チョビ髭 - ソーンダイク
”Whatever exists at all exists in some amount. To know it thoroughly involves knowing its quantity as well as its quality.”(およそ存在するものは、何らかの量をもって存在する。完全に知るということは、その質的側面だけでなく量的側面を知ることも含む)
と言ったのは、「教育測定運動」の父と呼ばれる心理学者のソーンダイク。「俺の辞書に”測定不可”と言う言葉はない!」というわけですね。
Quick Quiz. 教育測定運動は「キャリコン三大源流」のひとつ。他の2つはなんでしょう?(正解は文末)
そのソーンダイクの有名な著書は「精神的社会的測定学序説」(1904年)。
覚えておくべきは、箱に入れた猫の観察実験をもとに「試行錯誤学習」を論じたということ。(どんな実験だったかについては、別記事、行動主義の系譜で他の学者の実験との比較にも触れているのであわせてどうぞ。)
私は、この世に測定不能なものはいっぱいありますよと思う派なのだけれど。でも、日本人はみな小学校低学年くらいで一度は受けたことがある知能テスト、あの原型を最初に考えて世界に広めたのは、このチョビ髭なんだって。それから、日本の受験用英単語集のもとにもなった「ソーンダイク式英単語統計表」を作ったのも、なんとこのチョビ髭らしい!(Source)
後世に広範な影響を与えたすごい方なんですね、チョビ髭のソーンダイクさんは。だけど、彼がどんなことを言う人だったのかを調べていたら、
”Human folk are as a matter of fact eager to find intelligence in animals.”(みんなさ、動物に知性を見出すことに熱心だよな、実際!)と皮肉ったり、
”Women in general are thus by original nature submissive to men in general”(女ってのはだいたい生まれつき男に従順なものなんだよ!)と言い放ったり、
きっと、女心の測定には失敗するタイプだったんじゃないかな!
どちらさまも、ハッピーなライフキャリアを。
文中クイズの答え:3代源流の他の2つは、ビアーズの精神衛生運動と、パーソンズの職業指導運動です!
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