうございます、と伝えると、
「偏屈な性格の息子をもらってくれただけでも感謝よ」と義母は笑った。
 夫はそれほど偏屈ではないと私は思っていた。どちらかというと私の方がめんどくさい性格していると思う。
 義父は、マイペースに元旦からランニングに行った。二人にはいつまでも健康でいてほしいと思った。
 おしまい

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